奥広島にて〜リベンジ成功〜 14.11/23

この日は、かなり発作的に奥広島までやってまいりました。
目的としてはズバリ、昨年の同時期に大空振りした某珍鳥のリベンジ。
といっても、正直前日の夕刻に思いつくまではすっかり忘れてた感じなので
今年も飛来しているのかどうかも含めて全く事前情報もないままでしたが、
まぁ、こういうのはタイミング見計らってると雪降ってオジャンになりそうですし(笑
ということで当たるも八卦な特攻だったのですが、前年のように面白いオマケこそ
多くなかったものの、リベンジの方はかなりバッチリと成功してちょい感涙。
怪情報が形成される瞬間などというなんとも面白いものも見れたりして、
小春日和の中、のんびりじっくり楽しめた、そんな1日だったのでした。

<1>広島県某所

  
というわけで、まだ薄ら暗いうちから山間をうろうろとすると、あちこちで
いい感じに立ち枯れたノリウツギ(左)が晩秋の旅情を盛り上げてくれます。
あとはオタカラコウの枯れ穂(右)が実に魅惑的な雰囲気だったのは新発見。

  
なんだか面白げな枯れ穂がいろいろあったのも面白い雰囲気でした。
アケボノソウ(左)と…右はなにになるんだろう?

  
いつもどおりじつに美味げな雰囲気のカンボク(左)もたっぷりありました。
日の差し始めた湿地を歩くと、オオマルバホロシの実(右)なんかも発見。

  
この場所のお約束は、というと星型のかわいいマルバノキ。
でも、ちょっと時期的に遅かったのか、花はほとんど終わっていて辛うじて撮れた程度でした。

  
湿地の中にはカキツバタ(左)もなぜか1輪。狂い咲きでしょうが、寒かろうナァ。
日差しが暖かくなると、ふわりとアキアカネ(右)も飛んできたりもします。
ここで悔しかったのは、いきなり足元(本当に一歩先の距離)から飛び出したアオシギ。
後で考えればいかにもな環境ではあるのですが、まさかそんなもんがいるとは思ってないわけで
目を白黒させながら少し離れたヤブの中に飛び込むのを見送るだけでした。とほほのほ。

  
少し面白い雰囲気だったのは、こちら。トリカブトの枯れ穂ですね。
かなり大株だったようで、たくさんの実殻がついていて面白いフォルムでした。

  
逆光に浮かび上がって実に面白い感じだったのは、アカバナの枯れ穂(左)。
そんなの見ながらウロウロすると、なんかこちらも面白げなムシヒキアブ(右)がご登場。

  
やがて、キトンボも何匹か飛び始めましたが、予想以上に天気が良かったので
かなり敏感で、けっこう粘ってなんとか数ショットGET。
やはり秋が深まったときに見るキトンボって、なんか不思議な嬉しさがありますよね。

  
さて、さらに場所を変えて探索すると、あちこちに真っ赤に色づいたカンボク(左)多数。
こちらも逆光に浮かび上がったナギナタコウジュの枯れ穂(右)もまた面白い風情。

  
そうこうするうちに数組の鳥屋さんと遭遇。お話をしていると少し前まで
狙いの鳥がいたようで、こりゃ悔しい、と思っていると、「あ、鳴いてる!」
そのまま怪しい影が頭上を横切っていったので、追いかけていくと、少し離れた
藪の中にもぐりこむ怪しい影を発見。
それが、昨年飛び去るところだけ見た、シラガホオジロとの感激の出会いでした。
じっくり探すと♂(左)、♀(右)ともいましたが、距離があるし
ゴチャゴチャしているし、すぐに田んぼに降りちゃって見えなくなるし……

  
諦めて先ほどの場所まで戻ると、割と近い枝上に♀(左)がいるじゃないですか!
見ているとエンジェルポーズも(右)ご披露。ちょっとゴチャゴチャしすぎですが(^^;

  
さらに粘ると、ちょっと高い位置でしたが、♂も発見。
背中側からでかつ空抜けでしたが、なんとか振り向きショットも撮影に成功☆

  
しばらく見ていると、枝を移って羽繕い(左)も見せてくれました。
その後、けっこう近くに来てくれた(右)のですが、前の枝かぶりがひどくて…

  
お腹側からのショット(左)も撮れましたが、この後はゴチャゴチャの中に
潜ってしまって全然撮れず。ちょっと離れた♀のエンジェル(右)も撮れましたが。
実はここで「近くの湿原にヤマヒバリが出てるらしいですよ」という情報も飛び込んできて
色めきたったのですが、某氏が情報元らしき方に電話しながら
「そう、そこで声がしてたとかって話を聞いたンやけど、え、ベニマシコ?
ベニマシコの声って話だった?なぁんでベニマシコがヤマヒバリにならんといかんのヨォ」
という摩訶不思議な一幕も。聞き違いだったにしても一文字しかかぶってないような(^^;
時折巷をにぎわす怪情報というのはこんな感じで発生するのね、とみんなで大笑い。

  
さらに調子に乗って水田地帯をウロウロしてると、ふと道端のすごく分かりやすい場所に
シラガホオジロらしきシルエットが。いや、でもここまで都合のいい場所にずっぽり全身見せてる
わきゃないんで、また落ち葉かなんかがちょうどうまく模様を作ってる系のフェイクだな。
そう疑いもせず、ネタにいいやとカメラを向けると、それが本当に都合のいい場所でフリーズしてる
シラガホオジロ♂だったもので、ホンキでビックリ仰天というなんともステキな展開に。
いやめっちゃ近いし、全身まる見えだし…なにやってたのあんたは?

  
数枚撮影すると、先ほどの個体はさすがにマズいと気付いたようでトコトコッと移動したので、
別の角度から撮ろうと車から降りると、今度はもっと近距離から♀がご登場。
ちょっとばかり出来過ぎな展開に息を呑みつつ、これまた必死でバシバシと撮影。ラッキー♪

  
その後は更なる成果を探してウロウロしますが、こちらもいい感じに実が色づいた
ヤドリギ(左)なんかが見つかったり、カワラヒワ(右)がこちらを眺めてたりという程度。

  
茂みの中にはアトリ(左)もやたらと多数いました。あとは、なぜかバカみたいな
至近距離にカシラダカ(右)もいました。これデジスコじゃなくてPowerShotなんですよ。

  
あとは近くのセンターに立ち寄ってみると、カスミサンショウウオが飼育されていたので
バシバシと撮影。これは場所的に高地型になるのかな?
しかしその後は特に面白い成果もなく、早々に日は沈んでいったのでしたとサ。

というわけで、おまけこそ濃くなかったですが、本命バッチリな1日でした。
昨年は飛び去る後姿をにらんで終幕でしたから、これだけ撮れりゃあ上等ですよね。
まぁ写真の方はそんなばっちりでもないですが、そとは腕と機材の問題で(笑
結局終日このエリアで楽しめましたし、ささやかなおまけもあったし、
謎のヤマヒバリ情報に大笑いすることもできたし、やっぱ来た甲斐満点って感じですな。
んで、翌日の予定はこれまたさっぱり決めていなかったのですが、地図をにらんでいると
冬鳥のメッカの某所に思っていた以上に近いということを発見。
さらによくよく見ると、松江道ってのが開通してさらに移動が楽そうじゃン、ということで
それだけの理由でそのままドカンと大移動することにしたのでした。


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