この日は、ちょいと遠出して何箇所かうろつこうというそういう計画。
ところが、まず初手からなんか体調が悪くてダルいというかなり不穏なスタート。
それがしばらくするとハッキリと発熱が感じられるような絶不調に変わり、
本来予定していた魚捕りもさすがにヤバいと思って断念してみたり。
さらに挑戦自体も裏目の繰り返しが続き、JAROに電話してみたくなるよな
ステキなすっ空振りもあったりして、ヘロヘロの体をひきずった割には、
なんともしまらない一日となったのでした。とほほのほ。
ここんと低調ですが、なんか神様に恨まれるようなことでもしたんでしょか?
<1>新見市大佐山 |
この日最所に訪れたのは、新見市の大佐山。本来は前夜のうちに移動しておくパターンを
予定していたのですが、体調不良のためかなり前の地点で寝たもので、到着は9時過ぎ。
ここに来た理由は、ずばり未見でかつ地域限定種のアテツマンサク。
本によるとこの山には「アテツマンサクの森」という場所があり、時期には山肌が一面に
黄色く見える、というのだから是非見てみたいと思っていたんです。
山に到着するかなり前から、何箇所かにアテツマンサクを見つけて感激しましたが、
「黄色い斜面」もみたいので、適当に撮影して先を急ぐことに。
ところが、目的地の周辺はかなりの雪。そして、細い林道にはいったとたんに、
一気に雪の量が増えてにっちもさっちもいかず、見事にスタッグしてしまいました。
おかげでチェーンを履かせたりして脱出するまでに、30分以上汗まみれになるハメに…
しかたないので、最後は歩いて近づくことにすると、道端にいい雰囲気のカシワ(左)多数。
ちょっとゼフ卵を探してみましたが、やはりそう簡単には見つかりませんでした。
しばらく歩くと、真っ赤に色づいたウラジロイカリソウ(右)も発見。面白い場所だな〜。
そして、やがて到着しました。アテツマンサクの森。
さっそくイイ雰囲気の黄色い花が出迎えてくれます。それも2本も。
……って、たった2本?ちょっと待って、一面の黄色い斜面ってどこなんだ?
……え、えっと、JAROの電話番号って何番だっけ?
期待は裏切られたものの、アテツマンサク自体はいい雰囲気で、とりあえずバシバシと撮影。
アップで見ると、花の中心部の萼が黄色くて、普通のマンサクよりもさらに清楚な
感じがします。長らく見たかった種類なので、まぁ大願成就でしょうかね。
1時間以上手前の地点でも数本だけなら撮影できたよナァと思うとチョイ複雑ですが(^^;
なんか面白そうな実(左)もありました。イワシモツケとかの類かな?
斜面には、環境的に恐らくヤマドリだろうなぁという足跡(右)もあったりしました。
かなり奥までいきましたが、アテツマンサクはあと1本あっただけなので
諦めて移動し始めると、まだ花芽状態のミツマタ(左)を発見。
キブシ(右)もまだまだ花が咲くのは当分先の雰囲気でした。ここの春は遅そうだなぁ。
<2>笠岡干拓地 |
お次に来たのは、笠岡干拓地。アチコチに咲き誇るナズナ(左)など見ていると、
今回もアチコチにイチビの実(右)が見つかります。場所によってはもう優先種。
うろうろしていくと、ヌートリア(左)を発見。やっぱこのあたりにも住んでいるんですね〜。
コチョウゲンボウ♂(右)にいきなり出会えたりもしましたが、車の多い道だったので
デジスコは出せず、なんとかこの1枚が撮れただけ。こいつも縁のない鳥だな〜。
その後、遠くを闊歩しているキジ(左)をみつけたり、電線でのんびりしている
ミヤマガラス(右)を見たりしますが、面白そうな猛禽類はなかなか姿を見せません。
そうするうちに体調がまた一段と悪くなってきて、明らかに熱が出てきたのが体感できたり(^^;
すっかり夏羽になっているカシラダカ(左)をバシバシ撮影したりしていると、
タゲリの大きな群れ(右)を発見。水田じゃなくて畑にいるのが意外ですね。
近くによってきた個体をよくみると、これが立派な夏羽の♂。
喉の黒い個体なんて初めてなので喜んでバシバシ撮りましたが、あとでじっくり見ると
かなりの個体がすでに夏羽になっているようでした。今まで気付かなかっただけ?
その後しばらくは成果なく、諦めて帰ろうかと思った時に、いきなり登場したのは
ケアシノスリ。今年は各地で大ヒットだと聞いていたので期待していましたが、
よかった、まだ残っていてくれたんですね〜。でもすぐ飛び去って愛想はイマイチ(^^;
うろうろと探していると、親切な鳥屋さんからあそこにいるよとの声。
よくよく見ると、はるか遠くの草むらの中に、ケアシノスリが2羽。でも遠すぎる。
おまけに気温が上がったから、陽炎がたってしまって、もうどうにもこうにも…
仕方がないので、他の個体を探してうろうろすると、ジョウビタキ(左)が登場。
上空をハヤブサ(右)が横切ったりもしましたが、それ以上は面白い出逢いはなかなか
ありません。当日お会いした鳥屋さんの話だと、現時点で4羽がまだ滞在中だそうですが…
(今年の1月には6羽並んでホバリングしていたという爆裂に羨ましいお話も聞きました)
さらにウロウロしますが、夕方前に一気に雲が厚く、暗くなって半べそ。
遠くにノスリ(左)がいたのと、獲物を取ったチョウゲンボウ(右)を見つけたのとくらいで
一度だけ電線に止まっていたケアシノスリも1枚も撮れないうちに飛ばれ、
最後にコミミを探そうと思った頃には大粒の雨が降ってきてオシマイ。
ヘバってそのまま3時間ほど寝てから帰路に着くという〆括りになりました。
というわけで、これまたなんかイマイチな一日でした。
最初のJAROもビックリ無駄な労力から始まって、干拓地の鳥も見れはしても
ロク撮れなかったりという、なんともいえないしまりのなさ。
日頃の行いがよくないか?チョイと心当たりがないわけでもないあたりが寂しい限り。
しかし、なんといっても体調の悪化が一番のイマイチな理由なのは確実。
今回は移動中に何度かヘバったので使える時間が限られたのも敗因の一つです。
単純なカゼでもない雰囲気でしたが、なんでかなぁ?
前々日のカラオケで遊びすぎてノドを壊したから、では恥ずかしすぎますしね(^^;
ちなみに今回は、夜中に帰宅して、市販の風邪薬を飲み、さらに買ってきた
リンゴを2個丸齧りして、ジャンバーを2枚重ね着して汗まみれになって寝たら、
翌日にはケロッと直ってました。うん、まだムリが効くようで安心した(笑