晴れはしたけど〜但馬リベンジ未遂〜07.11/17

この日は、但馬リベンジ。そう、しつこく飛来アカネ狙いなんです。
有力情報を頂戴したもので、鼻息荒く挑戦したんですが、直前まで天気予報は
あまり良くなく、諦めるかどうかしばらく悩んでいたんですが、なんとか
晴れ間は出そうということで、突撃決定!
するってぇと、これが朝一から雲ひとつないドピーカンという、素晴らしき幕開けに
なったんです。いつも雨オトコなのに、これはどこの神様のご利益だろうかしらん。
とりあえず、キリストやらアラーやら八百万の神やらに賛辞を捧げつつ、
大いなる期待とともにひたすら全力疾走した結果は……「晴れたんだけどなぁ〜」(T_T)

<1>京丹後市周辺

  
というわけで、見事な秋晴れっ!舞い踊りつつ、早朝日が差し始めると同時に探索開始
すると、畑でシシトウの花(右)を見つけたりしました。ほほぉ、こんな花なんだ。

  
うろうろすると、モズのはやにえになったエンマコオロギ(左)をいくつか発見。
アカネ類はなかなか出現しなかったのですが、何度か朝露を満身に浴びたアキアカネ(右)を
発見。うむ、きらきらとキレイではあるが、これじゃ、夜は寒かろうな。

  
人家周辺を歩くと、植栽のイソギク(左)やらハナイソギク(右)やらがありました。
ちょっと北部の海岸まで見に行こうかと思っていたのに、ここで会うとは…

  
真っ赤な実をビッシリとつけたシロダモ(左)に感心していると、すぐそばには、これまた
見事に色づいたサネカズラ(右)を発見。そうなんですよね。真っ赤な秋の季節です。

  
まだまだ元気に活動中のトノサマバッタ(左)にも結構会えました。ミサゴ(右)も
すぐ近くを2羽ほど飛び交っていましたが、今回は無視してひたすらトンボ探し。

  
なかなかアカネ類は出現しませんでしたが、日当たりのよい斜面に行くと、そこに
かなりの数のアキアカネが舞い飛んでいました。ドキドキしながら丁寧に一匹ずつみて
いきますが、これがひたっすら100%アキアカネ。ナツアカネすら混じってません。

  
林縁を歩くと、かわいく色づいたヤブコウジ(左)があったり、ポツポツと
コウヤボウキ(右)が咲いていたり、ささやかな嬉しい出会いは次々と訪れます。

  
湿地を歩くと、1株だけタコノアシ(左)を発見。ここで見るのは初めてだなぁ。
なんか面白げな雰囲気のコウガイゼキショウ類(右)もありました。これはなにもの?
そうこうしているうちに、ふと目の前から小柄なトンボが勢いよく飛び立ちました。
……あれ?羽の付け根が赤く見えたような!?
大慌てで追いかけますが、あっという間に天空はるかに飛び去ってLOST。
スナアカネだったの?それとも期待値による目の錯覚だったのだろうか?

  
ドキドキしつつ、再度気合を入れて池の周りをグルグルとまわりますが、出るのは
ひたすらアキアカネ、アキアカネ、アキアカネ。嗚呼。
一角にクサフジ(左)が咲いていたり、ホタルトビケラ(右)がたくさん飛んでたり、
面白い発見はあるにはあったんですが、肝心の成果はまぁったくなし。
足が痛くなるまでひたすら歩きまわった後で、ちょっと移動してみることにしました。

  
お次に来訪した場所では、また面白げなアザミ類(左)が咲いてました。気合を入れて
歩き始めると、ノシメトンボ(右)を発見。本日はじめてみた「アキアカネ以外の赤トンボ」
に嬉しくなりましたが、これで喜んでいる場合じゃないんだよ、と自分にツッこんだり(^^;

  
ひたすら歩くと、かなり遠かったんですが、ヒシクイが出現。慌ててカメラを
向けてみると、カンムリカイツブリとの2ショット(左)が撮れました。
その後もひたすら歩くと、ツマグロヒョウモンの交尾(右)には会えましたが、
肝心のアカネ類は、またアキ・アキ・アキ・ノシメという感じでGIVE UP。
おそらくこの日はアキアカネは数百匹見てるんですが…時期的に遅すぎたのかな?
来年に期待ということに致したいと思います。

<2>但馬某所

  
さて、赤トンボは諦めて移動すると、見事に色づいたムロウテンナンショウの実(左)を発見。
山道を登っていくと、カガノアザミ?(右)が結構花数も多く咲いていました。

  
歩き始めると、フキバッタ類(左)が登場。これは…ヒョウノセンフキバッタかな?
ウラジロノキ?(右)が真っ赤な実をつけていて嬉しくなったりもしました。

  
やがて、カシ類の多い場所に到着。さっそく、アラカシ(左)に混じって点在する
ウラジロガシ(右)の木によじのぼります。そう、例のゼフにリベンジなんです♪

  
いい感じの木がたくさんあったので、かなり期待したんですが、全然見つからず。
最初に見つけたもの(左)は、これはゼフ卵だろう!と思ってたら、なんか虫の分泌物
だったようで、場所も色も紛らわしいことこの上ないので木の上で地団駄。
数本の木をよじ登り、足腰が相当痛くなった頃、ようやく発見!
冬芽の根元についている、ヒサマツミドリシジミの卵(右)です!
でも、ようやく報われた成果に喜びのダンスを奉納しつつ、木から降りて、
ドアップ撮影しようとクローズアップ2枚重ねでよくよくのぞくと…


ああ〜〜〜! あ、穴が!穴が開いている〜〜〜!
まだ孵化するはずもないし、これは…卵寄生蜂の仕業ってことか。
しかし神様、こんなぬか喜びありか?かわいそうと思わんのかぁ(T_T)?

  
悲嘆にくれつつ、さらに数本の木をよじ登り、丁寧に探しまくりましたが、
それっきり追加なし。てか、1卵見つけた周辺にまぁったく見つからないのは、
どういうことじゃ?探し方が悪いのか、母蝶は1個だけきまぐれに産んだのか…
最後は腕と足がツりそうになって断念し、車に戻りかけると、完熟状態の
ミツバアケビの実(左)を発見。神様からのお慰みかな?
山を降りる途中、コウベモグラの轢死体(右)を見つけたりもしましたが、
別の場所へ移動した頃にはさすがに日が暮れてゼフ卵探しは不可能状態。
なんともしまりのない結論になったのでした。

というわけで、一日中見事に晴れたんですが、ただそれだけ。
なんかまぁったく成果なく、ただ足腰が疲れまくっただけでした。
悔しいのでこのあとはサンショウウオ探しに夜の山をさすらいましたが、
こちらも成果なく、ただ転んでズボンが泥まみれになっただけ(笑
なかなか出会えないからこそ「憧れ」なのでしょうけど、それにしても…
ま、まぁ、楽しみは来年においておくということでゆるしてやろう(−−;
なお、さすがに飛来アカネはもう諦めますが、ゼフ卵探しは再挑戦しようと
思っております。どなたか“探し方のコツ”をご教示いただけませんでしょうか?


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