| ＜２＞新見市周辺 続き |
先ほどのお２人と一緒にあたりの岩場をウロウロしはじめると、ナガバノヤクシソウの葉(左)
がそこここにあったり、ヒメウラジロ(右)のかなりの群落が見つかったりします。
クロウメモドキ類(左)も見つかりましたが、これはどうやらタイシャククロウメモドキかな？
近くには、黄色い紋とがっしりしたハサミのステキなハサミムシ類(右)もいました。名前はなぁに？
嬉しかったのは、何箇所かでみつけたこちらの植物。珍品、シラガブドウです。
昨年は全然分からなかったのに、今回はあちこちで見れました。一応、花は咲きかけ程度かな。
キレイなアゲハモドキ(左)がいたり、発生したてっぽいホシミスジ(右)がいたりもします。
そして、ほんのしばらくだけ晴れ間がのぞいたとき、フイに道端の草の上から、
黒くて小さな影が舞いました。これは！と思った瞬間にはヤブに消えてしまいましたが、
きっとあれはそうだったんだ。ベニモンだったに違いない。なんて強く主張してみたり。
やがて、再度雲が厚くなり、さらに風も吹き始めました。こりゃダメだ。そういいつつ戻ると、
今度はテングチョウ蛹(左)を発見。なんか石灰岩系の固有風なマイマイ類(右)もいました。
岩場には、なんか面白そうな樹木(左)も花咲いていましたし、ミヤママンネングサ？(右)も
かなりの数がありましたが、ちょっと肌寒くすらなってきて、期待値はグングン下がります。
＃左はツルマサキでした。想像とはだいぶ違う雰囲気ですね。
なんとも色鮮やかなアオシャク類(左)を見つけたり、撮影するのが申し訳ないくらい。
とんでもなくボロボロのジャコウアゲハ(右)を見たりしながら、天候が戻るのを待ちます。
やがて風が相当強くなってきてどうしようもなので、ちょうど風の通らない場所の
クリの花(左)に狙いを定めてみることに。って、そうそう運良く出てくるかよ(＾＾；
そう思いつつ花をじっくり見ると、小さなルリハダクロホソバ？(右)がいました。
うろうろしてると、ピッカピカのヒオドシチョウ(左)やクロヒカゲ(右)がいたりしたので、
大喜びでバシバシと撮影。こいつらは元気に活動してるのに、ねぇ。
いつまでたってもやまない風にイライラしつつ、周辺の山麓をうろつくと、まだ満開状態の
ジュウニヒトエ(左)があったり、ニラ(右)が咲き誇っていたりしました。
イチモンジセセリ(左)やら、サトキマダラヒカゲ(右)やら、次々と蝶は現れますが、
粘るだけムダな天気の中で、粘ってる方がバカなわけですが、奇跡は起こりません。
うろうろすると、久しぶりのイボタガ幼虫(左)を発見。終齢でツノがないのが残念ですが…
ちょっと面白かったのは、民家の屋根にあった鳥の巣(右)。なんか、あまりにもオープンな
場所で、雨降ったら濡れるだろうに、何ゆえここに？ ホオジロかなんかの巣に見えますが…
さらにしつこくウロウロすると、なんか面白い雰囲気のガの仲間(左)を発見。
テングチョウ(右)も、明らかに羽化直後のピカピカの個体がいたりしました。
このあたりでさすがにギブアップ。お２人もお帰りになり、私はしつこくまた近所を
うろつくと、ウツギの花にアサギマダラ(左)を発見。水田にはアゼカクシ(右)が咲いてました。
そして、ちょっと嬉しかったのが、かなりの株数が見れたサイハイラン。
15株くらいあったでしょうか。薄暗い＆風があるので、あまりきれいに取れなかったのが残念。
さらにしつこくうろついて、モリチャバネゴキブリ(左)や、ヒゲナガカワトビケラ(右)なんか
見つけたりしましたが、さすがにバカバカしくなったので探すのはやめて、
新規ポイントを開拓すべく、車で周辺をウロウロすることに。地図上の崖マークをめがけて
移動しますが、崖には辿り着けそうにない場所だったり、林ばかりで岩場がなかったり、
あちこち回っても、よさそうなポイントは全く見つからないまま、日はあっけなく沈んだのでした。
というわけで、やっぱりフラれ旅にはなってしまいました。いろいろと楽しめはしましたし、
珍しくかなりの期間を蝶屋さんと一緒に動いたので、いろんな蝶談儀や各種情報を頂けたのも
嬉しい限りでしたが、今年の最重要課題は、どうも来年への宿題になりそうです。
後先を考える機能が欠落している哀れな子羊なので、おそらく来週もこのあたりで
「やっぱおらん！どこにもおらん！」などと天空めがけて吼えつつうろつく自分が想像できますが、
いったいドコを探せば憧れのベニモン君には会えるのだろうか…いやいや、今回も天候に
祟られただけで、晴れればきっと会えたに違いない、そう思い込みましょうか。
どなたか、有力なポイントをご存知の方、こっそりと教えて下さいませm(_ _)m