この日は、本来は北陸まで突撃し、北方系トンボと海浜性ハンミョウで
ウハウハいっちゃう旅というのを前々から企画し、せっせと情報収集してました。
しかし、前夜に懐かしい友人が義妹をたずねて遊びに来ていたもので、顔出したら
出発が夜中になってしまい、体力的にたどり着くことはどうにも不可能な雰囲気。
それなら、あのトンボにも再挑戦したかったんだよなぁ。
そんな完全思いつきだけで進行方向を90度変更。岐阜方面へひた走ったのでした。
そう、目的というのは、例の黒いアカトンボなわけですが、再挑戦ついでに
いくつか確認したいこともあったので…その成果は本編にゆずりますが、
結果的にはこの日も面白い成果満点☆ 目的地変更をさせてくれた友人に大感謝
しつつ、ついでに愛知在住の妹とメシ食うという不思議な展開となったのでした。
<1>岐阜県可児市周辺 |
というわけで、いつもの地域に到着。でも、いつもの溜池だけじゃ面白くないので、
狙いをつけてた別のため池も歩いてみることに。すると、なんか面白そうなキノコ発見!
図鑑をみると、ベニイグチ(左)と…右はわかりません。でも、メチャ美味そうです。
カワラケツメイのものすごい大群落(左)もありました。池の中には、貧弱ですが
タチモ?(右)も発見。でも、植生の面白そうな辺りにはアクセスが大変難しんです…
周辺には面白そうな湿生植物もありました。アオコウガイゼキショウ(左)と、
イヌノハナヒゲ(右)かな?これは有望そうだなぁと思ってると、散歩のおっちゃん曰く、
ここには小さい黒いトンボがいるとのこと。一度きちんと確認しとかなきゃいけないですね。
んで、いつもの溜池に移動しましたが、オオクチバス(左)の数がかなり増えてるんです。
いつも楽しみにしていたカワラハハコ(右)も、なぜか今年は咲いていたのは1株だけ…
歩き始めてすぐ、異様な物体(左)発見。アップ(右)でみると、これはなんと
ツノトンボ類の孵化直後の幼虫なんですね。ほとんどナウシカの世界です。
湿地にはあちこちにモウセンゴケの枯れ穂(左)がありましたが、嬉しいことに
トウカイコモウセンゴケ(右)には咲いている株もたくさんありました。
そして、かなりびっくりしたのがこちら。ヒナノカンザシです。
ものすごい極小サイズなので、今まで見落としていたのでしょうか、この場所では
はじめてみたのですが、結構株数も多く、まとまって見れました。
湿地を歩くと、まだまだ元気なジャノメチョウ(左)が飛び出します。
水辺では、いい感じで産卵中のクロイトトンボ(右)なんかも発見。
しかし何度来ても、トンボ相の豊かな池です。バスまみれなのになぜでしょう?
ということで、まずはキイトトンボ(左)とオオイトトンボ(右)
季節的な問題だと思いますが、今までこの場所では見た記憶のないチョウトンボ(左)が
かなり飛んでたのもビックリでした。ちょっと下側から逆光で狙う(右)と
これはこれで面白い雰囲気になりますね。全然別の種類みたいです。
そして、この場所のウリはなんといっても、各種アカトンボ類の豊富さ。
というわけで、まずはリスアカネ(左)と、やはり何度見てもきれいなネキトンボ(右)
マユタテアカネ(左)はやっぱり多くて、交尾個体にも何度も会いました。
そして、なんと昨日に引き続いてここでもハッチョウトンボ(右)を発見。この場所では初見です。
…もしかして、暑い日が続いているので、秋になるのが遅れてるんですか?
それが証拠?に、この日かなりの数みれたのが、羽化直後のヒメアカネ(左)。
探すとそれらしき羽化殻(右)も見つかりましたが、ちょっといくらなんでも遅めですよね。
さらに、ものすごい数が見れたのは、羽化直後のホソミイトトンボ(左)。
こちらも羽化殻(右)もいくつも発見。というか、それ以前に岸辺を歩くと、足元から
いくらでも沸くように飛び立つといった状態でした。
そして、なんと羽化直後のカトリヤンマ(左)も発見!
じっくり探すと羽化殻(右)も、なかなかいいポーズしてました。しかし、地元では羽化殻を
8月頭から確認していますが、こんなに遅くていいんですかアナタ?
そして、きわめつけはこちら。ハッチョウトンボの未熟個体です。おい。
唖然呆然、もうグウの音も出ませんでした。
ほとんどの場所で、成虫の活動期が終わってる時期なんですが、一体なんで?
異常気象と騒がれてますが、本当に世の中、季節の巡りがおかしくなってるのかもしれません。