怒涛のSWC〜但馬の高原にて〜 15.9/22

この日は、お久しぶりの但馬まで戻ってきました。
ウスイロヒョウモンモドキの生息地でのオミナエシ植栽会があったので
そのお手伝いに参加するということだったんです。、
幸運にもいい天気だったので、秋晴れの高原でのんびりという
なんとも充実した時間になったし、前後のオマケの挑戦でも
空振りも多かったけど、面白い発見もあってなかなか充実した雰囲気。
しかし、心地よい空の下であれこれ楽しめたけど、
かなりショッキングな事実にも気付いてしまってビックリという
ちょっとしみじみ考えさせられてしまう1日でもあったのでした(^_^;

<1>但馬地方各所

  
さて、朝っぱらから川沿いを歩くと、いい感じのサワヒヨドリ(左)に混じって、
なんとダンギク(右)があったんで、かなりビックリ仰天。

  
かなり興奮しましたが、生えてるのは義岩の間だったし、そもそも冷静に
考えたら分布域じゃないし、栽培種の逸脱ですよね。しかし驚いた〜☆

  
あたりで気になったのはこちら。ハイメドハギだと思うんだけど、
こんなピンク色のは初めて見たナァ。別の種類なんだろうか?

  
石の上にマダラスズ(左)が登場たりししましたが、最初はカワラスズかと興奮したのはヒミツ。
あたりをうろうろしていくと、キチョウ(右)ものんびり休憩中の個体を発見。

  
更にウロウロしていると、ふわりとツマグロキチョウも御登場。
しかしその後もしばらくは雲が上がらず、狙いのトンボは空振り。

  
時間がギリギリになったのでハチ高原へ急ぐと、途中のコンビニで
おもしろげな蛾をパラパラと発見。どっちもお名前が調査中なんだけど〜(^_^;

  
かわいらしいタケカレハ(左)やら、シロオビドクガ(右)もいました。
そういえば夜に再訪しようと思ってすっかり忘れてたや(^_^;

  
さて、ハチ高原を歩いていくと、シシウド(左)やら、面白そうなアザミ類(右)
やらがいい感じに咲いています。この頃にはいい天気になってきたし♪

  
道端にはアチコチにウメバチソウ(左)が咲いてました。秋だねぇ。
赤く色づいたオトギリソウ(右)なんかもなんかいい感じ。

  
あちこちに花芽をつけたセンブリ(左)がありましたが、歩いていくと
1花だけ早くも花開いている株(右)もありました。今からだね。

  
ヒナバッタ(左)もちょこちょこと飛び交ってました。この色合いイイよね。
木影にはモミジガサの枯れ穂(右)もなんともいい雰囲気です。

  
なんか面白げなスゲ類(左)も発見。こんな場所だとなんだろう?
草地の中に数株だけでしたが、早くもリンドウ(右)を発見。もう終盤戦か〜

この後は峠のいい場所にオミナエシを植栽したのですが、その後で
雄大なススキ原を眺めながらかなりショッキングなことに気付きました(T_T)
実は今回来るに前に、過去の自分のHPを見てたら、秋の活動の際に、
ホクチアザミやら、セリモドキやら、結構面白い花を撮ってたんで、久しぶりに探そうと
思ってたんですが、これがまぁったくないんです。
てか、冷静に見るとススキ以外の花が、昔に比べると本当に仰天するくらい徹底的にない。
鹿の食害なんでしょうが、ここまで徹底的だとウスイロも激減しちゃうわけだわ…

  
少々愕然としながら山を降りていくと、道端にはここでもあちこちにウメバチソウ(左)や
アケボノソウ(右)やらを発見。この手は結構あるんだけどナァ。

  
山麓まで戻ると、アザミに来訪しているウラギンヒョウモン(左)を発見。
クロバナヒキオコシ(右)もここだとたくさん咲いていました。昔は峠にも多かったのに。

  
その後、山麓でも地元のオミナエシ植栽会に参加。大汗かいて植えた後、
周りを見ると、過去に植栽した分がいい感じの花(左)をつけていてくれたりしました。
満足してあたりをウロウロすると、セグロイナゴ(右)が登場してくれたり。

  
あたりにはコバネイナゴが多数いましたが、羽が極端に短い個体(左)やら、
背面が鮮やかな緑の個体(右)やら、低地のものとは全く風合いが違うんですよね。
そのうち別物に分けられたりしないかなぁと期待してるんですが…

  
イベント終了後にウロウロすると、アザミの花には大量の
ウラギンヒョウモン(左)と、オオウラギンスジヒョウモン(右)が舞っていました。

  
湿地に咲いているオタカラコウ(左)の中には、まだこの時期から
花穂を伸ばし始めている株(右)も発見。これはこれでかわいらしいな。

  
なんだかえらいこと色鮮やかなアカツメクサ(左)もありました。別の種類?
さて、更に移動しようとすると、道端にヤマジノホトトギス(右)なんかも発見。

  
お久しぶりのミツバフウロもありましたが、さすがに終わりかけのようで
花数は少なめでした。そういえばジンジソウ探そうと思って忘れてたナァ…

  
さてさて、移動してきた場所では、さっそくナツアカネ(左)やら
アキアカネ(右)やらは見つかりましたが、まだ時期が早過ぎたようで飛来種は皆無。

  
エゾビタキ(左)がえらく多数飛び交ってましたが、撮影チャンスを逃しまくって
こんなんが撮れただけ。あとは、勇猛な感じのジャケツイバラの実(右)に
静かに感心したあたりで日が暮れて、この日の幕引きとなったのでした。

というわけで、のんびり楽しめた1日でした。
あまりこれといった成果はなかったけど、やっぱり秋晴れな日の
ハチ高原はのんびり歩くだけで気持ちよくていいですよね〜
秋の花も嬉しかったし、朝一のまさかのダンギクも笑えましたし(笑
しかし、ハチ高原での発見は本当にショックでした。
数年前に掲載している自分のFNを見ると、全然花の数が違うんだもん…
怖いのは、ススキ自体はシカはあまり好きじゃないみたいなので、
一面に広がるススキ原というもの自体は変わらないから変化に気付きにくい
というのがさらに始末が悪いんですよね(^_^;
一見して、自然環境が悪化しているようには見えないんですから…
しかも、山麓とかでは花が残っているのでさらに分かりにくいんだよな。
このように、シカの増加による悪影響は本当にいろんな範囲に出てきている
ようですので、なんとか対策を考えていかねばそろそろマズいですよねぇ(-_-;)


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