<2>宮島周辺 |
しばらくウハウハ言いながらミヤジマトンボ(左)を撮影していたら、同じ場所に
オオシオカラトンボ(右)がいることを発見。撮れませんでしたが、シオカラトンボもいました。
ただ、この場所ではミヤジマトンボの方が数は圧倒的に多い様子。
ちょっと海が荒れれば海水が混じりそうな場所ですし、普通のトンボは辛いのかな?
嬉しかったのは、適当にシャッターを切ったら偶然撮れてたミヤジマトンボの飛びモノ(左)。
さらにじっくり周辺を見ると、♀(右)も見れて、さらに感激!
よくよくみると、浅い泥地で産卵している♀を発見。
案外素早くてろくに撮影できませんでしたが、証拠写真を数カット撮影成功☆
さらなるビックリは続きます。
なにげなくひっくり返した倒木の下に、なぜかヤモリ類がいたんです。
こんな場所に?と思ったんですが、よくみると体表がやたらと滑らかな感じ。
これは、色は出ていないけど、タワヤモリじゃん!これもまたお初です。
ヒトモトススキの間にアメンボ類(左)が群れていたので、エサキかなぁとバシバシ
撮りましたが、これは普通のアメンボだったようですね。たはは。
模様も色鮮やかなアベハゼ(右)もやたらと沢山見つかりました。
フトヘタナリ(左)のころがる磯で水中を覗き込むと、アナジャコの脱皮殻(右)を
発見。じっくり探すといろんな出逢いがありそうな雰囲気の場所ですね。
珍妙な形のゲホウグモ(左)も見つかりました。すぐに逃げられちゃいましたが。
そして、そのあたりの小さな砂浜でもルイスハンミョウ(右)を発見。結構多いナァ。
やがて、グングンと暑くなるに従ってミヤジマトンボは数が減ってきましたが、
木影に休んでいる老熟♂(左)を発見。これもマーキング無しですね。
そして、そのまま涼んでいると、すぐ目の前にこれまた新鮮な♂(右)が登場!
んで、そいつがなんだかやたらと愛想がいいもんで、バシバシ撮影しまくり!、
特徴的な黄色いラインが鮮やかなあたりも撮れました。いやぁ、感激じゃ!
満足して岩場を歩くと、イワガニ(左)がいたり、なんかわけのわからない
ポーズで取っ組み合いしているカクベンケイガニ(右)がいたり。
そうこうするうちに時間がマズくなり、大急ぎで引き返すことになりました(^^;
帰路でもビックリは続きました。フワフワと登場したのは、なんとサツマニシキ!
この極彩色にはビックリ仰天いたしました。いやぁ、マジでキレイ♪
その後、またヒィコラ言いながら山道をひたすら歩き、お子様方が半べそを通り越して
マジ泣きし始めたあたりでようやく最初の場所まで戻ってきたのでした。
いやぁ、こいつは予想以上のハードコース。陸路で行く人がほとんどいないのも当然です。
再度はっきりと書いておきます。『悪いコト言わないからヤメときなさい』。
保護上の処置という以前に、無駄な遭難者を増やしたくないもので(笑
さて、全員完全にヘバったので、宮島は早々に脱出して解散。
夕刻までの間、ちょっと離れたポイントを散策することにいたしました。
狙いをつけた河川敷では、ウマオイ類(右)を発見。これは環境的にハタケノウマオイ?
でも、図鑑を何度見てもよくわかんなんですよね。難しいナァ…
でも、この場所では成果なく、移動するとムラサキシジミの幼虫(左)を発見。
立ち寄った小さな神社で、かなりビビったのがこちら。
ニホンミツバチの分蜂でしょうか?ものすごい数のミツバチが木のウロにあつまって
います。そして、よくみるとキイロスズメバチがつねに数匹飛び交い、
時折ミツバチにアタックしては地面でモサモサ食ってたりとか(^^;
すぐ側の石垣の隙間にもニホンミツバチが集まっていました。別の巣?
それとも分離独立した一派かな?アップ(右)でみると、かわいいですね☆
すぐ近くでは、地面で交尾中のヒグラシ(左)を発見。
なんだかフワフワと面白い雰囲気で交尾する小さなシャクガ(右)もいましたが、
ちょっと薄暗い場所でロクに撮影もできず、正体は判明しないまま。
さらに転戦した場所では、大満開のヒトツバハギにちょっぴり感動。ここまで
花付きがいい株は久しぶりに見るナァ。でも、ここでも目的のトンボは空振りし、
あまり成果のない〆となったのでした。
というわけで、予想を完全に裏切ったハードな一日でした。
とりあえず憧れのミヤジマトンボへの拝謁は叶ったので大願成就ですが、
道中がスゴかったのが、なんともかんとも。まぁ、そんな場所だからこそ
あの特殊なトンボが唯一分布し、今も行き続けているということでしょうけど、
なんといってもお子様に泣かれてしまうと申し訳ないことこの上なし(^^;
うん、二度と陸路では行かないと宣言しておきましょう!
それでも実感したのは、宮島というのは面白い環境だなぁということ。
ここと中国だけにしかいないというヘンテコなトンボがなんでいるんだか、
その理屈はまだ分からないけど、周辺とは違う荘厳さのある森の中、
依存的にここにだけ残っているというのは、なんとはなしに理解できるような?
そして、本来は宮島は植生が非常に面白い場所で、特殊な植物も多数らしいし
そういった意味でも、やはりまたリベンジはやっぱり必要ですね。
どなたか、ボートを貸してくれるなんて太っ腹な方、募集中です。☆