霧の但馬にて〜懲りない雨男編〜06.7/23

<1> ハチ高原周辺 続き 

  
ヒョウモンチョウ類の飛び交う天国のすぐ近くでは、シナノキ(左)が大満開。
この花にもわりとヒョウモン類が来てましたが、個体数が多すぎるからでしょうか。
木陰には、一面のカニコウモリ(右)が花をつけつつありました。

  
実の下に、ちいさな花を再度つけているトチバニンジン(左)も発見。
その辺りには、ポツポツとキツリフネ(右)も咲いていました。

  
草地をウロウロすると、そこここに満開のヨツバヒヨドリ(左)があって、ほとんどの株に
ヒョウモンチョウ類が舞っていました。越夏に飛んできた個体なんですかね?
そして、嬉しいことにトモエソウ(右)も、何箇所もで咲き誇っていました。

  
色鮮やかに満開状態のカキラン(左)が何株かあったのが嬉しい発見。
ヤマジノホトトギス(右)も、点々と咲いていました。

  
まだつぼみでしたが、トンボソウ(左)の群落があったのが個人的には大発見。
ミツモトソウ(右)は盛りを過ぎているようで、花つきはまばらでした。

  
スジグロシロチョウ(左)も飛んでいました。これは、エゾではない方であってますか?
そして、少し離れた辺りでも求愛中のウスイロヒョウモンモドキ(右)が見れたのが
結構嬉しい成果。分布域が広がってくれればいいんですけど。

  
さて、お次に来訪したのは、少し離れたクロシジミの生息地。歩き始めると、
さっそく交尾中のツマグロキチョウ(左)を何組か発見。草地には、ヤブレガサ(右)も
咲いていました。ちなみに、最近疑問なんですが、ヤブレガサは本来森林性のはず。
となると、ここにあるヤブレガサは…もしかして、ヤブレガサモドキとか?

  
歩き回ると、色鮮やかなイナゴモドキ(左)が多数。トノサマバッタ(右)も
すでに成虫が出ていて、緑色からかなり黒っぽい個体まで見ることが出来ました。

  
さてさて、クロシジミはというと、どうやら最盛期らしく、そこここで活動中。
草陰で暗かったのですが、交尾個体(右)もなんとか撮影成功。

  
そして、天気が天気だったので、大満開に翅を開く個体も多数でしたが、暗いので
うまく撮影できずに残念。右は、翅表のキラメキまで見える角度だったので、
シャッターを押したあとガッツポーズしましたが、ひどいピンぼけでした。トホホ…

<2> 豊岡盆地周辺

  
お次は、豊岡盆地まで下って、久しぶりのトンボ探しに挑戦。まずは、
コフキトンボ(左)やら、ショウジョウトンボ(右)やら飛び交う池に狙いを定めました。

  
ところが、期待していたトンボはさっぱり空振り。むむむぅ。
チョウトンボ(左)と、その羽化殻(右)が見れたのがささやかな成果でしょうか。

諦めて、車に戻ろうとした途中、水田脇の電柵に暴れる黒い影を発見。
なにがいるんだろうと恐る恐る近づいた私は、再び目を疑う光景に出会いました。


 !?!?
ちょっと信じられますか? なんと、クモの巣にかかっているツバメなんです。
いや、キミ、なんというか、鳥として、いくらなんでもどうかね?
そう思いながら、大慌てで巣から外してあげました。

  
クモの糸を取り外すと、しばらく呆然としていましたが、やがてフラフラと飛び去ったので一安心。
しかし、ヤツは今後、厳しい自然界を生き抜けるのだろうか?
水田脇のクルマバナ(右)など撮影しつつ、しばし悩んでしまいました。

  
さてさて、気を取り直して、もう少し離れた池へ。ここは、貴重種、ヒヌマイトトンボの
産地でもあります。ということで、なんとか♀(左)、♂(右)ともに撮影に成功。
しかし、このあたりでついに大粒の雨が激しく降ってきたのでギブアップ。
目標としていた他のトンボ類は、また後日、ですね。

ということで、一日中、ジメジメ蒸し暑い+超暗いと辛い一日でしたが、
ちょっとしたビックリ2点も含め、なかなか楽しい一日でした。私のオンブオバケは
なかなか去りそうにないですが、少しずつオンブオバケとの付き合い方に慣れてきた
そんな気もします。次は川のトンボ狙いで豊岡平野に再挑戦、ですね☆


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