残暑ハイコスト空振り旅A〜突然富士山麓編〜06.9/3

<1>山梨・北富士演習場 続き 

    
気分を切り替えて、小さな林道に攻め込むと、カラスアゲハ(左)がいたり、ちょっと
ボロですがホシミスジ(右)が飛んでいたりと、嬉しい出会いが続きます。

  
そして、ここでヤマキチョウを数匹確認。じっくりと撮影し、スジボソヤマキ
との区別点もばっちり抑えました。一応成果があってよかった☆

  
さらにうろつくと、鮮やかなアカスジカメムシ(左)を発見。カワラヒワ(右)も
たくさんいて、のんびりした個体はわりとアップで撮影することができました。

  
小さな沢沿いでは、イチゴ系の色鮮やかな実(左)も発見。
近くでは、ヒメシロチョウ(右)が斜面で何頭も吸水していました。

  
まだ赤くはなっていませんでしたが、小さな実をつけはじめたメギ(左)も発見。
白い花穂をたっぷりのっけたイタドリ(右)もあって、なかなかみごとでした。

  
少し思い切って奥の方までいくと、火山土になって、突然フジテンニンソウが多数出現。
なかなかみごとな群落を呈していて、カメラを向けるのが楽しい感じでした。

  
そして、富士山麓名物、巨大なフジアザミも次々と出現。いつみても豪快で、
とても清楚なアザミの仲間とは思えませんよねぇ。ワタシ、こいつは大好きなんです☆

  
あたりにはヤマハギ(左)の大きな群落もありました。そして、ちょっと嬉しかったのが、
サンショウバラの豪壮な実(右)があったこと。花の時期に是非会いたいものです。

  
近くには、日本産ミント、ハッカ(左)も数株だけ咲いていました。葉の上では
カンタン(右)ものんびり休憩中。じっくり探すと鳴く虫系も楽しいんでしょうね。

  
このあたりから、雲がかなり分厚くなって、冷え込み始めました。それでもうろつくと、
ハンゴンソウ(左)のある林縁には、ツリフネソウ(右)などの面白い植物多数。

  
数年ぶりの感激の出会いもありました。バアソブ(左)です。よくみるツルニンジン
より一回り小さくて可愛いので、花のアップ(右)も撮影。割とレアものなんですよ。

  
タイアザミ(左)の咲き誇る草地を、さらにしつこく歩き回ると、ノダケ(右)なども
ありましたが、やっぱりミヤマシジミは影も形もありません。

  
大満開のツルフジバカマ(左)や、小さいけど可愛い花をつけていたフシグロ(右)
などを見ていると、なんか調査風の人を発見。恐る恐る声をかけると、その人は
ミヤマシジミをよくご存知で、ポイントを教えていただけましたが、同時に
「今は成虫がいるのかなぁ。ちょうど2回目と3回目の間じゃないかと思いますが」
ええ〜〜〜〜っ!!! そんなご無体な(T_T)

  
というわけで、教えて頂いたコマツナギ(左)のたくさんあるポイントでしばらく粘り
ましたが、憧れの蝶は全く姿を現しませんでした。時期のせいか、曇っているからか…
半ベソかきながら車へ戻ると、ツツドリ(右)が割りと近くに出現してくれました。

  
そうするうちに、夕闇があたりを支配し始めて、この日のトライアル終了。
泣きべそかきながら、レンタカーを返しに行ったのですが、途中で燃料補給
によったガソリンスタンドで、意外な出会い。ライトの回りを大きなガが
飛んでいたので、「オオムラサキみたいなやつだなぁ」と言ってたら、そのまま
近くの草地に飛びこんだのは、本当にオオムラサキ(右)だったので仰天!!!!
あわてて追いかけましたが、辛うじて証拠写真を1枚撮っただけで、
彼女は天空高く飛び去って行きました。

というわけで、なんと主目的のミヤマシジミすら会えない、悲惨な一日となりました。
ゴマやホシチャにはぎりぎり遅く、ミヤマシジミにはちょうど狭間の、もはや
見事というしかないくらいの、ナイスタイミングだったわけで、自分の才覚を少々
誇らしくすら思いつつ、7時間かけての帰路に向かったわけです。
本当に、高い授業料でしたが、現場の状況やポイントはある程度わかりました。
授業料の元をとろうと思うと、来年は夏頃に再訪する必要があります。数年来訪れて
いない、三草山なんかとのセット来訪も視野に入れつつ、今年蒔いた種を、来年の
見事な収穫につなげる……ことができたらいいのになぁ(笑


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