島根突撃〜雁と白鳥の羽音を聞きに〜07.1/14

この日は、心待ちにしていた企画、「宍道湖方面に突撃して雁を見よう」です。
探鳥地としての揖斐川河口はあまりにも有名ですが、実はワタクシは愛車にチェーンすら
積んでいなかったので、今まで見送ってきた企画なのですが、今年は雪が少ない(笑
一応念のためにチェーンも購入したのですが、前夜所用があって動けなかったため、
前泊はせずに、自宅を朝の3時半に出発しての強行軍と相成ったのでした。
驚いたのは、意外なくらいの所要時間の短さ。高速がキレイにつながってるので
例えば琵琶湖の北側行くよりもはるかに近いんですねぇ。結構意外でした。
しかし、夜明け前にひた走っていると、ミゾレが降り始めて、お約束の展開が
ある程度予測つきつつ、なによりも寝不足でヘロヘロのスタ〜ト……

<1>斐伊川河口周辺

  
というわけで、日の出前の斐伊川河口を歩くと、雪の跡が残っていて激寒。そして、
ひょこっと湖岸をのぞいてみると、なんと目の前にツクシガモ(右)がいてびっくり。
まだ日が昇ってないんですもの、もちろんシャッタースピードは極遅でブレブレ…

  
ほどなく目の前に出現してくれたチョウゲンボウ(左)も超逆光。
やがて少しずつ明るくなり、アオサギ(右)なんかを見ていると、こんどは急に
なんのまえぶれもなくザ〜っと強烈に一雨降り始めやがりました。

  
どうしようもない猛雨⇒突然スカッと晴れて見事な虹(左)という天候の後、ふと
遠くに雁行(右)を発見。大慌てで追いかけますが当然追いつくはずもなく、しばらく
そのあたりの水田地帯をひたすらうろうろすることになりました。
そして、「強い日差し⇒とつぜんお天気雨⇒一挙に豪雨&ドン曇り⇒いきなり晴れ上がる」
を数回繰り返す、どうしようもなく気分屋なお天気の神様にしばらく翻弄されることに(笑

  
やがて、河原にガンの群(左)を見つけたところで、かなりの豪雨に。
しょうがないのでしばらく車の中で時間をつぶす程にようやく雨が上がり、なんとか
デジスコでも撮影(右)できるようになりました。

  
もちろんほとんどはマガン(左)でしたが、よくよくみると、遠くにオオヒシクイ(右)も何羽か
混じっていることを発見。それでは、と噂の珍雁をじっくりさがしますが、こちらは空振り。

  
やがて、チュウヒ(左)が近づいて、全てのガンを飛ばしてしまいました。
しばらく旋回しているオオヒシクイ(右)など撮影してみましたが、超逆光でいかんとも…

  
諦めて再度湖岸方面に戻ると、見事な虹が遠方にかかりました。
しばらく湖岸のヒドリガモ(右)なんぞ観察していましたが、ここでは目ぼしいカモは
全く出現せず、仕方ないので再度水田地帯をひたすらうろつくことに。

  
かなり時間をかけてうろつくと、ようやくマガンの群を発見しましたが、このころには
急にものすごく晴れ上がったので、地面からの水蒸気が激しくてデジスコだとボケボケ…

  
よくよく見てると、オオヒシクイ(左)も混じっていましたが、この群も突然前触れもなく
ドォッと飛び立ってしまいました。仕方ないので水路のダイサギ(右)なんか撮影してウサ晴らし。

  
その後、相当の時間を無駄に過ごした後で、昼近くになって、ようやくマガンの
超大群を発見。全部で数百くらいいそうな群だったので喜び勇んでじっくり観察。

  
成鳥(左)、幼鳥(右)ともにじっくりとみることができましたが、この巨大な群は
マガンの純群のようで、かなり探しましたが噂の珍雁はここでも見事空振りでした。

  
しかしこうやってずらりと並んだマガンを見ていると、えらく北に来たような
不思議な気分になります。ちなみにワタクシ、恥ずかしながら、このあたりがマガンの
定期渡来地だとは知ってましたが、こんなにたくさん来てるなんて知りませんでした…

  
じっくりみてると時折飛び立つので、頑張って飛翔写真を狙いますが、
何十カットも切ってまともなのはこの2枚くらい。やっぱりピントが難しいですねぇ…

  
そうこうするうちに、これまた突如、ゴォッという地鳴りのような音と共に、
全てのマガンが一気に飛び立ちました。すぐ横で見ていたのでかなりビックリ。
なにが原因だろう?と思いながらよくよく見ると、上空を遠慮がちにチョウゲンボウが
横切っていきましたが…違うよな、いくらなんでも。じゃぁ、なにが原因だろう?

  
飛び去ったマガンを再度探すべくウロウロすると、今度はコハクチョウの群を発見。
こちらも、成鳥(左)、幼鳥(右)ともにじっくりと観察することが出来ました。

  
起き上がっている個体よりも、座り込んで半分寝てる個体(左)の方が多いようだったのは
ご愛嬌。その後、近距離にノスリ(右)が出現して、羽づくろいなんか見せてくれたり
しましたが、マガンの群は一向に再発見できず、あきらめて次の目的地へ移動したのでした。


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