| ＜２＞芸北地方某所 続き |
この日驚いたのは、ちょうどノシメトンボの羽化最盛期にあたったらしく、
歩くたびに足元から飛び立つんです。羽化殻(左)は撮れたけど、結局羽化個体の
撮影は何故か失敗。でも、ビビったのは、その羽化直後のノシメトンボを捕らえて
食べていたシオカラトンボ(右)。いや、サイズさほど違わんぞ。スゴイナァ。
さらにウロウロと歩き回ると、これまた懐かしいコマツカサススキ(左)やら、
ヒメミクリ(右)やら面白いものに次々と出会えます。そうこうするうちに、気付けば
わりといい時間になっていたので、大慌てで狙いのポイントへダッシュ。
狙いのポイントへ向かうと、道中でいい雰囲気のクスサン幼虫(左)を発見。
近くでは、ツマグロイナゴモドキ？(右)が脱皮中でした。
そして、そのあたりですでにゼフが何匹かとんでいたんです。距離があったので、また
デジスコ撮影になりましたが、粘るとわりといい雰囲気に撮れました。
えっと、アイノミドリシジミ(左)と、ジョウザンミドリシジミ(右)かな？
翅裏は全く撮影させてくれなかったので、同定がイマイチ不安ですが…
ポイントにつくと、すぐに卍を切っているゼフ(左)を発見。
それも、えらく長時間なんです。これは、狙いのゼフか？と思って追いかけますが、
やはり飛翔写真はロクにとれずこれが限界。
でも、ようやく卍が解けたと思ったら、目の前に止まった(右)んです！
あまりにもの好条件にパニックになりながらひたすらシャッターを押しましたが、
よくよく見ると、狙いの某ゼフではなく、ジョウザンミドリシジミでした。
でも、とんでもなく愛想がよく、目の前から全然逃げないので大興奮。
正面から撮ると、全面がキラキラと輝いて、もう心臓に悪いくらい(笑
もうさすがに時期的に厳しいかとおもっていましたが、かなりキレイな個体ですね。
すごかったのは、本当に逃げないし、飛んでもすぐまた近くに戻るので、
止まっている葉をひっぱって角度を変えての撮影までできたんです。愛想よすぎ。
最後なんか、乗っている葉をブンブン揺らして遊んでみても、
翅をすっと閉じるだけで、揺れが収まったらそのままその場所で開翅するんです。
おかげで初手から百枚近く撮りまくってしまったのでした。いやぁ、満足♪
満足して少し移動すると、ここでもヒメシジミ(左)を発見。
そして、ちょっとお尻が欠けてますが、ヒオドシチョウ(右)にも出会えました。
よく考えたら今年お初のコキマダラセセリも発見。
やっぱりこいつも色男ですよね、ということでこちらもバシバシと撮影。
面白かったのは、けっこうあちこちで見れたアサギマダラ(左)。敏感で全然
近づかせてくれなかったけど… なんか思い白い模様のハエ類(右)も発見。
どんな苦労をしてきたんだろうと聞きたくなるほどボロボロのウラギンヒョウモン(左)など
見ていると、林の中でこれまた長時間の卍をはっているゼフ(右)を発見。こ、こんどこそ？
おっしゃ！というわけで、狙っていたメスアカミドリシジミにも無事会えたのでした。
この種類とはなぜかずっと縁がなかったので､本当に嬉しい限り。
愛想がなく､下りてきてくれないので全てデジスコ写真になったのが残念ですが…
しばらく粘ると、やはりかなり距離はありますが、半開翅も見れました。
さすがに時期的に既にかなりスれているようですが、それでもやっぱキレイ☆
そう思っていると、全開の翅表も披露してくれる個体が出てきました。
ただ惜しむらくは場所が高いんです。木によじ登ったり汗だくで四苦八苦したあげく、
なんとか数枚だけ撮影成功。う〜ん、でもやっぱり遠いのが残念無念。
そうこうするうちに、時間がかなりやばくなってきたので、撤収し始めると
巣材をかじりとっているらしきヒメスズメバチ(左)を発見。草むらには､この時期になると
よく見かける、小さなヒメリンゴカミキリ(右)も発見。これが素早いんだわ。
＃右はヘリグロリンゴカミキリだそうです。Mikiさんありがとうございます！
草地を覗き込むと、予想外にもオオヒカゲ(左)を発見。このあたりには広く分布して
いるみたいですね。そして、華麗な色使いのガガンボ類(右)も発見。キレイすぎる！
早くも成虫になっていたニシキリギリス(左)を見たり、種類はよくわかりませんが
ササキリモドキ類の幼虫(右)など見ていると、お約束どおり確実にタイムオーバー。
電話すると、「うん、そうなると思ってた。ところで今日は何を見ていたんだい？」
などと優しい言葉がかえって怖くてドキドキしつつ、大急ぎで友人宅へ向かったのでした。
えとえと、どもスンマセンしたm(_"_)m
というわけで、寸暇を惜しんで遊びまくった一日でした。
未練旅方面は、デジスコも含めればまぁまぁの成果でしたし、前夜の街灯めぐり、
早朝の湿生植物と、なかなか濃厚な成果でした。ムリはするモンです(笑
なんといっても今回の一番の成果はメスアカミドリシジミ。
いや、それ自体はそんなに珍しいものではないんですが、
この種類で一応、近畿産ゼフは全種を撮れたことになるんですよ♪
もっともうち４種はデジスコでの超証拠写真のみですが、一応大願成就。
マトモな写真をそろえるまでの道程はまだまだはるか遠いですけどね（＾_＾；
ちなみに、しょうこりもなくゼフ未練旅は第２段を計画中です。乞うご期待(笑