記念すべき日に〜小網代オープン〜 14.7/20
  
<2>小網代湾周辺 つづき

  
さて、この日はボランティアウォーク、ということで谷に繁茂している外来種の駆除(左)なんぞ
やったあとで、ようやく岸先生がいらっしゃったので、あらためて表彰の儀(右)が
しめやかに執り行われたりとか。

  
そのあと、参加者全員で岸先生の熱い演説を拝聴(左)。
いままでの歴史の重みと、よどみなく積み重ねてきた熱い思いが伝わって、
かなり感動的なお話でした。若干アジ演説な風味も入ってましたけど(笑
そんな話を聞きながら湾(右)を眺めると、なんとも格別な気分。

  
さて、谷をウロウロすると、にぎやかにさえずるホオジロ(左)がご登場。
この谷のシンボル、アカテガニ(右)も元気にウロウロされています。

  
湿地では、タコノアシ(左)がたくさん出てきてビックリ。こりゃ面白くなりそう。
イヌホタルイ(右)もあちこちで群生してて、こりゃこのあたりも面白くなりそう♪

  
ビックリしたのは、少数ながらみられたミズオオバコ(左)。よく見ると花(右)も
ありましたが、良好な湿地環境が回復した証拠ですよね。すごいなぁ。

  
シロバナサクラタデ(左)もかわいらしい穂をつけ始めていました。
ハンゲショウ(右)は逆にかろうじてぎりぎり咲き残りがある感じ。

  
さらにうろうろすると、なぜか真昼間から羽化中のニイニイゼミ(左)を発見。
クモを狩っているカリバチ類(右)もいましたが、うまく撮れずに残念。

  
なぜか葉上で闊歩しているズアオムカデ(左)なんかも発見。なに狙ってんの?
タンザワフキバッタ(右)なんかもチョロチョロしていたりします。

  
ちょうどOさんも遊びに来たというので合流すると、久しぶりの
ヒメクダマキモドキ幼虫(左)を発見。その後でEさんにこっそりと
干潟の中のマル秘ポイントをご案内いただくと、さっそく
相模湾ではもう超レアもの、フトヘナタリ(右)なんかも見れたりしました。

  
ハクセンシオマネキも結構な数いる場所がありました。
今ところここが北限なんですよね。大きなはさみを振り上げたダンスが面白い♪

  
Eさんに教えてもらったのは、ウミニナの変異(左)。
上が普通サイズ、下はウィルスかなんかが寄生した個体で、そうするとなんでか
えらく巨大化するんだそうで。こうなると同一種とは思えない差だな。
あたりにはえらく綺麗な模様のハクセンシオマネキ(右)もいました。

  
ヤカドツノガイの殻(左)も結構落ちていました。
タカノケフサイソガニ(右)も大きめの個体が結構見つかります。

  
コメツキガニ(左)もこちらをじっとにらんでいました。干潟をウロウロと歩くと、
ここでは半化石、カリガネエガイの殻(右)なんかも見つかります。

  
大きなカワニナの殻(左)もあって、一瞬タケノコカワニナかと妄想したりとか。
驚いたのは、こいつにもツボミガイ(右)がついていたんですよね。ここでもいいんだ?

  
ヤマトオサガニ(左)も闊歩していましたし、これまた色鮮やかな
ユウシオガイの殻(右)なんかも見つかります。

  
さらに、なかなかご立派なハマグリの殻まで見つかってビックリ仰天。
在来のハマグリってお目にかかれない珍品だと思っていたら、最近少しずつ
復活傾向にあるんだそうですね。しかし、うむ、眼福じゃ。

  
うろうろしていると、葦の葉の間にカヤキリの幼虫(左)を発見。
岩場でしつこく探すと、ウスモンナギサスズの弱齢幼虫(右)も見つかりました。

  
最後にカクベンケイガニ(左)やら、フタバカクガニ(右)やらを見たあたりで
ひきあげることにしたのですが、ここからの怒涛のオチがすごかった!(長文失礼)
カーナビがおバカな指示をしやがって延々と遠回りの混むルートを通されて、
こりゃ時間がかかるぞ、といいながらなんとか町田界隈まで来た時です。
いきなり雨が降り出したなぁ…と思ったら、それがいきなり怒涛の大豪雨に
バケツの底が抜けたような豪雨、と言いますが、そんな甘いもんじゃない(@o@)!!
景色がすべて白くなり、前を走っている車がまともに見えないレベル。
道はあっという間にかなりの深さの川になり、どこが車線だか、という
運転に極度に緊張を強いられる状態が延々続きます。
なんと言っても、少しだけ道がくぼんでカーブしたガード下を通った時に
横のトラックが3mくらいの高さに水を巻き上げた瞬間、
5秒ほどですが、視界が完全にゼロになった時には、マジで死んだと思いました(^^;
なんか川崎界隈がえらいことになったようでニュースになってましたが
いやはや、いわゆるゲリラ豪雨の怖さを思い知った夜でしたヨ(ToT)

というわけで、なかなか楽しき1日でした。
(最後のオチはちょいといただけませんでしたけどね)
最初の前哨戦のフジサワキリギリス?も面白かったですが、
なんといっても、全面保全の決まった小網代湾、その雄大な景色の中での
壮大なスケールの演説がなんともいえず印象的でしたね。
学生時代、泥まみれになりながら薄暗い森をくぐり、
「トトロのトンネル」を潜ってたどり着いた、生きものの賑わう素敵な干潟。
一緒に転がりまわって遊んでいたおチビさんたちも
すっかり大人になるくらいの年月が流れたけど、その間もずっとたゆまず
取り組み続けられた結果、みんなが遊びに来れる明るい森と、色あせぬ魅力の干潟の
全面的な保全と開放がが実現したという本当にすごすぎる成果。
いやはや、本当にこの記念すべき日に遊びにこれてよかった(^-^)
ごらんの皆様も、この森は、なんといっても70haというコンパクトなエリアに
川の源流から干潟まですべての集水域がひとつながりにギュッとまとまって
保全されているという、本当に面白い場所なのでぜひご来訪を。
利用とルール等、詳しくは「小網代野外活動調整会議」のサイトをごらんくださいませ♪


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