笑いの欠けたオチ〜暑さゆえの愚行〜08.7/21

この日は、3連休最終日。そして、おろかなことに事前計画のなかった日(笑
さすがに前日の霧ケ峰突撃でほとんど寝てない状態からなので遠征はできず、
大阪辺りをうろうろして、攻め損ねた辺りを頑張ってみることに。
しかぁし、ここんところのもんのすごい猛暑続きで
狙っていたものたちも全然あたらないし、また攻めつづけても
ヒットする確率がだいぶ低いナァ…とか思っているうちにフラフラと
なぜかしら前から噂を聞いていた某珍鳥方面に遠征してみたりとか、
完全に暑さで脳みそがトロけたごとき行いをしでかしたのです。
余りに悔しいのでどこまで行ったかなどは絶対にヒミツですが、
鳥方面に詳しい人だとタイトルでわかっちゃうハズ。そう、あそこまで行ったの(笑
んで、タイトルで分かる人には分かるとおり、空振りしてきたんです。
まぁ、前2日が当たりすぎだったから、当然のオチって感じですかね(^^;

<1>大阪府北部

  
この日は早朝からやって来たのは大阪府北部。ってか、帰路で寝ちゃったので
そのまま突撃という噂もあるのはもちろん極秘情報。
うろうろすると、なんと初手から遠かったけどニホンテン(左)に会えました。縁が続くなぁ。
気合を入れて林の中を歩くと、あちこちにエビネの群落(右)があっていい雰囲気です。

  
面白そうなキノコもあちこちにありました。名前はよくわからないけど、
ツルタケ?(左)と、シロイボカサタケ?(右)。キノコは難しいよぉ。

  
薄暗い林の中にはコガタキシタバ?(左)がポツポツと見られました。
四苦八苦しながら撮影していると、上下にあやしい小さな影。
よくよく見ると、久しぶりの、ニセクロホシテントウゴミムシダマシ(右)でした。
でも、昨年見たのより斑紋がでかいな。別種かしら?

  
お次に来訪した場所では、ナツフジ(左)がいい感じで咲いていましたが、
ここでかなり気合を入れて粘ったのですが、出てきたのはクロヒカゲ(右)が一匹のみ。
こうなると目標の蝶がナニモノだったか分かる方も多いかもしれませんね(笑

  
ちょうど満開のヤブミョウガ(左)など見つつあるくと、小さな池のふちでは
オオシオカラトンボ(右)がテリ張っていたりしました。

  
ミヤマカミキリ(左)も暑さを避けてか不思議なポーズ。
ここらでも雑木林の中を責めますが、見つかるのはコガタキシタバ?(右)ばかり。
さすがにこんだけクソ強烈な日差しだと厳しいのかナァ…

  
シダをもさもさと食べている蛾の幼虫(左)も発見。お名前はナニ?
ホソバセセリ(右)も出現してくれましたが、超逆光で真っ黒け。

  
さらに薄暗い場所を選んで粘りまくると、ようやく怪しい影。でも頑張って追いかけると
これがクロコノマチョウ(左)なのでした。それ以外に出現するのはジャノメチョウ(右)ばかり。
この時点で既にヘロヘロ、フラフラ。こりゃダメだと方針変更することに。

  
お次に来たのは某河川。トンボ狙いだったのですが、あまりにも
強烈に晴れているので、予想通りその姿はなし。というか期待薄だなぁ。
そこで見つけたのは、久しぶりのエゾカタビロオサムシ。いい格好。
でも、しばらく粘れども何も成果がなさそうなのでさらに移動することに。

  
フラフラと無目的にやって来たのは山間部の水田地帯。
小さな溜池では、モノサシトンボが連結(左)していて、飛翔写真(右)も一応撮れました。

  
目の前で産卵(左)もしてくれたのですが、場所がイマイチで撮れたのはこの1カットのみ。
近くでは極小サイズのキバガ類(右)がいましたが、お名前は何かしら?
#調べてみたところ、ヨツモンキヌバコガという種類のようです。

  
昨年秋にタガメを見た水田地帯をうろうろすると、シャジクモ類(左)があったり、
イチョウウキゴケ(右)があったり、あいも変わらず面白そうな雰囲気。
しかし、ここで愕然とする失敗に気付いたのです。……タモ網がない!
長い間積みっぱなしにしていたので気にもかけてなかったのですが、先日親に車を
貸した際に中身を全て降ろしたのをすっかり忘れていたのです。
これでは、タガメの幼虫探しという隠れた目的は達成できないナァ(−−;

  
気を取り直してうろつくとオタマジャクシはいろんな種類がメチャクチャいました。
シュレーゲルアオガエル?(左)と、トノサマガエル?(右)ではどうでしょう。
上から撮ったんじゃ本来は同定しずらいようなんですが、側面から撮るのも難しいしナァ…

  
トノサマガエルは、えらく中途半端な段階の個体(左)やら、
既に立派な子ガエルになった個体(右)までいろんな段階のものが見れました。

  
うろうろすると、なんとさっそくタガメの脱皮殻(左)を発見。それもいくつもあったんです。
これは網さえ持ってきてればなぁ、とちょっと地団駄。
ちなみに、非常に見にくいのですが、コオイムシの脱皮殻(右)もありました。

  
面白い辺りでは、こんなものも。コオイムシの卵の殻(左)です。
さらに、手を突っ込んで漁ってみると、小さな小さな1mmほどのコオイムシの弱齢幼虫(右)
なんかも見つかりました。そっかぁ、こちらは今の段階だとこれくらいのサイズなんだ。

  
面白いので手を突っ込んであさっていくと、イモリの幼生(左)も捕獲成功。
ふと見ると、キベリアオゴミムシ(右)なんてあたりも発見。こんな場所にいるんだね。

  
そして!
何度か目に手を突っ込んだときのことです。
掬い上げてみると、手の上に巨大ななにかが…って、タガメの幼虫じゃん!
って、マジで網じゃなくて手で掬っていただけなんスよ。
こんなに簡単に取れていいのかキミは!
…としばらくパニックになりましたが、よくよくみると体色も薄く、これは
脱皮して間もない個体だったようですね。
しかし、既に結構でかくなっていたのがこれまた意外でした。

  
さらに、少し山裾っぽいところで水中をみていたら、今度は弱齢幼虫を発見!
こちらは大分小さくて2〜3齢くらいの雰囲気かな?
水温とかで成長が大分違うものなのかなぁと想像してみたり。
しかし、そうこうするうちにさすがに暑さでバテバテ状態に。
この後考えていた目標も、場所が絞りきれてなかったり、この天気では期待薄だったり
するものばかり。かといって、めくらめっぽう何かあたるかもという感じで
うろつくのは、ちょっと体力的に厳しいヨナァ〜。
そう考えているうちに、噂を聞いていた某珍鳥のことが頭をよぎり、
ちょっとそちらへといいつつ、かなりの距離高速を飛ばして向かってみることに。

<2>某所(絶対に教えません w)

  
んで、ようやく現地に着いたら、明らかに手持ち無沙汰な鳥屋さん数人を発見。
こ、これはマズいのでは…といやぁな予感に襲われつつ声をかけると
「昨日は出てたんだけどねぇ、今日は朝から全然出てないんだよね」
……ここまできて空振りかい!
しかたないので探しつつ周辺をウロウロすると、立派に咲いたハマナデシコ(左)を発見。
そして、うれしいことに交尾中のギンヤンマ(右)なんかにも会えましたが、
周辺を相当しつこく探しまくっても、目的の某珍鳥はまったく見つからず。

  
セイタカシギ(左)の10羽くらいの群れに会えたのと、コチドリ幼鳥(右)が近くに来て
くれたのが嬉しかったくらいかな。その後、日没までひたすら粘りましたが、
結局空振り。後で聞くと、前日が終認だったそうで、またこのパターンかい!
というわけで、見事なオチとなったのでした。

というわけで、なんともいえないオチのついた一日でした。
冷静に考えたら、手掬いだけでタガメの幼虫が捕れたんだし、
その勢いを買ってそのまま周辺で粘った方がよかったかも、なんて
これは結果論なわけですが、ブツブツブツ。
ま、なんせ前2日があたりすぎていたので、今回外れてもそんなには
悔しくないのも事実ですが、逆に言えば「どうせ今日はダメだろう」という
強〜い思い込みがあったのも確かなトコロ(笑
ま、今回スッ空振りした辺りは来年の楽しみということにしましょう。
それにしても、今年の夏は暑すぎる!
私は暑いのは強い方のつもりですが、ここまで連日のようにグリルされると、
思考回路もショートしようというものです。地球温暖化大反対。
天なる神よ、少しくらいは手加減をしてくださいましな♪


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