晩夏の但馬で〜まさかのオオモノ〜 14.8/23
  
<2>但馬地方各所 つづき

  
道端にいるオオウラギンスジヒョウモン(左)なんぞ見ていると、
求愛行動(右)をしている個体も発見。このワンショットしか撮れなかったけど。

  
湿地にはツリフネソウ(左)もパラパラと咲いていました。
ニガクサ(右)もありましたが、既に花は終わりかけな感じでした。

  
葉上にカンタン(左)も隠れてしました。あたりを見ると、このあたりでよくみる
すごい短翅&背中の緑色のコバネイナゴ(右)もいましたが、独特の風情ですよね。

  
長い触角がカッコいいホソクビツユムシ(左)も発見。
大量につぼみをつけたツルニンジン(右)も実に面白い感じです。
ここらで、今回のひそかな本命、エゾゼミ系の声がけっこうしてきたので
がんばって探しますが、どれもこれも全部樹の高いトコで鳴いてるので姿は見れず…

  
諦めて別の場所に行くと、道端ににぎやかに鳴くソウシチョウ(左)がご登場。
驚いたのは、かなり薄暗い場所でしたが、クロジ(右)がいたこと。繁殖してるの?

  
その後は成果がなかったので、とりあえず昼飯を仕入れるべくコンビニに寄ると、
昼間なのにヤママユ(左)やら、クロモンアオシャク(右)を発見。

  
リンゴドクガもいくつかいました。これ、どちらもリンゴだと思うんですが、
相変わらずバリエーションが豊富すぎてメンドくさいですね(笑

  
マルモンシャチホコ(左)なんかも角のほうに隠れていたりしました。
なんかおもしろげなカミキリ類(右)もいたけど、正体はよくわからず。

  
さらに、実にカッコいい配色のギンモンシロウワバ(左)もご登場。
タケカレハ(右)は結構オンボロの個体でした。

  
小枝もどきのムクツマキシャチホコ(左)も地面に落ちていましたし、
お久しぶりにセスジササキリモドキ(右)も発見。意外な成果に気をよくし、
そのまましばらくのんびりと林道を走っていったのですが…


ふと、道のすぐそばに大きな影が動いているのが見えました。なんじゃ?
…って、これツキノワグマじゃん!めっちゃ近っ!

  
大興奮しつつ、車の中からカメラを向けると、彼はしばらく樹の陰に隠れて(左)いましたが、
やがて開き直ったかのように悠然と全身見える位置(右)にご登場。
これ、距離にして10mちょいです。興奮とスリルで腕が震えてたまらなかった(笑

  
やつはちょこまかと移動して、餌を探している雰囲気でした。
さほど大きくもなかったのと、警戒心が薄かったので恐らく若い個体なんでしょうね。

  
結構こちらのことが気になるようで、樹の影に隠れたりしてちょこちょここちらを
見ながら、見えないほうに遠ざかっていくので、車でちょいと先回りしてみたり(笑

  
すると、見下ろす位置の機の中に隠れて(左)、しばらく「ヘンなのが見てるけど出てって
ダイジョウブかなぁ」と戸惑った雰囲気でしたが、やがてひょこっと顔を出した(右)後、
舗装路をぬけて山の中に消えていったのでした。いやはや、面白い展開で。

  
あたりには、ソバナ(左)も実にいい感じに咲いていました。その後、狙いのエリアについたので
林道を歩くと、スゴイ近距離にヤブサメ(右)が出たのでフラッシュで無理やり撮影。

  
さて、うろうろしていると、ぽかっと大きな樹洞があいていたので、
覗き込むと、嬉しいことに今回の狙いだったオニクワガタが鎮座しているじゃないですか!

  
あごの形がわかるように真横からのショット(左)も撮影し、満足して帰っていると、
先ほどの場所と程近い場所で再びツキノワグマ(右)に遭遇。
これまた近距離でこちらを見ているので、数ショット撮影し、慌てた様に
斜面を登っていくのを見送ってこの日のフィナーレとしたのでした。

というわけで、なかなか充実した1日でした。
結構狭い範囲の林道とかをウロチョロしただけなのに、あれこれ
面白い出逢いがあったんだから、やはり但馬の底力はあなどれないですなぁ。
まぁ、本命は実は山地性のセミでそちらは大空振りだったんですが(笑
そして、なんといってもツキノワグマですよね。
まさかあの近距離で、しかもあれこれ撮れるぐらいの時間見れるなんて!
長時間車のすぐ近くにいましたし、行きと帰りと二回恐らく同じ個体に
逢えたわけで、こいつは若くて警戒心が薄い個体だったってことなんでしょうね。
フレンドリーすぎてなんかトラブルとかおこさないことを祈りますが(^^;
ちなみに、一部でお叱りも受けたので釈明しておきますが、本当に近距離だったけど、
全部車の中から、エンジンかっけっぱなしで撮ってます。
快晴だったので逆に妙に林の中は暗く、ISO上げてもかなりブレブレでしたが…
それ以外にもチョコチョコと面白い出逢いがあったし、
逢い損ねていたオニクワガタにも逢えたし、なかなか満足な展開でした。
やっぱり、あのあたりのエリアは、何度も足しげく通い続けるのが吉ってことですなぁ(笑


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