西風を求めてA〜広島空振編〜06.7/1

この日は、「野道を行けば」のAshさんに教えて頂いたとっておきのポイントへ。
昨年ヒロオビミドリシジミが鈴なりに見れたという場所です。しかもAshさんが数日前に
下見までされ、「ヒロオビ出てました。ウラジロとクロミドリもいました」という確定情報付き。
これは、今回こそ、ウシシシ状態になるでしょう。
と、ドキドキワクワク期待していたのですが、問題はどうにもマズそうな空模様。
ええい、きっと天は味方する、と思って金曜の夜に現地入りし、夜中目が覚めると
なんと満天の星空が見えて、勝利を確信しましたが、翌朝起きると分厚い雲。
その後の空模様は皆さんご存知のとおり。多分、天気の神様はボクが嫌いなんです(ToT)

<1> 広島県北部某所

  
というわけで、起きたのは朝6時前。ものすごい雲に、こりゃヤバイと飛び起きて、
目的の林まで到着した瞬間、雨が降り始めました。天空で天気の神様が、
「あ、歩き始めたんだ。じゃぁスイッチ入れちゃお。頑張ってね、イシシシシ」
と笑っている声が聞こえましたとも。しばらくは、ホオズキカメムシ(左)やら、
なんか面白い模様のガ(右)やらが見つかった程度で、もうどうにもこうにも。

  
林縁の葉裏では、ベニカミキリ(左)が雨宿りしていました。そして、近くで、
意外にも憧れのイッシキキモンカミキリ(右)を発見。でも数枚撮ったら飛び去りました。

  
かわいいハチ(左)はいれども、蝶の姿はなし…と半分諦めていたら、ふと
目の前に、ウスイロオナガシジミ(右)が出現。なんとか数カットだけ撮影できました。

  
その後はしばらく、まったく成果ナシ。クマノミズキの花(左)にも一切虫が寄ってない
くらいですし。大きなモリアオガエル(右)がいたのがそれなりの成果でしょうか。

  
セグロアシナガバチ(左)が巣を作っていたり、久しぶりにホオズキの花(右)に
会ったりしましたが、なんだか虫影は妙に少なくてイヤになります。

  
しばし雨が上がったので、ひたすらゼフを探しまくりますが、時折上空高く、ヒロオビらしい
緑&白と、ウラジロらしい青&白のキラメキが飛ぶものの、下には一切何もナシ。
蝶といえば、ツバメシジミ(左)や、ウラギンヒョウモン(右)がのんびりしているくらい。

  
ナナフシモドキ(左)がなぜか2匹雨宿りをしているのを見ていたら、フイに輝く影を発見。
かなり高い場所でしたが、ヒロオビミドリシジミ♂(右)でした。でも、この直後に
もはやどうしようもない豪雨が来襲。マジ泣きしながら撤収したのでした。

  
その後、雨は止みそうもないので、ちょっと離れた辺りの別の
ナラガシワ林を来訪。クマノミズキ(左)が大満開の林を歩くと、意外なことに、
シロヤマブキの実(右)をたくさん発見しました。自生?だとしたらかなり貴重ですね。

  
近くにはヒトツバハギ?(左)も大満開。雨も小降りになったので、しばし
ゼフ探しをしますが、オオチャバネセセリ(右)なんかがいたくらいでした。

  
素早く飛び交うウスバキトンボ(左)も、この日は草間で休憩中。殻の色合いが
妙につやっぽいカタツムリの仲間(右)も見つけました。

  
そうこうするうちに、薄日が差してきたので、大慌てで元のポイントに戻ってみると、
ウラギンヒョウモン(左)が活発に活動していたので、ちょっと期待が膨らみます。
草地では、割とレアモノらしき、ヤホシホソマダラ(右)も発見。

  
しかし、いるはずのゼフが今度は上空にすら姿を表しません。活発に
動いているのは、ナミヒカゲ(左)や、クロヒカゲ(右)ばかり。なんで?

  
下草に隠れているのか、と林の中を歩き回り、枝にいるのかと、枝を叩いても
見つかるのはウラナミアカシジミばかり。しかも撮影できるのは大破個体ばっか。

  
ほんとうにひたすら下草を探しても、クロモンドクガ(左)などがいるばかり。
葉上を丹念に探しても、ヨツキボシカミキリ(右)などが見つかるばかり。

  
オニヒョウタンボクもいくつかあって、大変色鮮やかな実をつけていました。
本当は岩場まで下りて花を探すつもりでしたが、目的のものがまだなので、
そのままひたすら同じ場所をグルグルと、本当にバカみたいに歩きつづけました。


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