GWハンパ紀行@〜失われた半日〜07.4/28

さぁて、ビバGW! ワタシの勤めているのは製造業なのでフルに休みが頂けてしまいますので、
なんと今回は9連休。もう心が弾むってモンです。車で北国巡りをしようか、いや離島めぐりでも
かまそうか、夢は膨らみ続けて遠足前夜の子供状態が続きましたが、蓋を開けてみるとなにかと
細切れに予定が入ったりしたので、どっぷり9日の旅という形は組めず、なんか細切れな休日を
9日くっつけたなんともハンパな感じになってしまいました。う〜ん、なんだかなぁ…
その初日、さぁて気合を入れて信州でも!と思いを巡らし、あれやこれやと夢一杯の予定を
組みつつありましたが、これまた所用がはいったモンで仕方なく近場巡りを刊行いたしました。
この日は天候もよく、いろんな成果山盛りの極めて楽しい一日でしたが、
詳細は後記いたしますが諸事情により前半戦の写真が一切なくなったもので、
報告は半日分になってしまうという、涙々の結末に。嗚呼、神様(ToT)。
まぁ、かなり楽しい一日だったので、良しとしておきましょう。シクシクシク。

<1>西播磨某所

  
早朝、走っているとすぐ近くにキジ♂が出現。なんか愛想よく堂々としていてくれたので、
こちらも喜んでゲシゲシと撮影。これはなんかいい一日になんじゃん?そんな幕開けでした。

んで、この後向かったのは西播磨某所。久しぶりにある花を確認しにいったのですが、
思いがけない大群落を発見できたり、しゃがみこんで撮影していたら、ズボンにヤマビルが
4匹も這い上がっていて一人慌てまくったり、さらには沢沿いで多数のスギタニルリシジミを
発見し、幸運にも2♂1♀の開翅が撮影できたり(!)と夢のような時間を過ごせました。
…しかし。詳細は翌日分に書きますが、岡山某所で置き引きされたデジスコにそのメモリーを
入れていたので写真はすべて幻に。楽しい時間は記憶の中にだけ残ることになりました(ToT)…


当日の前半戦の写真はただ1枚、遠くでさえずっていたミソサザイが残っているだけです(ToT)
#2日後にリカバリーの為に再挑戦したので、そちらをご覧下さると成果が一部わかります

<2>海老江干潟

  
早々の成果に気をよくしつつ、お次に向かったのは浜甲子園。しかし、噂を聞いていた珍鳥も
面白そうなシギチも皆無で、遠くにコアジサシ(左)がいたのと、すっかり夏羽の
ユリカモメ(右)がいたのが成果なくらい。しょうがないのでお次のポイントへ早々に移動。

  
すぐ近くの海老江干潟に到着すると、チュウシャクシギ(左)が近くでのんびりしていました。
波打ち際には、コサギ(右)やダイサギも闊歩していてにぎやかな雰囲気♪

  
そして、うれしいことにすっかり夏羽のオオソリハシシギがいてくれました。
曇ったり晴れたりコロコロかわる天候のおかげで撮影は難航しましたが、腹面の赤が
ステキでもうかぶりつき状態でゲシゲシ撮影しまくり♪

  
冬羽のオオソリハシシギも何羽か混じっており、昨年の浜甲子園のブレボケ写真の
リベンジができたのも嬉しい限り。この手のシギチは大ファンなんです。

  
よく見ると、ちょっとピンぼけになりましたがコチドリ(左)やキアシシギ(右)、それから
シロチドリなんかも多数。なかなか近場に来てくれないのが残念でしたけど…

  
岩礁地帯を歩くと、こちらにも大ソリハシシギ多数。ちょっと距離がありましたが、
夏羽(左)、冬羽(右)ともじっくり観察することができました。

  
よくよくみると、かわいいメダイチドリ(左)も何羽か隠れていました。コアジサシ(右)は
そこらを舞っていますがなかなか撮影チャンスはなく、唯一遠くに止まっているカットが
撮れただけ。そうこうするうちに雲行きも怪しくなったので、本日の最終目的地へ移動します。

<3>大阪城公園

  
最後に来たのは、大阪城公園。
まずびっくりしたのは、鳥屋さんの数。鳥を探す前に、カメラ向けている人が必ず見つかる(^^;
この日一番人気の鳥の前には数十人の人だかりができているくらいなんです。
他の場所をウロウロしてみると、思いがけず知人の某夫妻にお会いしました。
聞くとコルリ若♂がいるというので、さっそく混じって待つほどにヒョコヒョコと登場☆

  
わりと愛想よくいい感じのポーズを取ってくれたので、初手から大感激!
前回の愛想の悪い♂とは偉い違いだなァ。う〜ん、嬉しい限りです。
話を聞くと、この日は各種出ているみたいなんで、御礼を言ってウロウロすることにします。

  
うろつくと、今度はクロツグミ♀を発見。草薮の中をウロチョロしてくれて
さらになかなか近づけないし、なかなかうまく撮影する機会がありませんでしたが…

  
そうするうちに、ひょいといい感じの枝にとまって(左)くれました。逆光気味ですが、
距離も比較的近いので、狂喜乱舞しつつゲシゲシ撮影。そうすると、
フイに近くにオオルリ♂(右)が飛んできて、とまってくれたりもしました。

  
さらにうろうろすると、目の前にスズメがごとくちょろちょろしているキビタキ(左)を発見!
ツイと飛んですぐ目の前に止まってくれますが、木蔭は暗いしチョロチョロ動くし撮影は難航…

  
比較的いい距離でじっとしてくれた個体(左)もいたので、ゲシゲシと撮影☆
かなり暗い木蔭には、若い♂(右)もいましたが、これはシャッタースピードが1秒とかの
世界だったので、ブレずに撮れたのはこの1枚だけ。なかなか思ったようには行きませぬ。

  
最後に来たのが、この日一番人気だったノゴマのポイント。
真っ先に来ては見たのですが、群集の端っこに混じって待っていたところ、すぐさま
一般散策者からの「これはいったい何のイベントが始まるんですか?」という質問に、無限に
答えつづけるハメになったので、とっとと逃げ出していたのです。
ちょうど知人も同じ場所に来たので一緒に待ちますが、私の技量ではせっかくのチャンスにも
なかなか撮影できず、最後にやっと愛想よく枝に止まってくれた時にはちょうど電池が切れて
思わず絶叫したりと、運&ウデのなさを見事に露呈するハメに…

  
その絶叫を最後に、ノゴマちゃんは全く姿をあらわしてくれなくなりました。
諦めて帰ろうか、とした時、真っ暗なヤブ中を目をこらして見ると、うん?なんかぼんやりと
鳥らしき影が見えます。デジスコを向けて、2秒のシャッタースピードで切ってみると
浮かび上がったのは紛れもないノゴマの姿。肉眼で見るよりもはっきりと撮れるんだなァ♪
思わずバシバシ撮影しつつ、こんなバカな撮り方している人なんていないよねと
みんなで爆笑。なんかすごくオモシロ幸せな〆括りとなりました。
(ちなみに上の写真はそれをさらに補正していますのでご承知置きを)

というわけで、予想以上に贅沢にかなり楽しめまくった一日でした。
雪彦山もかなり濃度の高い時間がすごせましたし、大阪の鳥観ポイントでは、面白い鳥達に
加え、かなり愉快な鳥屋観察もできて本当に嬉しい限り。久しぶりの方にご挨拶もできたし。
しかし毎度思いますが、鳥屋も蝶屋もそうですが、「いきもの屋」の生態ほど面白いものは
この世にはそうそうありそうにありませんね。今後もじっくり観察していかなくちゃぁ。
そして、結果的に半日分が「失われて」しまいましたが、あとでよくよく考えると、成果の大半は
花でしたから、2日後のリカバリー旅で再撮影できましたし、スギタニルリの開翅についても
その開翅する条件をばっちり学習できんたですから、来年以降に期待ができちゃうってモンです。
うん、そう考えましょう。半ば自己欺瞞を含んではいますが、前向きプラス思考な結論です(笑


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