涼夏の但馬にて〜ウスイロ幼虫調査〜 08.8/31

この日は、但馬にて恒例のウスイロ幼虫調査。
本来は前日開催で、なおかつ私は珍しく休日出勤に当たっていたので、
今年はお手伝いできないなぁと思っていたら、全国的悪天候がどうやらということで
1日延期になってお手伝いができたという次第。
久しぶりの但馬はやはり、面白い出逢いが多数で、ウスイロの幼虫も無事に
確認できたりと、とても充実した楽しい一日でした♪
なんといっても、今回は前夜から早朝の前哨戦が面白かったかな?
しかし、ここんところの悪天続きのおかげか、この日もすっかり涼夏。
それも、さぁっと晴れたり、一気に分厚い雲がかかったり、しばらくだけ
夏日になったりと、落ち着かない天候でした。
お子様方にとっちゃ、夏休み最終日だったってのにネェ。

<1>ハチ高原周辺

  
というわけで、当然のように今回も前夜の灯火周りから。
この日は、雨上がりで湿度も高く、成果が見込めるだろうとワクワク期待しての
出陣でしたが、なかなか豪華な顔ぶれに会うました。
まず最初に会ったのは、セスジスズメ(左)と、立派なオオカギバ(右)。

  
そのあたりでは、クビワシャチホコ(左)やら、タッタカモクメシャチホコ(右)やらといった
面白いシャチホコガ類も連続して発見。これはイケんじゃん?ということで
いつものコンビニ巡りフルコースにも出撃!

  
んで、最初の場所では初手から看板にヤママユガ(左)を発見!
あ、LAWSONだとわかってしまうショットですね。ちなみにK氏の経験によれば
LAWSONの灯りが一番蛾の誘導率が高いんだそうで、私も最近そう思います(笑
さらに歩き始めると、小型でしたが、ノコギリクワガタ♂(右)も発見。

  
窓には面白そうな蛾がゴチャッとついていて、狂喜乱舞しちゃいました。
まず、目立つあたりで、トビイロトラガ(左)とか、ギンモンスズメシャチホコ(右)とか。

  
枝そっくりのツマキシャチホコ(左)もいました。何度見てもうまいことできているなぁ。
これまたよくみると綺麗なクロモンアオシャク(右)も発見。


  
さらに、ここでもなんか面白い系のシャチホコガ類が多数なんです。そんなシーズン?
というわけで、白黒模様の鮮やかなモンクロギンシャチホコ(左)と、
思わぬ妖艶にギョッとしたニトベシャチホコ(右)。面白い模様ですよね。

  
枯葉そっくりのエグリバ類もみれました。というわけで、どちらもお久しぶりの、
オオエグリバ(左)と、アカエグリバ(右)。よくできてんなあ。

  
クルマスズメ(左)は今回も見れました。このあたりだと多いんですね。
そして、こちらもお久しぶりのゴマフボクトウ(右)にも遭遇。

  
ちょっと嬉しかったのは、こちら。
今までまともに撮影する機会のなかったアケビコノハです。
最初はゴミの上に静止(左)していて、本気で落ち葉かと思いましたが、バシバシ
撮影するとふいに飛び立って、後翅も披露(右)してくれました。サンクス!

  
調子に乗ってさらに転戦すると、お次の場所では、アジサイに止まる
エゾギンモンシャチホコ(左)やら、シロオビドクガ♀(右)やらを発見!

  
ホソバシャチホコ?(左)もいました。なんか堂々とした御体格で面白い感じ♪
葉上にはカンタン(右)も佇んでいました。そうか、鳴く虫の季節ですねぇ。

  
これまたシックな色合いのアオバシャチホコ(左)も発見。そして、
かなりビビったのは、オナガサナエ♀(右)。君も来ちゃうんですか?
そんなこんなで、この日は早めに寝るつもりが深夜まで楽しんでしまったのでした。

  
さて、翌朝目覚めると雲が厚く、ちょっとどうかナァと言う天気。
ふと思いついて、前々から気になっていた湿地を訪れてみると、
ビジョオニグモ(左)がいたり、睡眠中のジャノメチョウ(右)がいたりするものの、
ちょっと薄暗すぎて期待していたヤンマ類には条件の悪そうでガッカリ。

  
それでも、よくみると、ホソバシュロソウ(左)とか、アオヤギソウ(右)なんかが
アチコチに咲いていてビックリしました。さすがに薄暗くてろくに撮影できなかったけど…

  
コバノトンボソウらしき実(左)も発見。これは面白そうな場所ですねぇ、
なんて思っていると、仰天する出逢いが待っていたのでした。
ちょっと薄暗いあたりにあったのは、オオシラヒゲソウの群落(右)じゃないですか!

  
というわけで、先週のシラヒゲソウに続いて、オオシラヒゲソウ(左)も堪能できたのでした。
ちなみに、両者の識別は微妙で私にはなんともわからないのですが、
ここは日本海側のブナ帯にあたるんで、オオシラヒゲソウであってるんでしょう。
花のアップ(右)を見ると…前回のシラヒゲソウよりがっちりしているような?

  
近くには、ミヤコアザミでしょうか、面白げなトウヒレン類(左)も咲いていました。
そして、最後にビビったのは、巨大なカラカサタケ(右)。高さ30cm以上ありましたよ!

  
場所を変えると、電灯の下に蛾がたくさんおちているのを発見しました。
かわいらしいあたりでは、ヨツメアオシャク(左)や、アオスジアオリンガ(右)もGET。

  
似たような模様のヒトツメカギバ(左)と、ヒトツメオオシロヒメシャク(右)も
見つかりました。調べると、模様も名前も似てるけど、結構類縁は遠いんですね。

  
オオアヤシャク(左)も隠れていました。そして、その中に混じって、普通の顔
してたのが、ダイミョウセセリ(右)。・・・キミも灯火に来てたの?それとも偶然?

  
さらに移動してみると、昨晩のオナガサナエ♀(左)がまだいたのでじっくり撮影してみたり。
近くには、この時期になると見るセスジササキリモドキ(右)にも遭遇。

  
ベニスズメの幼虫(左)にも会えました。そして、ちょっと嬉しかったのは、
かなりお久しぶりのウスバカミキリ(右)。関東では海岸近くで会う機会が多かったので、
こんな山の中にまでいるというのは、ちょっとしたビックリだったりしました。


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