ウスイロ観察会〜バタバタの週末〜 15.7/11&12
  
<3>7/12 ハチ高原周辺 つづき

  
さてさて、なんといっても一番目玉となる展示はこちら。
許可を取って飼育しているウスイロヒョウモンモドキの生き残りとその卵です。
実は今回は直前の調査でもまだウスイロは確認されておらず、観察会でも見れない
可能性がある、ということで準備された次第。実物見てもらえて嬉しい限り。

  
さらにすごかったのは、会場近くで見つかったという
ヒメビロウドカミキリ(左)も展示されていたんです。こりゃまたすっげぇなあ。
そうこうするうちにご家族連れなども来訪され、虫見る子供たちの歓声で
賑やかになる頃、BOXから逃げたしだオオムラサキ(右)がいたので、パチリと撮影☆

  
さて、そうこうするうちに観察会がスタート(左)。
最初の説明では、ワタシもハチ高原の花とかについて下手な説明をさせて
いただきましたが、直前がT氏の素晴らし過ぎるゼフィルスの写真だったもので
正直言ってやりにくかったことといったらもう(笑
さて、外を歩き始めると、オカトラノオの花上のモンキチョウ(右)なんぞに遭遇。

  
コース外でしたが、そこそこ満開に咲いているシナノキ(左)にも遭遇。
スズサイコ(右)もたくさんありましたが、開いている株はなかったのが残念。

  
結構驚いたのは、すごい数があったシカの足跡(左)。そう思ってよく見ると、
道端の植物はかなりの数が上のほうを齧られて(右)いるんです。
ススキは食べないので一見わかりにくいけど、これはかなり影響デカいぞ〜(^^;

  
ふと気づくと、葉上にかわいらしいフキバッタ類幼虫(左)を発見。なんて種類?
なんか面白い感じに白い斑が入っているオタカラコウの葉(右)も発見。

  
少しコースを外れてウスイロを探し回ってみると、湿地の中には
かわいらしいトキソウをいくつか発見。花はほぼ終わりかけでしたけどね。

  
そうこうするうちに、いつもの尾根筋(左)に到着してお昼ご飯に。
美味な弁当に満足した後、草地を歩くと、ドクダミの奇形花(右)を見つけてもらったり。

  
ここらでお子様方が大活躍!草地をオタケビあげながら走り回って
いろいろな蝶を捕まえては、吹流しに入れてみんなで楽しく観察。
しかし、みんなかなりいいウデしてました。これからも頑張れっ(>_<)!

  
さて、歩いていくと、ふわりとコキマダラセセリ(左)も御登場。
湿った斜面には、モウセンゴケ(右)もいい感じに茂っています。

  
名物、巨大シナノキ(左)の下では、子どもたちが「きっとトトロがいるよ」と
目をきらきらさせてて、なんとも和まされました。残念ながらシナノキは花をつけて
なかったけど、樹の下にはモミジガサ(右)が大群生していたりとか。

  
その後もしばらく歩いて、子供たちの捕まえた大量のチョウチョ(左)に感心したりしてると、
上空をス〜ッとイヌワシ(右)が通過する一幕も。実は非常にお恥ずかしながら、
トビだと思って構えるのが遅くなったもので、ロクなショットが撮れずに残念!

  
さて、さらに歩いていくと、咲き始めのヒョロヒョロなヤマブキショウマ(左)があったり、
お名前のわからないけど食いでのありそうなキノコ類(右)があったりします。

  
なんともいい質感のノキシノブ類(左)も群生してました。ミヤマノキシノブ?
ウツボグサ(右)は今を盛りとばかり賑やかに咲き誇っています。

  
湿地ではタチカモメヅル(左)もお久しぶりに遭遇。その中に白花の株(右)も
あったんですが、適当に撮ったらすっげぇわかりにくい写真になっちまった…

  
ちょいと近づけない距離でしたが、ミズチドリ(左)も咲いていました。
あとは、あたりでのんびり吸蜜中のモンキチョウ(右)なんぞ見て観察会は無事終了。
ええ、お気づきの方もいるかと思いますが、残念ながら今回の観察会では
ウスイロヒョウモンモドキは見つけられませんでした。時期的なもんだと思いたいけど…

  
後片付けのついでに、珍品ヒメビロウドカミキリを撮影させてもらったり。
小さいけど品があってかわいいカミキリですよね。次回は自力で見つけるゾ!

  
さて、その後はオマケでちょいとしたご案内をしたのですが、これが大空振り。
久しぶりに来訪した場所はすっげぇ草まみれになって歩くのも四苦八苦だった上に
環境が変わって狙いの花もまったく見つからないというトホホな展開…
咲きかけのオオバノトンボソウ(左)や、可愛いコキマダラセセリ(右)には逢えましたが…

  
さらに転戦しましたが、ウラギンヒョウモン(左)やら、半端な色合いの可愛い
ベニシジミ(右)がいただけで、こちらも環境がまったく変わっていて大惨敗。
まさかのオチに少々落ち込みつつ、お次の場へと大急ぎで移動したのでした。

というわけで、不思議な展開ながらなかなか楽しめた週末でした。
今回の観察会は、残念なことにウスイロを見つけることができない、という
展開だったのですが、それでもいろんな生きものを見つけて
賑やかに遊びまわることができたのはよかったかな。
しかし、私が参加し始めた約10年前にはびっくりするくらいの数が見れたのに
ここまで減ってしまった理由は、ひとつにはシカ害によって、
産卵域の周辺にある吸蜜植物がほとんど花をつけなくなったこともあるようで…
なんとか数を増やしていく方法を考えていかなきゃいけませんね。
皆様のお知恵とお力添えを、よろしくお願いいたします☆
ちなみにこの日はこの後、最近時々書いている系の、まったく別方面の
趣味方面に遊びに行ったのですが、2日間という短い時間の中で、
家族の中の自分、へんてこなHPの管理者としての自分、
フィールドの中で子どもと走り回る自分、そして別趣味の中の異端児な自分、
いろんな自分を器用に使い分けたような気がして、妙に面白かったりもしたのでした☆


次⇒

topへ⇒