晩夏の秋吉台にて〜憧れの花堪能〜 08.9/13

この日は、いきなり秋吉台に来ておりました。
今回が4回目ですが、過去に来たのは初夏・夏・晩秋で晩夏にくるのはお初。
今回もド厚かましく「たこさんの秋吉台日記」のたこさんに「お会いできませんか?」と
お願いしたところ、駅まで迎えに来ていただいて丸1日アレコレご案内いただくという
スペシャルサービスをいただきまして、恐縮いたしました。
おかげさまで、長年の憧れだった花達にも多数お目通りがかないましたし、
予想外のビックリもついてきたりとものすごく充実した一日に。
たこさん、本当に本当にありがとうございましたm(_ _)m
#例によってド貴重種を含みますので意図的に道順を変更してます

<1>秋吉台周辺

  
というわけで、朝からたこさんと合流し、一路秋吉台へ。
いつもの場所から散策を始めると、サイヨウシャジン(左)があちこちにあって感激します。
ま、どこからどうみてもツリガネニンジンにしか見えませんが、一応稀種ですよ。
花がやたらと紫がかったメドハギ(右)があったのもちょっと印象的。

  
前夜の雨が嘘のように晴れあがり始めた林縁で、ご案内いただいたのは
憧れのマツバニンジン。想像以上に大柄で、かわいらしくて大感激!
花の盛りを過ぎていたのが残念でしたが、秋吉台でもごく限られた範囲にしかない
稀種なんだそうで。キバナノマツバニンジンとはえらい違いやね。

  
「これが咲いている頃は見事でしたよ〜」という大株(左)もありました。見たかったなぁ。
そう思いつつウロウロしていると、センボンヤリのつぼみ(右)も発見。閉鎖花だけど。

  
嬉しかったのは、そのあたりでアチコチに咲いていたヒナノキンチャク。
こちらは想像以上に小さくてビックリでした。
しかし、なんとも面白い造形&かわいらしいお姿じゃないですかぁ!

  
咲き始めの株(左)は巾着がなくて雰囲気が全く違うというのも大発見。
巾着をズラリとつけた大株(右)まであって、思い切り堪能できました♪

  
さらに面白かったのはこちら。スズサイコの実です。
そういえば、こちらも会うのは本当に久しぶりですネェ。ハチ高原とかでもっと
見かけてもいいはずなのに、草むらに埋もれるからでしょうか、見る機会がないんです。

  
いい感じの草地ということで、当然ながらカヤコオロギ(左)も豊産していました。
セグロイナゴ(右)も発見。マツムシなんかもあちこちで鳴いていました。

  
お次にご案内いただいたのは、最近みつけた謎のイネ科という植物(左)。
オヒシバそっくりだけど、どの株も穂が1つしかないんだそうです。なにもの?
別の場所でオヒシバ(右)をみてみると、穂が1つや2つの異常型もあるようですが、
雰囲気がちょっと違うような気も。帰化植物系でしょうが、こりゃ難物だなぁ。

  
さて、そのあたりで水田を覗き込むと、キクモ(左)があちこちに咲いていて、
キカシグサ(右)なんかも地味な花をつけています。

  
ホシクサ(左)も花が開いていました。そういえば、☆型の花なんですよね。
そして、近くでは今年は初認というアブノメ(右)も1株だけ花の付いている株を確認。

  
さらに、ミズマツバ(左)もあったり、じっくりみていると結構面白い場所でした。
敷き詰めたように咲いているウリクサ(右)なんかも、これまたいい雰囲気。

  
ヘラオモダカ(左)さく湿地では、イヌセンブリ(右)が伸びていました。
秋吉台ではこの一角だけにあるので、刈ってしまわないように農家にたのんでいるんだ
そうで、「今年は自分でまわりの草刈をしたから大変でした〜」とのこと。
毎年1000種近い花を確認して回るための情熱というのは、スゴイものだとホトホト感嘆。

  
ヘラノキ(左)もご案内いただきました。さすがに花は終わってましたが、プロペラの
ような実がたくさんついていて、なんともいい雰囲気ですよね。
近くには、ジンジソウ(右)もたくさんの葉をひろげていました。

  
こちらも久しぶりのヒメシオン(左)に感激していると、色鮮やかなツクシハギ(右)を発見。
そういえば、秋といえば萩の花。というわけで、じっくり見てみることに。

  
お次にご案内いただいた場所では、えらく色の薄いマルバハギ(左)に続いて
「これです」と見せていただいたのは、憧れのヒメノハギ!
想像以上に小さくて可憐な姿に本当に大感激でした♪

  
というわけで、いろんな株をバシバシと撮りまくりますが、花が小さいしあちこち
バラバラに向いてるしでいい感じの写真はあまり撮れず。はい、ウデが悪いんですね。
ヒメノハギは兵庫ではいまや幻なんですが、これは奥まったあたりにあれば絶対に
分からないサイズですね。昔あったってあたりを一度じっくり探してみようかナァ。

  
さらに「そういえばこれも萩ですね」とご紹介いただいたのは、これもまた
何年ぶりかわからないほど久しぶりのイヌハギ。
神奈川では海岸地帯にあるイメージが強かったんですが、こんな場所にも
あるというのもちょっとしたビックリでした。しかし、可愛らしいなぁ。

  
さらにウロウロすると、なんかえらく強烈に真っ赤になっているナツアカネ(左)がいたり、
ちょうど脱皮直後らしいオレンジ色のエビイロカメムシ(右)がいたり、
植物以外にも面白い出会いが案外と続いたのでした、


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