雨オトコ君臨A〜予想外の霧雨〜07.5/20

<2>ハチ高原周辺 続き  

  
さて、しつこく草地をうろうろすると、ヨツメトビケラ(左)を発見。
相変わらず色っぽい配色ですよね。交尾中のカップル(右)も見ることができました。

  
ミズナラの葉上に怪しい虫影(左)を発見。ゼフの弱齢幼虫?と思い、苦労してドアップ撮影
してみましたが、よくよくみるとキジラミ類なんですね。紛らわしいなぁ。
近くでは、コアシナガバチ(右)がせっせと巣を作っていました。

  
このあたりには多い、ドロノキハムシ(左)もあちこちで見かけました。
サルマメ(右)はまだ咲き始めなのか、花は数個だけしか見つかりませんでした。
そういえば、昨年なかったアケボノスミレが多いし、今年も季節は遅れ気味ですかね?

  
やがて、サァッと日が差したと同時に、足元からギンイチモンジセセリ(左)が出現。
久しぶりの出会いに感激しましたが、こちらも見れたのはこの個体だけでした。
まだ発生初期?そう悩みつつ歩いていると、今度はマドガ(右)が出現。

  
お次の場所では、まずみられたのはちょっとボロいモンキチョウ(左)。
まわりには、シャク?(右)が大満開に咲いていて、なかなか見ごたえがあります。

  
ウロウロしていると、ウスバシロチョウも出現。でも、こちらも発生初期なのかな?
見れたのはこの1個体だけ。それも愛想はあまりよくて、すぐに高く飛んでしまったし…

  
最後に中途半端に時間が空いたので、作業していた場所に戻ってみました。すると、
エンレイソウ(左)を発見。夕日の差し始めた草地には、ヒバリ(右)がやたら舞っていました。

  
じっくりさがすと、こちらでもユキザサ(左)を発見。タチシオデもけっこうあったので、
思いついて花のドアップ(右)を撮って見ました。アップでもかわいいでしょ?

  
さて、日の差す辺りでアケボノスミレのきれいな写真を、と狙いますが、
これが日差しが強いのと、条件のいい場所には花が少ないのとで、四苦八苦。

  
どうも、咲いてからしばらくたつと白っぽくなるんでしょうか、ボロい花ほど白い傾向が
見えました。中には赤白混じっている株(右)まであって、ちょっと面白い感じ☆

  
うろうろすると、ホコバスミレ(左)も結構な大株がありました。これもホコバでいいんですよね?
サクラスミレ(右)も見事な大株が多数。色合いも見事で、本気で見惚れちゃいます。

  
草地では、まだ色の残っているショウジョウバカマ(左)もありました。遅いなぁ。
ニワトコ(右)は早くも実が赤くなり始めていたというのに、今年の季節感はよくわかりません。

  
小さな沢の中をみていると、カゲロウ類の幼虫(左)を発見。ヒメアメンボ(右)も多く、
カップル成立までの一部始終を観察することもできました。案外強引なのね。

  
さらにしつこく草地をあるくと、センボンヤリ(左)を発見。花が閉じているのが残念でしたが。
こちらも花は終わりかけでしたが、フデリンドウ(右)も一株だけみつかりました。

  
少し離れた辺りでは、かわいいヒメハギ(左)も一株だけ発見。
そこにもサクラスミレ(右)はけっこうあって、見事な姿に本気で嬉しくなります。

  
よく見ると、スズタケ?が地味な花(左)を咲かせていました。ホウチャクソウ(右)もありましたが、
なんだかハンパに縮れてる状態。霜にでもやられたのかな?とか思いつつ
日の沈み始めた草地を後にしましたが、その頃には結構肌寒くてハチ高原のすごさを実感…

というわけで、なかなか充実した一日となりました。ひたすらハチ高原づくしの1日でしたが、
それでも途切れることなく面白いものが見つかるあたりがさすがという感じ。
そして、朝の霧雨といい、夕刻の肌寒さといい、さすがは但馬の奥地だなぁと実感しました。
今年も、各種ゼフの季節から、そしてウスイロヒョウモンモドキの舞う季節、そして
秋頃の管理作業の時期まで、何度も何度も通いつめるはずのこの場所。
今年もなにとぞ面白い出会いがたっぷりつまった、ステキな時間がすごせますように。
そして、ぜひ次回こそは、汚名挽回ができるように、お天気マークバッチリの
ステキな一日となりますように、神様の御慈悲を切に祈りまする。
#なお、ウスイロヒョウモンモドキの観察会については、こちらのHPでも
#案内を掲載させていただく予定になっていますので、どうぞお楽しみに


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