突撃!北海道@〜大歓喜の初日〜 08.8/8
今回は、ついに実現したお初企画。北海道に突撃なのです!
思えば2月前、初北海道は兄弟旅行でしたが、今回は何度も北海道に挑戦されている
O氏とご一緒しての、100%自然探求のみのディープ旅。
それも、Y少年とK少年も加わっての超強力カルテットなのですよ♪
てなわけで、少し前から遠足前のガキのごとき興奮に包まれ、図鑑を眺めては妄想を
たくましくし、ついには頭の中に各種トンボや蝶が舞い飛ばせながら
勇んで飛行機に飛び乗った次第(ここでのちょっとした付録は下記小噺で)。
そうしてやってきたドキドキの北海道初日は、当然のごとくあれもこれもお初の
大興奮の嵐と、これまたある意味新鮮だったアブの嵐に出迎えられ、
極めて濃厚な一日になったのでした。
というわけで、初手から3Pもので紹介。いやぁ、楽しかったぞ!
<1>釧路湿原周辺 |
さて、本編をスタートする前に、ドキドキするような小噺を一つ(笑
今回の目的地は釧路だったのですが、関西から釧路は便が少ないので時間がもったいない…
ということで考えたのが、前日夕刻に名古屋まで新幹線で動き、最終の千歳行きに飛び乗った上で
札幌から夜行バスで釧路という、奇術のごときコース。我ながらウマい手を考えたもんだ♪
とか思いつつ、当日勢いごんで名古屋空港に到着すると、なんか明らかに営業後の雰囲気。
???と考えつつ、チケットを見ると「中部国際空港」の文字(^^;
イヤな予感に冷汗しつつ、タクシーの運ちゃんを捕まえて、
「あの、もしかして、これって別ですか?」「ナニ言ってんですか、メチャクチャ遠いですよ!」
「うわっ!トばして○○時の間に合います?」「え〜!や、やるだけやってみますが……」
んで、運ちゃんがいい人で「初めてです」といいながら160kmくらいトばしてくれて
あげくに飛行機が遅れていたので間に合ったという素敵な幕開け。
これはラッキーなのか、アンラッキーなのか……なんせ高〜い授業料でした¥
というわけで、無駄にヘロヘロになりながら、急行まりも(左)に飛び乗って一路釧路へ。
ちなみに、この急行、今月で廃止だそうで、間に合ってよかったな(笑
んで、早朝にO氏たちと合流して走り始めると、すぐさま、道端にタンチョウ(右)が出現して
めちゃビビッたりしました。いやぁ、はるばる来たぜな感じだぞ♪
んで、O氏ご推薦の林道をさっそく散策開始。
マズ驚いたのは、ものすごい数のアブ。数十匹がワンワンと体の周りを飛び交って
ちょっとスリルフル。話には聞いていたが、ここまでなのか〜!
でも歩き始めると、トリカブト類(左)やら、ゴマナ(右)やら面白い花が続きます。
スゴイナァと思ったのは、あちこちに大群落があったホザキシモツケ(左)。
ミミコウモリ(右)なんかも大群落があったり、やはり本土とは違う雰囲気。
初手からビビったのは、巨大なクモ類(左)。こんなのすぐわかるだろうと思ってましたが
図鑑を見てもよくわかりませんでした。キバナオニグモとかでしょうか?
で、よくみると、巣には我々を悩ませたゴマフアブ(右)もかかっていました。ザマァみろ!
大型のアブもいやですが、この種類は圧倒的に数が多く、常にズボンに10匹くらい
止まってチャンスを伺っているので、もう宿敵状態でした。
しばらく歩くと、道端の細い流れの中に、悠々と泳ぐオショロコマ(左)を発見!
素早いだろうなぁと思いながら小さなタモ網を突っ込んでみると、猪突猛進に逃げた
ヤツラが網に勢いよく飛び込んできて、アップ(右)でも撮影成功☆
水辺には、花月は悪かったものの、エゾノカワヂシャ(左)もありました。
あちこちに見れたのは勇猛な雰囲気のエゾノシシウド(右)。う〜ん、微妙に違うのか?
アチコチにスゴイ数があったのは、ドクゼリ(左)。北海道だとセリ摘みは危険かもネェ。
あと、ヤマノコギリソウ(右)もいたるところで見ることができました。
しばらく歩くと、エゾトンボ類が上空を何度も横切りますが、やっと止まったと思ったら
オニヤンマ(左)だったりとか。こんなところにもいるのねぇ。
そして、えらく色鮮やかなルリイトトンボ(右)なんかもみれました。
道端には、ハネナガフキバッタ(左)も発見。本土産より細身な気がしますね。
交尾中のサッポロフキバッタ(右)も見つかったり、素敵な出逢いは続きます。
案外多かったのが、サカハチチョウ(左)。アカマダラはどこだってかなり
探しましたが、この日見つけたのは結局全てサカハチチョウだったみたいでした。
オオチャバネセセリも多く、交尾個体(右)も発見。
ミドリシジミ(左)も出現しましたが、何度か開翅してくれたものの敏感で、アップで
撮れたのはこの1枚のみ。近くではエゾヒメマルハナバチ(右)もみれました。
ちょっと嬉しかったのは、獣糞に群がっていたキバネセセリ(左)。
アップ(右)でみると、地味ながらいい顔してますねぇ。この辺りでは多いようでした。
ちょっと開けた場所では、エゾトンボ系が多数飛んでいました。
さっそくK少年の網が大活躍! 多かったのは、エゾトンボ(左)でしたが、
その中に1匹だけホソミモリトンボ♀(右)が混じったので大興奮♪
大騒ぎしながらトンボを追いかけていると、頭上に蜂の巣(左)があって驚きました。
よくみると小型のスズメバチ類がはいっていきましたが、正体は不明…
エゾスジグロシロチョウ?(右)もあちこちで見ることができました。
湖に差し掛かったので網を入れてみると、小さな流れでオショロコマ幼魚(左)を発見。
そして、池の中には小さなザリガニ類(右)も捕れました。これはなにもの?と思っていると…
池の側で大きなウチダザリガニの死骸(左)を発見。ということは先ほどの幼体も
こいつなワケですね。最近北海道では増えていると聞いていましたが…
池のほとりでは地味ながら面白そうな花(右)もありましたが、正体は??
予想外にアチコチにあったのは、エゾナミキソウ(左)。結構、可憐でしょ?
造形的に面白い雰囲気のミヤマタニタデ(右)もあちこちに群生していました。
林の中では、花は終わっていましたが、ギンリョウソウ(左)も発見♪
同じく地味系ですが、かわいい体型のアザミオオハムシ(右)なんかもみれました。
そうこうするうちに、明らかに怪しげな細身のヒョウモン類を発見!
O氏と二人、大興奮しながら追いかけてみると、これが北海道特産の
ホソバヒョウモンだったのでした。ちょいボロだったけど、大感激☆
バシバシ撮影しまくって、一息つくと、周辺に面白い実をつけた植物が多いことに気付き
ました。まず目についたのは鮮やかな白い実(左)。これは調べても正体不明…
近くにはまだ若い実でしたが、ルイヨウボタン(右)もありました。
こちらも真っ赤な実が鮮やかなのはアカミノルイヨウショウマ(左)。
これも鮮やかな色のヒョウタンボク類(右)もあったり、なかなか賑やかです。