紀南リベンジ〜田舎に感嘆する旅〜07.10/28

<2>紀伊半島南部某所 続き

  
さて、その滝つぼでさっそくガサガサと網を入れてみると、大きなルリヨシノボリが
結構見つかります。♂(左)、♀(右)ともに多数GETに成功!
瀬の石の下にたくさん隠れているような雰囲気でした。

  
もちろん、ヤマトヌマエビ(左)もやたらと多数。考えたらこのエビは海に比較的近い
沢でしか見たことがないですね。そういうものなのかな?
石をひっくり返すと、モクズガニ(右)も何匹か捕れました。

  
満足して沢から上がると、アサギマダラ(左)が飛んでいたり、えらく白っぽい
サツマシジミ(右)がいたりもしました。遠くをルーミスっぽいのも飛んだような気がして
しばらくその辺りを睨みましたが、進展がないので場所を移動することに。

  
前回と同じトンネルをのぞくと、モモジロコウモリ(左)はこの日も健在。
しばし頑張って狙ってると、飛び立った個体のオシリ(右)が撮れたりしました。 

  
飛び物が撮れないかと粘りますが、うちのデジカメだと暗い場所だと思ったタイミングで
シャッターが切れないので惨敗。しかし、その後、ふと思いついて裏技を使用し、
結構近距離でのアップ撮影(右)もできました。冬に来たら同じ場所で越冬してるのかな?

  
さて、さらに山奥まで移動していくと、途中でアキチョウジ(左)があったり、
オオバセンキュウ?(右)が咲いていたり、なかなかイイ雰囲気が続きます。

  
さて、前回と同じ場所に到着すると、さっそく近くをムラサキシジミ(左)がいくつも
飛びますが、なんか警戒心がやたら強くて全然近づけません。そうしているうちに、
フワッと目の前に、明らかにムラサキシジミより小さくて白っぽい個体(右)が出現!
お前、ルーミスだろ!そう叫びつつとりあえず1枚撮りましたが、こちら向かってV字に
開翅してるのでどうにもこうにも…で、次の瞬間かなり高い梢まで飛び去りやがりました。 

  
俄然気合が入り、沢沿いまで降りて吸水個体を探しますが、これが全然ダメ。
タゴガエル(左)に会うというラッキーはありましたが、そこらで吸水してるのは全て
サツマシジミ(右)。ムラサキ系は梢を飛ぶばかりで全然近くに出現しません。

  
面白そうな雰囲気のノギク類(左)も発見。これもシラヤマギクでいいのかな〜。
ノリウツギ(右)がまだ結構咲き残っていたのもビックリでした。
その後も、かなり粘りますが、結局この日もルーミスは空振り。どこにいるんだ、キミは?

  
さて、この後は海岸近くでいろいろと探したり、汽水の魚を狙ったりする
つもりでしたが、昨年見つけたアサマリンドウらしき花が気になっていたので、
比較的近くだしと山の方へ移動することに。するとくねくね細い道が続いて、
想像よりも何倍も時間がかかりそうなことが発覚…
でも、おかげでまだきれいに咲いているミカエリソウを見つけてバシバシと撮影♪

  
いい雰囲気のテンナンショウ類(左)もありました。コウライテンナンショウとかかな?
しかし、道は段々と細くなっていき、道端に数株のセンブリ(右)を見つけた
辺りから、車幅一杯、落ちそうな細道に。かなり緊張して手に汗握りつつ運転するハメに。

  
やがて、細〜い林道沿いの薄暗い林床に、ありました、アサマリンドウです。
喜んで撮影し始めましたが、爆裂に暗い&対向車でもこようもんなら目も当てられませんから、
落ち着いて撮影も出来やしない…で、たくさん撮りましたが、もうピンボケまみれ。

  
予想外に、けっこうひょろ長く伸びた株(左)もあったりしました。アップ(右)で
見るとなかなか清楚でいい感じですね。結局、あとでチェックするとろくな写真が撮れて
ませんでしたが、この場所はもうリベンジしません。だって、心臓に悪いもん。

  
近くには、モリアザミでしょうか?面白そうなアザミ類(左)もありました。
花びらのえらくハンパなノギク類(右)もありましたが、こちらは正体不明。なんか
珍品なんでしょうか、それとも単なる奇形なんでしょうか…
その後も山道をひた走りますが、延々と続くクネクネ道にもう辟易。でも、
くそ細っい山道を延々たどった先に小さな集落を見つけた時は、本気でド肝抜かれました。
いやぁ、この辺りの田舎ってハンパない。最寄のお店までの所要時間は何時間だ?

  
そのあたりで、ツワブキ(左)をみたり、なんか花の形が妙に先端開きな
ツリガネニンジン(右)を見たりしましたが、ようやく山道を脱出して海岸に付く頃には
日が沈み始めてタイムアップ。悔しいので、海浜性バッタ狙いで、また何箇所か
動いてみましたが、場所が分からなかったり、いい環境がなかったりで全滅。
ただただ帰りの時間が遅くなるだけになったのでした。シクシク。

〜おまけ〜

  
恒例の自宅水槽より、見事な婚姻色のルリヨシノボリ♂(左)と、(右)。
思った以上にキレイでした。ちなみに、当日同じ場所で捕った中にはルリ斑のない個体も
いましたが、そのほかの特徴を調べるとそれもルリヨシノボリだったようす。

やはりヨシノボリ類は見分けるのは結構難関ですね。いつか全種制覇したいなぁ。
#右の個体はよく調べると、クロヨシノボリだったようです。む、難しいなぁ…

  
元気に水槽掃除してくれているヤマトヌマエビ(左)と、何度見ても面白い顔のボウズハゼ(右)。
ちなみに、ボウズハゼは脱出の名人なのでなにか策を打たなきゃと思っていたのですが、
とりあえず帰って夜中に水槽に入れて、翌朝見たらすでに行方不明でした。早すぎっ!
また大掃除したときにどこかトんでもないとこから出てくるのかしら…南無…

というわけで、前半戦の滑り出しはなかなかでしたが、後半はえらく尻つぼみに
終わってしまった一日でした。まぁ、ルーミスとかまたリベンジにこなきゃですね。
その時は、山奥には近づかず(笑)、きっちりと汽水の魚も狙いたいと思います。
しかし、「対向車が来たらどうしよ〜」とドキドキする山道を1時間くらい走り、
さらに道が細くなって「落ちる!落ちる!」と手に汗をかきつつさらに30分くらい
走ったところに、いきなり出現したあの集落。あそこに住んでる人たちの日常生活って、
いったい全体どうやって成り立ってるのか、考えれば考えるほど謎が深まります。
さらに、本気で「ウマい!」と叫んだのは、比較的大きな道沿いの山奥でみかけた看板。
「ここでもつながる au
………いやぁ、紀南の田舎って奥深いなぁ(^-^;
さすがにいろんな独自の生きものが見れるだけのことはあるわけですネ☆


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