高知ヤゴ勉強旅@〜ヤゴ展に感涙す〜08.1/5

この日は、ここんところのヤゴ・トライアルのちょっとした中締め。
四万十川学遊館で開催されているヤゴ展に遊びに行って、展示中の憧れの
ヤゴ達を一気に見せていただきつつ、ついでにトンボ公園の周辺でのヤゴ探しに
再挑戦してしまおうという、前回から暖め続けていた企画なわけです。
なんといってもヤゴなんて地味でなかなか勉強の機会がないものは、
現物を一揆に見て比較しつつ、プロに見分けのコツを聞くなんてのは最高のチャンス
であるのは間違いないもので、もう到着前からちょっとドキドキ(笑
そして、展示や舞台裏で見せてもらったヤゴたちに感涙したり、なぜか泥まみれで
作業を手伝ったり、面白い展開の続く、妙に充実した一日となったのでした。

<1>トンボ公園周辺

  
というわけで、こりもせずやってきましたあきついお(左)。
挨拶してすぐにヤゴ展(右)をのぞきにいくと、50種以上のヤゴがずら〜っと並んでます。
その充実振りにしばらく圧倒されつつ、大興奮でじっくりと中を見ていくことに。
いや、まじめな話、こんだけ一気に比較勉強できる機会なんてマジないっすもんね。

  
というわけで、立派なタイワンウチワヤンマ(左)やら、なかなか捕れないハラビロトンボ(右)
やら、いろいろと見れるモンで、興奮度メーターはあっという間にMAXに。

  
もちろん流水系のヤゴもいろいろ展示してあります。なかなか見ないあたりでは、
ミヤマサナエ(左)やヒメサナエ(右)なんかも展示してあったりして、いいカンジ。

  
そして!
今回の展示で一番感激したのは、なんと言ってもこちら。サラサヤンマです。
ある程度ヤゴのことをご存知の方は、これが展示してあるという意味をお分かりになるかと
思いますが、少し前まで幻とさえ言われたヤゴなんですよね。本気で感激です。

  
小さなあたりでも、モートンイトトンボ(左)やら、コフキヒメイトトンボ(右)やらと
いったあたりもきっちりと展示してあったりして、いやぁマジで感激しちゃいました☆

  
その後、舞台裏のほうを見せていただいたら、なんとスナアカネの卵(左)があったり、
小さな小さなハッチョウトンボ(右)がいたり、ここはここで興奮するものばかりいて、
ちょっと心臓に悪い感じでした。これは血圧確実にあがるよなぁ(^^;

  
そのあとで、ちょっと展示用の魚の餌なんかを捕りにいくのをお手伝いしに。
すると、なぜかこの日も越冬中らしきツチガエル(左)を捕獲。
うれしかったのは、結構たくさん捕れたビックサイズのミナミテナガエビ(右)。

  
もちろんついでにヤゴも捕れました。ということで、オジロサナエ(左)やら、
タビドサナエ(右)やらもGET。写真撮り忘れましたが、ヒメサナエも捕れました。

  
この場所で多かったのはアオサナエ。そして、ちょっと意外だったのは、
1匹だけ捕れたタイリククロスジヘビトンボ(右)。ヤマト以外は初めてなんすよね。

  
トンボ公園に戻って今度は公園の中をうろうろ散歩すると、なんとヒメアカネ(左)と
キトンボ(右)が飛んでいたので、これもかなりビックリ。あっさり年越しですよ。
年末年始かなり寒かったんだけど、それでもキトンボなんかは過去レコードタイの
遅い記録だそうで。聞くと、あまり暖かすぎると活動する時間が長くて消耗するので
ちょっと寒めの方が遅くまで生き延びるんだそうですが、それにしても元気だなぁ…

  
うろうろすると、かなり至近距離をノスリ(左)が飛びました。これテレコンもつけて
ませんから、本当にすぐそばを飛んだって感じなんですよね。
んで、その後、しばらくは維持管理作業のボランティアということで、一面にはびこった
ヒメガマの除去作業をお手伝いすることに。これがものすっごい重労働で、
泥まみれのふらふらになったんですが、お聞きするとここの職員さんは毎日1時間半くらい
こういった作業をされているとのこと。トンボにとってすみいい環境を創出するため
なんですが、本当に頭が下がります。影でこんなコツコツとした努力があってこそ、
各種トンボの舞い飛ぶ環境が維持されているということなんですね。
本当に本当にご苦労様です。また機会があればお手伝いさせてくださいませ。

  
作業終了後、トンボ公園の中でしばらくヤゴ探しをすることに。すると、小さな
アオバアリガタハネカクシ(左)やら、成虫越冬のキンヒバリ(右)やらが次々出現。

  
ちょこっと網を入れたら、コガタノゲンゴロウ(左)も姿を現しました。そして
ビックリしたのは、早くもアカガエル類の卵塊(右)が見つかったこと。おい、まだ新年だぞ。

  
しかし、そう思っているとすぐ、包接中のヤマアカガエル(左)を発見。
そして、続いて卵でおなかがはちきれんばかりのニホンアカガエル(右)も見つかり
ました。高知の早春はおもったよりもずっと早く巡っているようですね。

  
さて、肝心のヤゴはというと、ヨツボシトンボ(左)やら、タベサナエ(右)やらは
結構捕れるんですが、面白そうなヤゴはなかなか捕れません。むむむむ。

  
その後もかなり粘って、チョウトンボ(左)と、キイトトンボ(右)が追加できた
くらいで、狙いの某エゾトンボ科のヤゴは今回も空振り。う〜ん、なんでじゃ?
なんかどうにもこうにもやつとは縁がないらしいんですよね。トホホホ。

というわけで、またぞろ結構充実した一日となったのでした。
ヤゴ展で一気に各種ヤゴを勉強できたのはやはりうれしかったですし、なんと
いっても見ることはまずないと諦めていたサラサヤンマは感激至極!
いつかは自分の手で捕まえてみたものです。
また、正月明けの赤トンボも期待以上の成果でしたし、
舞台裏で見せていたただいた超大量のトンボの成虫&羽化殻の標本も
ド貴重品だらけで目が回りそうになったりと、やはりこの場所は何度来ても
ビックリがたくさん詰まっていて、本当に楽しいですね♪
そんなこと考えつつ、杉村さんからいただいた面白い情報を元に、
この日は高知県内の別の池まで移動して宿としたのでした。
どういう情報なのかというのは、翌日のページを乞うご期待…かな?


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