この日は、諦めの悪い男が一匹、ゼフの生き残りを探してあちこちと点々とする、
そんなバカバカしき一日でした。しかも、天候は爆裂に悪く、標高の低い場所では霧雨、
標高が高くなるとたちどころにもんのすごい濃霧で、ほんの少し向こう側が見えないほど。
昨日も霧に悩まされた一日でしたが、そんなもんじゃなかった!
濃霧にまかれることをを「a fly in the milk」という表現が英語にあるそうですが、
まさしくそんな感じでもはや「五里霧中」そのものって状態でした。
当然ながら、期待していたようなゼフはほとんどヒットせず、天候から逃げて
やたらと走り回ったけど、ただそれだけの成果がない一日でした。
う〜ん、種類によっては♀は比較的遅くまでいるはずですが、やはり遅すぎなのか、
天候のせいなのか、ウデがヘボいのか、さてどれが真相に近いのでしょうか。
<1>新見市周辺 |
というわけで、最初の目標としたのは、メスがかなりおそくまでいるはずのクロミドリ。
というわけでいつものポイントに向かう途中、ユウスゲの大群落(左)なんか発見。
でも、現地は霧に囲まれ、ちょぉっと期待薄な雰囲気。
頑張ってアチコチ叩いてみますが、落ちてきたのは、ゴイシシジミ(右)だけ。
草地にはジャノメチョウ(左)がたくさん舞っていて、スジグロチャバネセセリ(右)も
いましたが、どうにもこうにも暗くてどうしようもない雰囲気。
そうこうするうちに、なんと、ウラジロミドリシジミの♂が飛び出したんです!
おっしゃ!と思うも束の間、彼は一目散に高い梢に。あああ…
それっきり成果がないので、ほんの少し移動して別の場所へ。少し霧が
薄くなってきた中、ゴムタケ(左)や、コフキサルノコシカケ(右)南下を発見。
よくよくみると、なんかかわいらしい陸生貝類がたくさんいました。
キセルガイの仲間なのでしょうが、さすがに名前は調べ方すら分かりません。
でもこいつらが紺だけ活発ってことは、空中湿度が素晴らしいってことですね。ケッ。
ここでもひたすら頑張ると、交尾中のジャノメチョウ(左)を発見。
ホソバセセリ(右)なんかもいるんですが、なんせゼフは一匹も出現してくれません。
草地にはニシキリギリス(左)もアチコチで鳴いていました。
かわいらしい、カワラナデシコ(右)なんかもあったんですがねぇ…
ミソハギ(左)がたくさん咲き誇っているあたりをうろつくと、こちらでもスジグロチャバネセセリ(右)
を発見。でも、愛想がなくて1カットだけしか撮らせてくれませんでした。
面白かったのは、巨大なマントカラカサタケ(左)。高さは30cm以上は余裕でありました。
ダイミョウセセリの巣があったので、ちょっと失礼して幼虫(右)を撮影させてもらったり。
ふと気付くと、コウベモグラの死骸(左)がありました。この時期はよくモグラの死骸に
会いますが、雨でトンネルが崩れたりするんでしょうかね。
まだきれいあったので、落ち葉をかぶせて、生態写真風(右)に撮ってみましたが、どでしょ?
小さな用水には、カタビロアメンボ類(左)が集まっていました。
結局ここではゼフは完全空振り。諦めて移動を始めると、シロマダラの轢死体(右)を発見。
ここで悔やまれるのは、峠道を移動中にみつけた、色鮮やかなジムグリの妖蛇。
あわてて車を止めたのですが、後続車があったので撮影してられず、とりあえず
とっつかまえて入れ物に放り込み、山を下ったのです。でも、下でワクワクしながら
入れ物を空けたら、なんと空っぽ。どうもフタ閉める瞬間に逃げられてたようでした(ToT)
<2>大山周辺 |
さて、お次に足を伸ばしたのは大山。歩き始めると、ホソバシュロソウ(左)が咲いていて、
草費にはかわいらしいツユムシ類?の弱齢幼虫(右)がみられます。
歩き始めると、まずは目にとまったのは、ヒメシジミ。う〜ん、かわいい☆
そう小躍りしつつ、♀(左)、♂(右)ともバシバシと撮影。
コキマダラセセリ(左)もたくさんいました。近くにはフキバッタ類の幼中(右)もいましたが、
このあたりにはなんて種類がいるんでしょうか?幼虫じゃわからんなぁ…
キキョウ(左)も咲き始め。今にもポンッて音がして開花しそうなつぼみ(右)も
ありましたが、このあたりからまた霧がどんどんと濃くなっていきます。
ピンクの色鮮やかなシモツケソウ(左)もアチコチに咲いていていい感じでした。
コオニユリ(右)も一株だけ咲いていて、この辺りはもう少ししたら素敵な花畑になりそう。
草地をぬけると、ナンゴククガイソウの群落(左)がありましたが、まだちょっと
早い雰囲気でした。ちなみに、霧がかなり濃くなってるのが分かります?
近くには、なんか面白い雰囲気の甲虫(右)も見つけました。正体はなんだろう…