秋吉台花探索A〜秋の花を堪能special〜06.10/29

<2>秋吉台周辺 続き 

  
さてさて、ちょっと移動したお次のポイントでは、のっけからえらく小型の
ヒメヒゴタイ(左)が出現。なんでも一度草刈された後で伸びてきた株でしょう、とのこと。
そのあたりでも、ムラサキセンブリ(右)はいくつもみつかりました。

  
道端には、かわいい実をつけたヒナノキンチャク(左)が多数。メチャクチャ小さいので
探すのにコツが要りましたが、たこさんが花の残った株(右)も見つけてくださいました。

  
少し奥の方に行くと、ヒメヒゴタイが大満開にまっててくれました。
なかなかかわいい花ですが、ひょろりと伸びるので、かわいく撮影するのは難関。
またツボミの頃に見に来てみたいなとか、たこさん曰く、九州にはヒナヒゴタイというのが
あるらしいので、そちらも見てみたとか、夢がズンズン膨らみます。

  
お花畑風に撮ってくださいという注文がついたので、試行錯誤した結果が左の写真。
どうでしょ、少しはお花畑に見えます?って、ワタシの技量ではこれが限界ですが(笑
近くには、淡色の散し模様が多くてえらく色っぽいリンドウ(右)も見つかりました。

  
さてさて、草地をズンズンすすむと、アキヨシアザミらしきものが次々出現します。
ここで“らしきもの”と表現したのは、えらく厄介な問題をはらんでいるからでして、
アキヨシアザミはモリアザミの変種なのですが、どちらともいいがたいものが無段階に
たくさんあるんですよ。ド素人は大混乱。むむぅ、こいつは困った。

  
というわけで、花のアップで、アキヨシアザミらしき株(左)と、モリアザミらしき株(右)。
総包片の長さが違うわけですが、当然中間的な個体も多数あります。でも、そもそも
右手のモリアザミといえそうな個体も、他の場所のモリアザミに比べると総包片はだいぶ小さい。
「アキヨシアザミとモリアザミは区別する必要がない」という説もあるそうですが、たこさんの
「秋吉台のは全部アキヨシアザミでいいんじゃないですか」という方が説得力がありそうな気も。

  
さてさて、お次にご案内いただいたのは、これもド級の大珍品、ハイハマボッス。
海辺にありそうな名前なのに、本当になんてことない窪地にあってびっくり。ヒョロヒョロ
長くて、花も小さく、わかりやすい写真はなかなか撮れないままでした。

  
花をアップ(左)でみると、かわいらしい格好がわかるでしょうか?
近くにはヨメナ(右)をはじめ、可憐な野菊の仲間もいろいろと咲き誇っていました。

  
面白かったのは、えらく太短いセンボンヤリの閉鎖花(左)。これも一度刈られたのかな?
近くには、コシアブラ(右)の、力強い雰囲気の実も発見。

  
さらにお次にご案内いただいたところでは、なんとヘラノキ(左)を見せていただいてビックリ。
ここらにもあるんですねぇ。近くではオオアオイトトンボ(右)がのんびりしてました。

  
湿地にはニホンアカガエル(左)が鎮座しており、近くでは、まだ幼虫のコオロギ類(右)がいた
のですが、これがまたでかい上に見慣れない色合い…うん、やっぱボーナスで大図鑑買おう☆

  
そこでは沢沿いにジンジソウが咲き誇っていたので、大喜びで撮影させてもらいました。
木陰で暗く色がうまく出ませんでしたが、かわいい人字型が伝わりますでしょうか。

  
最後にご案内いただいたあたりでは、草地の中に超ミニサイズのアイナエが多数。
草刈跡に咲いているので、クローズアップレンズ重ねても、全体が入るくらいの大きさ☆

  
最最後に、とっくに実になっていましたが、かわいいタヌキマメを見せていただきました。
アップ(左)で見ると、タヌキという命名の妙が良く伝わります。そして、面白かったのは
豆がハジけた個体(右)が何株かあったこと。そうか、これでもマメ科ですものね。

  
観察していると、いきなりマツムシ♀(左)が一瞬だけ現れました。そして、夕暮れの
雰囲気も濃くなり行く中、かわいいヤマラッキョウ(右)なんかも見ることができました。

  
キセワタの実(左)を見ていると、たこさん曰く「昔この実の写真に、"綺麗な時の私だけ見て"という
昔流行った歌の歌詞を添えて載せたらすごくウケたんですよ」。う〜ん、確かにそんな感じ。
最後に林縁に優雅にぶら下がるテイカカズラの実(右)を観察して、〆としたのでした。

というわけで、今回もみっちり楽しい1日となりました。たこさん、ありがとうございました☆
しかし、たこさんの探索は本当に徹底的で「今あるものをずっと観察し続けて覚えてるから、
知らないのが出てきたらわかるんですよ」という言葉がものすごく印象に残りました。
いつもフラフラとやってきて、たこさんの精力的な調査の結晶の中から、
一番オイシイ部分だけ見せていただいてしまって大変申し訳ありません(^^; 
徹底的に調べ尽くすというスタイルの活動をされている方々には、毎回本当に心底スゴイ
と感じますし、そうやって蓄積されたものこそがなによりも重要なデータなんですよね。
浮気性でセッカチのワタシにはなかなか実現できないことではありますが…
いつかこんな風に気楽に放浪できなくなったら地元の自然の徹底調査をやろっと☆


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