この日は、またぞろ友人の結婚式で関東へ。このところ周辺に結婚ラッシュが
起きておりまして、周囲の親兄弟上司先輩等々が「ラッシュに乗り遅れるな」と型通りの
お声掛けを頂くもので気が滅入っている今日この頃ですが、そのついでに懐かしの古巣に
再訪することとしました。きっかけは、ある鳥がその公園で出没して話題になっていると
聞いたこと。移動性の強い鳥なので抜けてるだろうなぁと思いつつ、過去に何度か
その公園で出没した時に、ちょうど勤務日でないという悔しい思いをした鳥なので
懐かしのフィールドの近況を見るついでに、と言い訳しながらなんとなく
訪れてみたようなわけです。ところがその公園をうろついていると、そこで
「発見された」のは予想外の珍獣だったという次第で……古巣って怖いワ(^^;)
<1>八王子市・小宮公園 |
というわけで、古巣をうろつくと、コナラ(左)が花穂をぶらさげはじめていたり、一面の
オオアラセイトウ(右)が紫色の絨毯を作り出してとっても見事だったりしました。
歩き始めると、突然コジュケイがいい距離に出現!
でもヤブの中をちょこまかうごくので、顔が隠れてしまったりとイマイチな仕上がり…
ちょこまかしているツグミ(左)なんかを愛でつつ、池に行くと、マガモ♀(右)がいました。
かつてはこの時期、それなりの頻度で出現していたマガモ♂はこの日は不在。
池のカルガモ(左)をながめていると、あきらかに色合いの怪しい個体(右)を発見。
う〜ん、胸の色合いとかからみて、マガモ×カルガモなのかな?
林の中では、ウグイスカグラ(左)が超満開。ミツバツチグリ(右)や、キジムシロなどの
春を告げる黄色い花たちも咲いていたり、いい感じです。
クロモジ(左)の花や、こちらもわりと満開のモミジイチゴ(右)の花なんかも咲いている
あたりで、目的の鳥を探しますが、姿も形もありません。これは抜けたな…
丘の方をうろつくと、ヤマザクラ(左)やオオヤマザクラ(右)が咲き誇って、見事な
競演を奏でていました。これで天気がよければ最高でしたが、あいにくの超曇天(^^;
よくよくみると、オオヤマザクラにはメジロ(左)が何羽も止まって、蜜を吸っていました。
カシラダカ(右)はなぜかこの日は1羽だけ、枝先でのんびりとしてました。
よくみるとその中にやたら白いオオセグロカモメ幼鳥?(左)を発見。
シロカモメ幼鳥(右)も混じっていましたが、暗いのでブレブレになっちゃいました…
シナレンギョウ(左)がものすごく満開に咲いていたり、イヌシデ(右)が咲き始めて
いたりもしますが、この日も鳥影は薄め。期待していたタゴガエルも鳴いてくれません。
それでは、と前回見つけたエナガの巣(左)を見に行くと、なんかボロボロで放棄された感じ。
たしかにこの位置だと雨風の影響は結構ありそうでしたが、むむ、なんとも残念。
他に巣がないのかなぁ、とうろうろすると、変わりにカワラヒワ(右)なんかが登場。
シロハラ(左)ものんびり佇んでいてくれたりしましたし、林縁を見ると、サイハイランの越冬葉(右)
なんかもあって、懐かしい自然の健在ぶりがちょっと嬉しくなります。
さて、ここで明らかに鳥屋さんという風貌の方を発見したのでお声掛けすると、やはり
目的の鳥は先週末一杯で姿を消していたとのこと。しかし、園内の鳥の近況をいろいろと
お伺いしていたところ、相手の方がふと思い出したように、
「あの、もしかしてKさんですよね!?昔、ここの野鳥観察会でお世話になってました!!」
…うわぁ、そんな懐かしい時代の話を覚えて頂いている方がいるなんてドギマギ(- -;
「これはすごい!!珍鳥を見つけるよりずっと感動しました!!」とまで言って頂いて、
もう恥ずかしいやらなんやらで、ちょっと右往左往してしまいました(^^;
こんな珍獣を見つけても自慢にゃなりませんよ。ま、確かにレアもんかもしれませんが…
いろいろと、野鳥情報や公園の近況などなどお伺いしながらしばらく
一緒にウロウロ歩かせていただくと、カケス(左)が出てきたり、オオタカ(右)が
上空を舞ったり、なかなか濃密な時間をすごすことができました。
その後、見つかってしまったついでに管理所に顔を出してご挨拶。
よくよく考えると年度末日の一番お忙しい時間帯に顔出したようで失礼しました。
懐かしい出会いに、なんだかほんわりした気分になりつつ、再度公園の中をうろつくと、
咲き始めたアオキ(左)や、ミミガタテンナンショウ(右)の奇妙な花と出会うことができました。
よくよく見ると、ジュウニヒトエ(左)の芽生えや、これまた独特の色合いの
ウバユリの芽生え(右)なんかも見つけれてちょっと嬉しい気分になりましたが、
いくつか期待していた春植物の芽生えが見つからなかったのがとても残念。
環境にも変化があったのでしょうか、場所を変えて生き延びてくれているといいんですが…
ムラサキケマン(左)が咲き始めていたあたりで、ふと地面に面白いものを発見。
カブトムシの死骸(右)です。過ぎ去った夏の名残がこんなところに…
そんな風に楽しんでいるうちに、時間もなくなったので懐かしのフィールドに別れを告げ、
イワツバメ飛び交う町の中を、駅へと急いだのでした。
というわけで、ごく短時間だけでしたが、楽しい時間をすごせました。
懐かしいフィールドで、懐かしい自然と、懐かしい顔に会う。なんとも充実した気分です。
「珍鳥以上に珍しがってもらえる」という貴重な経験もできましたしね(^^;
こうなると、次は久しぶりにあの季節に来たいとか、いろいろわがままが
頭をめぐります。チャンスを見つけて、懐かしい自然に挨拶しにいきたいものです。
そんなこと思いながら、この日は一路有明まで足を伸ばし、友人の結婚式へ。
お二人らしい賑やかな式で、たっぷり騒ぎたおしたのでした。あ〜楽しかった☆
なんと冬にはもう父親になるという話をお伺いして二度ビックリ。
彼と彼女の子どもというのは、どのような珍妙な生命体が世に出現することになるのか、
今から想像するだけでなんとも楽しい気分になります。ヤンチャ坊主は確定だな。
いずれにせよ、笑い声の絶えない家庭になることでしょう♪
どうぞ、いつまでも末永く幸せなご家庭を。
きっといきなり呑みに行くんで覚悟しておいてね♪