この日は、交通裁判所に納付に行くというステキな所用が発生しておりまして、
電話で所要時間を問い合わせたところ、午前中一杯見ていただければ…との話だった
ので泣く泣く半休を取得。しかし、呼び出し時間が9時半なので、早朝の1戦は
イケるなと判断、ここんとこ行き損ねてるポイントへ特攻してまいりました。
その後、タナボタ的な空き時間でさらにもう一歩うろつくことまでできたので、
わりと楽しい時間をすごすことができたのでした。
社内の方でこれを見られた方、決してサボったわけじゃないですよぉ(^^;。
<1>青野ヶ原演習地周辺 |
最初に来訪したのは、青野ヶ原。自然写真館のNanamiさんからお教えいただいた
チッチゼミのポイントを探求し損ねていたのでそれが目的です。
歩き始めるとすぐ、ホタルガ(左)を発見。お次にみつけたナツアカネ(右)は、
朝露に濡れた羽がきらめいている…と思いきやクモの巣の粘液だった様子。大丈夫?
ニッポンイヌノヒゲ?(左)やら、ハイヌメリ?(右)やら、地味ながら面白そうな
植物も多いのですが、私の実力ではきっちりと名前調べが出来ないのが難点(笑
ハラオカメコオロギ?(左)も歩いていました。さらに、ごそごそしていると、
こちらでも久し振り、カヤコオロギ(右)を発見。やっぱ、環境はいいんですねぇ。
しかし、さすがに季節が遅いのか、チッチゼミは全く見つからず、ちょっと焦ります。
アオイトトンボ(左)や、オオアオイトトンボ(右)はやたらいたんですが…。
そうこうするうちに、思いがけない場所で目的のものを発見!
はっけ〜〜ん、チッチゼミ!! …て、クモの巣の中の残骸ですが(笑
結局、この日はこれが唯一の成果。ちょっと時期が遅すぎましたかね…
悔しいので最寄の池に突撃すると、かなり干上がった池底には、タイワンシジミ(左)がが
たくさん干上がっていました。翅の黄色いトンボが飛んだので、一瞬本気で
追いかけましたが、近づいてよく見るとショウジョウトンボ♀(右)でした。残念。
近くには、もうボロでしたが、オオチャバネセセリ(左)も多数。葉の細い
ホソバリンドウ(右)もありましたが、時間が早いので花は開いていませんでした。
ここらでタイムアップ、大急ぎで地元へ取って返し、簡易裁判所で
ど〜でもいい質疑を受け、しばらく居眠りして待ち、高額紙幣6枚を上納して、
手続きが完了したのは11時前。昼休みまでの1時間だけ会社に顔出すのも
大変半端なので、昼休みごと使ってもう一箇所まわることにしたのでした。
<2>姫路市北部周辺 |
まず来訪したのは、久しぶりの「伊勢自然の里」。平日なので誰も居ないだろうと
想定していたら、小学生の環境学習で大変にぎやかな事態になっておりました。
さっそく水辺でミズトラノオ(左)を発見。昨年見たときはミズネコノオだとばかり思って
いたのですが、花を見ると虎の方でした。そこらの池にはオオアカウキクサ(右)多数。
ここの水路は、そこここにメダカの学校が開校中で嬉しくなりました。ちなみに、
「メダカが少なくなった」というニュースはすごく有名になりましたが、関西とかだと結構多くて
探せば案外身近にいるもんだということを知っている人ってほとんどいませんよね。
さて、さらに上側の池に行くと、ばっちり満開のミズアオイが待っていてくれました。
今年は但馬には見に行きそびれているのですが、しかしステキな色合いですねぇ。
どこにもあるコナギ(左)も風流な色合いでは決して負けていません。
一通り撮影して下の池まで戻ると、到着時はつぼみだったヒツジグサ(右)が開いていました。
林縁には、ヤマジノホトトギスっぽい花があったので、適当に証拠写真程度に撮影
しておいたのですが、帰ってからよく見たら、セトウチホトトギス(左)だったので仰天。
けっこう分布の限られた稀種です。しまったきちんと撮影しときゃよかった(^^;
近くでは、久し振りにクルマバッタモドキ緑色型(右)にも出会えました。
色違いのオンブバッタの夫婦(左)も発見。愛の前に色の違いなんてないのね♪
ハネナガイナゴ(右)にも久し振りに会えました。これはハネナガですよね?
コバネイナゴにも長翅型があるといわれてちょっと不安になっていますが…
お次に来訪したのは、近くにある別の池。昨年会いそびれたナニワトンボ探しです。
ミミカキグサ(左)の繁茂する小さな湿地をのぞいていると、キトンボ(右)を発見。
しかし、今回もナニワトンボには会えませんでした。いるはずなんだけどな…
この池には妙にひょろ長いホシクサの仲間(左)がたくさんあるのですが、何度調べても名前は
よくわかりません。そして、ここ以外では何気に見たことがないのが、ミジンコウキクサ(右)。
あまりに小さいので、遠目から見るとアオコみたいに見えるんですよ。
なんだかえらくデンとした雰囲気のヒメジャノメ(左)やら、最近やたらと急増気味の
かわいい帰化植物、アレチヌスビトハギ(右)などにも会うことができました。
最後に来訪したのは近くにあるクロツバメシジミの産地。しかし、やっぱり
探しても一匹も見つかりません。それじゃぁ寂しいでしょ、とチャバネセセリ(左)が
気を使ってタカネマンネングサにとまってくれたりもしましたが…
この産地では、今年は1匹見ただけですので、本当に絶滅寸前ですね。
溜息をつきながら近くの川原に行くと、ネナシカズラ(右)が花盛りでした。
というわけで、意外に楽しめた1日。たまにはこういうのもいいかも。
もちろんサボったわけではないのですが、こういう風に半休とか取得して、ちょいと
周辺各所に攻め込んでみるなんてのも決して悪くはないですねぇ。
そういえば、最近はバカみたいに遠出続きで、地元を全く攻めていないので、
少し反省していたりします。憧れの生きものを求めると、どうしても遠方ばかりに
目が行きますが、我が地元も世界に誇れるほどステキな自然と生きものが満載の地。
体力的、コスト的視野も含め(笑)、来年はもうちっと地元志向にやりますので宜しくm(_ _)m。