祝宴のおまけに@〜感涙の古巣再訪〜07.3/10

この日は、大学時代に大変お世話になった先輩の結婚報告パーティーのために関東へ。
懐かしい仲間との再会に胸躍らせつつ、それと同時に、ちょうどいい時期だしと
安易な発想で、あいもかわらず無謀なことを計画してみました。そう、前回ハデに
フられたトウキョウサンショウウオへの再挑戦です。でも、前夜出発が遅れたので
新横浜に到着してレンタカーを借りたのはすでに11時前。現地到着は日付変更線を
とっくにまたいだ辺りとなりました。ですので、いつもなら前編としている、
夜の部もきっちり本編とみなして報告させていただく形になります(^o^)。
愛想の悪いサンショウウオと一晩中とっくみあい、半徹で訪れた古巣で懐かしさに
ちょっと感涙し、次の場所では目的の鳥に見事にフられ、ヘロヘロになった1日でした。
今回の最大の計算間違いは、予定計算の中に睡眠時間が入ってなかったとこかな(笑

<1>東京・狭山丘陵某所

  
最初にやってきたのは、友人に教えて頂いた狭山丘陵の某所。狙いの池を尋ねると、
なんか無造作に大量の卵塊(左)があってビックリしましたが、どうもだれか網でも
いれた先客がいるようで、水がものすごく濁っているんです。それでもよく見ると
トウキョウサンショウウオ(右)を発見。じっくり見ると数は多いようですが、想像以上に
敏感で、ライトが当たった瞬間に泥にもぐるという事実を発見。

  
仕方ないので、卵塊探し方面にまず切り替えると、次々にバナナ型の卵塊が出てきて
有頂天になります。しかし、ミッチリプリプリ、歯ごたえのよさそうな質感ですなぁ…

  
別の池では、ヤマアカガエルの幼生(左)が孵化しはじめていました。そして、次の池では、
いきなりトウキョウサンショウウオ(右)が出現。でも、慌てて撮影したら落ち葉の影に(ToT
次の瞬間、泥煙とともに姿を消しました。こ、これは難関だなぁ…

  
こちらでも卵塊は多数ありましたが、一部はバナナの中に粒が入って(左)いるんです。
これはよくあることなんでしょうか? …種入りバナナ?
さて、頑張ってサンショウウオを探しますが、見つかるのはイモリ(右)ばかり。

  
水中を睨んでいると、ヤマトクロスジヘビトンボの幼虫(左)を発見。相変わらずゴツイなぁ。
しかし、肝心のトウキョウサンショウウオは、いるんですがなかなか撮影できません。
『ライト照らして見つける→次の瞬間泥の中にもぐって消える→カメラ抱えて涙ぐむ』
これがエンドレスに続きます。業を煮やして持参した金魚網を持ち出しても、捕まえる
のすらなかなかチャンスがなく、ようやく一匹捕まえて陸上で撮影(右)したのですが、
水中でやらせ写真を、と池の中にそっと入れた次の瞬間にはもうどこにもいませんでした(ToT)

  
しかたないので、気分転換にナガレタゴガエル方面へ。でも、前回たくさん見つけた場所が
わからなくなってしまって右往左往。すると、ヤマメが何匹もウロウロしていて、
へっぽこデジカメでも生態写真(左)もGET。さらに金魚網で嘘みたいに簡単に採れたので
陸上でも撮影(右)。やっぱりこの時間帯は寝ているということなんでしょうかね。
ちなみに、渓流釣り名人の友人によれば、この個体は鰭が丸いから放流だそうで…

  
水中をじっとみてると、チラカゲロウ?の幼虫(左)がたくさんいました。そして、肝心の
ナガレタゴガエルは、ということ、ようやく死骸(右)を1つだけ発見。場所が悪いのか、
時間が悪いのか、時期的にはまだまだ大丈夫なハズなんですけど…

  
しかたないので、もう一度先ほどの池に戻って、涙ぐましいサイクルをひたすら継続。
生態写真を撮っている方々は、いったいどうやってこのクソ敏感な奴らの写真を撮るんだ?
そう悩みつつ、ようやく手ごろな位置に来た個体を捕獲して、とりあえず証拠写真。

  
そっと池に戻すと、この個体は割と愛想がよかったので、しばらくウハウハ言いながら、
ヤラセ写真を撮りました。ちょっとあまりにもどうかと思いつつ、卵塊の上を横切った
嘘くささ爆発のカット(右)なんかも一応撮影。うん、不自然すぎますね(^^;

  
そのあともしばらく撮影しましたが、なかなかいい感じに撮影するのは難しいようです。
やはりこいつは水中写真じゃないと面白みが少ないかな? 来年はなにか機材を用意して
挑戦しようか…そう思っていると、なんと白々と夜が明け始めちゃいました(笑

  
ふと脇をみると、小さなフクジュソウ(左)があったり、そこここにセントウソウ(右)が
咲いていたりしました。ここにも小さな春は来ていたのか。そう思いつつ車に戻り、
電池の切れたオモチャよろしく、パタンキュ〜と沈み込むように寝たのでした。

<2>八王子市・小宮公園

  
軽い仮眠の後、フラフラと来訪したのは、八王子の小宮公園。実はこの公園は、地元に戻るまで
6年間警備員を務めていた懐かしの古巣で、警備員のくせに毎月野鳥観察会をやらせて頂いたり
して、本当にいろんなことを学んだ思い出の地です。歩き始めると、さっそくシュンラン(左)が
咲いていたり、トサミズキ(右)が満開だったりといい感じの出会いが続きます。

  
懐かしい園路をあるくと、満開のウグイスカグラ(左)をいくつも発見。モミジイチゴ(右)も
たくさん咲いていて驚きましたが、期待していたタゴガエルには少し早かった様子。

  
うろうろすると、目の前にジョウビタキ(左)が出現して、なんだかいい声でぐぜってくれ
たりしました。モズ(右)なんかも出現。この公園は、里山系の鳥が種類も多く、距離が
比較的近いので、知る人ぞ知る穴場なんですよ。今回はあまりいい種類がいなかったけど…

  
広場に行くと、コブシ(左)が大満開に咲いていたのでまたビックリ。早いモンですねぇ。
近くには、清楚な雰囲気が桜よりステキと個人的には思っている、アンズ(右)も咲いてました。

  
シナマンサク(左)も満開に、ヘンテコな形の花をつけていました。林の中には
めちゃくちゃに立派なヤマユリの実の跡(右)を発見。うわぁ、花の頃に見たかったなぁ…


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