長良川&木曽川河口 |
ゴールデンウィークの最終日、何故、長良川河口なのか?と疑問に思われる方もいるでしょう。
それが実はふか〜〜い意味などまったくありません。
ただ、渡良瀬遊水地でフられた湿生植物のうちいくつかは、木曽川あたりの
河口にもあるというウワサを聞いたので、なんとなく来てみたんですよ。
というわけで長良川河口で目が覚めると早朝6時。かなり睡眠不足ですが、
すでにこの時間からかなりの人が動いているので寝つづけるわけにも行かず始動。
さっそく、6年(?)ぶりの来訪になる長良川河口堰に行ってみました。
近くから見れば見るほど不思議な構造物。
まわりには立派な管理塔やら広報用の建物とかがあります。お金があったんですねぇ。
魚道脇にゆらゆらとゆれている「あゆのぼり」(右)がなんとも言えない味でした。
こんな無駄な河口堰つくらなきゃ、もっとたくさんのアユがのぼってますよ、きっと。
というわけでとりあえず周辺の散策を開始。
帰化種のマツバウンラン(左)とか、なぜかしらこんな場所にタニウツギ(右)とか、
予想とはえらくちがった植物で、湿生植物はちょっと望み薄。
などと思っていたら思わぬものをみつけました。おそらくハナムグラ(左)。
わりと珍しい湿生植物です。近くにはナルコスゲ(右)もありました。
まわりではヒバリが囀り、ケリ(左)も賑やかに騒ぎながら飛び交っています。
湿地ではまだ真っ黒なハラビロトンボの♂(右)にも会えました。
面白いものはほかにもありました。
真っ白なニワゼキショウ(左)。白花か、それとも別種でしょうか。
まわりにはルリニワゼキショウ(右)もポツポツみられました。
そのあと木曽川に移動して数箇所来訪してみましたが、ゴールデンウィーク最終日とあって
どこにいっても親子連れでビッシリ埋め尽くされた雰囲気。
もしくは水上ジェットの大群だったりとか、なかなか自然探索にはつらい雰囲気。
そんな中でみつけたのはヤナギハムシの幼虫(右)。
葉の裏にぶら下がって、もうすぐ蛹になる直前のいわゆる「前蛹」の状態です。
しかたないのでもう少し上流側にあるハス田風の場所に行ってみました。
そこでみつけたのが右の花。普通のキツネノボタンに比べると実が長く見えるので、
もしかして超貴重種のコキツネノボタン?、と思って山ほど撮影しましたが、
あとで図鑑を見るとこれでも普通のキツネノボタンだったようです。残念。
まわりにはムラサキサギゴケ(左)が咲き乱れ、他にもタガラシやニガナ、
コウガイゼキショウの仲間(右)など沢山の湿生植物に出会えました。
しかし、この日もまた完全な真夏日。
ここ2日はわりと高い山の日陰にいたので感じなかったのですが、
この日は河原の散策なので暑さと日差しがモロにこたえます。
さらに、ここ2日のムチャと昨晩の睡眠不足で体はボロボロ。
…というわけで木曽川&長良川編はわりとあっさりと諦めて、
最後のステージへの移動することにしました。