嵐の年越薩摩旅A〜意外な伏兵×2〜07.12/30

<2>大隈半島周辺

  
さて、こちらが鹿児島湾横断フェリー、ぶーげんびりあ号(左)。
この船、先端部がカパッと開いて、底から車が乗り込むんですよ。乗船時間は約50分。
ゆったり鹿児島湾の景色を楽しむつもりが、船内に入った途端に爆睡しましたけど(笑
んで、大隈半島に到着したんですが、雨こそやんだものの、突風(右)は相変わらず。とほほ。

  
とりあえず南端方面に向かってひた走ると、道端にサツマノギクがあちこちで
満開になっていました。こいつは花が大きくて見事ですねぇ。

しかし、このあたりから予想外の伏兵そのAがグングンと姿を現し始めました。
午前中の嵐の中でヤゴ捕りをしている時から、なんか腰のあたりに鈍い痛みがあったり
したんですが、ここに至ってなんかグングンと成長して、立ち上がるとかなりの
痛みが背骨を突き抜けるほどに。こ、これって、噂の”ぎっくり腰”?

  
とりあえず狙いをつけていたあたりで沢を探しますが、岩場を進むと腰がズキズキと痛んで、
ちょっとどうにもこうにもなりません。その頃には再度雨もひどくなってきて、
大粒の雨と脂汗でびしょ濡れになりつつ歩くハメに。
リュウビンタイ(左)があったり、シロヤマゼンマイ(右)があったり、面白そうな雰囲気でしたが…

  
ヘゴ(左)を見つけたときは、南国まで来たもんだなぁと嬉しくなりました。
その辺りにはなんかヘンな形の実をつけた植物(右)が多数。ヒッツキ虫系ですがなにもの?

  
フカノキ(左)は今から花をつける雰囲気でした。なんか淡色でかわいらしい
ムラサキシキブ(右)も発見。でも、肝心のヤゴはというと、最初の場所は沢がほとんど
完全に枯れている状態で、成果はというとヤマトヌマエビが数匹だけ(−−;

  
お次の場所へと移動していると道端にアザミ類(左)を発見。こんな場所だとなんて種類?
沢沿いでは、立派なオオタニワタリ(右)も見れました。自生は結構貴重じゃないかな?

  
別の沢に挑もうとすると、ジョウロウグモ(左)を多数発見。まだこのあたりだと元気なのね。
なんか面白そうなゴキブリ類の幼虫(右)にも会えました。こちらも種類はわからんなぁ…

  
さて、時折去来する激痛と戦いつつ、渓流で頑張ってヤゴ探し。
成果はというと、まずはかわいらしいヤマトヌマエビ(左)と、ヒラテテナガエビ(右)。

  
こんな場所でも渓流にはタカハヤ(左)なんだな、というのはある意味ビックリでした。
そして、嬉しかったのは1匹だけ捕れたクロヨシノボリ(右)。実はお初なんです♪

  
さて、肝心のヤゴはというと、お約束なあたりはたくさん捕れました。
ということで、コヤマトンボ(左)と、ヤマサナエ(右)。まぁこのあたりは当然ですね。

  
小さな、ミヤマカワトンボの弱齢?(左)も1匹だけ捕れましたし、アサヒナカワトンボ(右)も
発見。場所は変われど系流性のヤゴってそんなに種類は変わらないんですよね。

  
嬉しかったのは、けっこうたくさん捕れたクロサナエ。
今回一番たくさん捕れた種類でした。こんな場所にも多産するんですね。

  
そして、何匹課取れたのは極小サイズのサナエ系ヤゴ。
クロサナエ(左)と、ヒメサナエ(右)なのかな?全然自信はありませんが。
ちなみに最初に取れたとき、憧れのチビサナエかと小躍りしました。ぬか喜びですね。

  
めっちゃくちゃ小さくて可愛らしいコヤマトンボの弱齢(左)も捕れました。
それから、これまたかわいらしい、超小型のサワガニ(右)も数匹捕獲。

  
ヒメオオヤマカワゲラ(左)と、一回り小さくて名前のよくわからない種類(右)と、かわいらしい
カワゲラ類も捕れました。しかし1時間も頑張ってると完全に限界に到達。
まっすぐ歩けないなんて話じゃないくらいになってきて、さすがにギブアップ。
前回購入した網が頑丈な構造であることを神に感謝しつつ、杖代わりにして一歩ずつ
ゆっくりと時間をかけて車まで帰る羽目になったのでした。コリャもうだめだ。
せっかく大隈半島まで来たけど、もうヤゴ捕りは続行不可能と判断して移動することに。
いやはや、まさかこんな伏兵がくるなんて想像もしてなかったなぁ…

〜おまけ〜

  
帰宅後の水槽から数点ご紹介を。まずは、かわいらしいヒラテテナガエビ(左)と
色鮮やかなジルティラピア(右)。後者は暖地産のため、運搬途中の低温でかなり弱って
しまい、帰着時にはこの1匹が辛うじて生きていただけという按配でした。とほほ。

  
何度見てもゴクラクハゼには見えないけど、検索票的にはそうなる謎のハゼ(左)。
しばらくは全く別の種類だと思い込んでいたんですが…なんかまだ釈然としないなぁ。
それから、クロヨシノボリ(右)もよくみるとなんともかわいらしい顔つきしてますよね。

というわけで、思わぬ伏兵の連続技に、ほんとうに涙の出そうな一日でした。
悪天候は天気の神様を呪えばすむ話ですが、ぎっくり腰は日頃の不摂生とか寄る年波とか
思い至るような点がたんまりあるだけになんか口惜しい限り。せっかくここまで来たのに、
ヤゴ捕りも魚捕りもしばらくできそうにない状態というのは本当に悔しかったです。
とりあえず、直前に宿題が完了していて、本当によかった(−−;
幸いにして運転できないほどではなかったので、この夜は一気に鹿児島北部まで
戻ってみたのですが、途中でコンビニで晩飯を買い込もうとした時に、
一歩歩くごとに激痛が走るので、車を降りてからコンビニまで5分近くかかる体たらくに
本気で泣きそうになったり、さらにコンビニに入ると腕や足やアチコチが突然
ブルブル震えてきて一歩も歩けなくなって、通路の真中でうつむいたまま脂汗流したり、
本当にとんでもない状態がしばらく続きました。やがて少しずつ快方に向かい
はじめたのですが、これはこの旅は本当に継続できるのか?
その時点でかなり危惧する展開に、一人溜息をつく、そんな夜となったのでした(ToT)


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