舞い降りた幸運〜マサカな1日〜 14.7/6

この日は、今年2連続マル空振りをしてた但馬ゼフのリベンジ日♪
いい時期に2回来て2回とも何も見れなかったですから
今年はこういう運命なんだろうなぁという諦めもあり、
同時に少し前に知人からビックリ仰天目玉の落ちるような
写真を見せていただいたので悔し紛れもあり…
ということで中途半端な感じで挑んでみたのですが、
ほとんど成果がない中に、マサカの仰天な展開が(@_@)!
その後もまさかの空振りがあったり、
さらにこちらは期待通りの嬉しい出逢いがあったりしたあげくに、
最後にまさかのオチもある、なんとも不思議な1日でした。(^_^)

<1>但馬地方各所

  
さて、この日も懲りずに夜明け前の前編から。まだ霧雨の降る中うろうろすると、
オニベニシタバ(左)やら、クロホウジャク?(右)がご登場。

  
ミヤマクワガタ♀(左)もいましたが、捕獲しようと思ったら逃げられちゃいました。
後翅の鮮やかなムクゲコノハ(右)も2匹ほどご登場。

  
モンホソバスズメ(左)も雨粒をまとったままのんびりとしていました。
バタバタと暴れながら、モモスズメ(右)も姿を見せます。

  
オオマエベニトガリバ(左)も発見。北海道と続けての出逢いってのが面白いなぁ。
ハイイロオオエダシャク(右)も2匹で増したが、コンクリになじんでよくわからん感じやね。

  
さらに、バタバタとシンジュサン(左)も登場してくれましたし、小物ながらえらく鮮やかな模様の
シロモンノメイガ(右)なんかも見れたあたりで体力の限界となって仮眠することに(笑

  
んで、この日も懲りずにクソ早朝から山に登ると、雄大な雲海(左)を見れましたが、
しばらく長竿で遊ぶも、出てきたのはジョウザンミドリシジミ(右)くらい。トホホ。

  
しばらくすると、距離はありましたが、アイノミドリシジミ(左)がふわりと飛んできたりもしました。
面白かったのは遠かったですが、♂2匹が並んでテリ張ってるシーン(右)が見れたこと。
えと、その距離ってバトルするのがお約束なんじゃないですか?

  
んで、その後も諦め悪く、しつこくうろうろし続けていた時です。
な〜んも出ないので、もう諦めて帰るか、という時に、なにげなく叩いた藪から
ひらりと舞い降りた(左)のは…ん?これ、ヒサマツミドリシジミじゃんか!
まさかの事態に完全パニックになりつつ近づいていくと、
いきなりその個体がパカッと御開帳(右)!うぉっ!しかも♀じゃないか!
完全にパニックになりながら数枚撮ると、彼女はそのままフワフワと梢に消えたのでした。

しばし目をこすりながら何が起きたのか冷静に考えますがイマイチ思考がまとまらず…
え〜と、ヒサマツ♀の開翅が撮れたってコトだよね。…ってマジか(@o@)!

  
当然ながらパニックになりながら長竿を振り回しまくりますが、かなりの長時間
汗だくになって挑むも、当然ながらなにひとつ成果ナシ。もういい時間だったしね。
おまけに雨上がりだったので、梢から落ちるしずくで全身ずぶ濡れの散々な展開で…
挙句の果てに腕が痛くなったので諦めて帰ろうとすると、慰めるかのように
ジョウザンミドリシジミがひょいとご登場してくれました。同情してくれてアリガト。

  
しばらく愛想よくしてくれたんですが、角度が悪かったり、風がふいちゃたりで
なんとも中途半端なショットしか撮れず。まぁ、すでにヘバッてたしね…


まぁいいや、そろそろ帰ろう、そう思って歩いていた時です。
ふと谷底の方から茶色っぽい蝶がフワフワと舞い上がってくるのが見えました。
あれなんだろ?と思っているとスッと足元に来たのは…え!?ヒサマツミドリシジミじゃん!
などとビビッていると、その場でぱかりと御開帳(@o@)!

  
うおおおぉぉおぉ!!
ピカピカの♀だ!しかもなんだこの模様は〜!

その個体は、赤斑が非常に薄く、青斑がべったり広がっているという
図鑑でも見たことのない美しい模様じゃないですか!もう完全パニック(@_@)
彼女がふわりとどこかに飛び去った後は、茫然自失と
なったままフラフラと車まで戻り、その場を引き上げたのでした(笑

  
んで、気を取り直して移動してきたのはいつものウスイロ生息地
うろうろすると、コチャバネセセリ(左)やら、ギンイチモンジセセリ(右)やらは
登場するものの、雲も厚くて気温も低く、どうも妙な雰囲気満点。

  
飛び交うのはアキアカネ(左)ばかりというなんとも言えない状態でしたが、
よくよくみると道端のヤマツツジ(右)が実に色鮮やかな感じ。
いつも咲いているはずのササユリとかは姿もなく、なんか季節が妙に遅い雰囲気…

  
ウツボグサ(左)なんかはいい感じに咲いていましたが、ウラギンヒョウモン(右)も
花上でじっとしたまま動かないような天気で、こりゃどうにも駄目だ状態。
んで、結局予想通りウスイロは姿を表さず。天気のせい+季節の遅れ、かな?

  
諦めて山麓まで戻ると、トリアシショウマ(左)や、オカトラノオ(右)は
少しだけ咲いていましたが、いつものエリアでは全く咲いていなかったくらい。
なんでこんなに季節が遅れてるのかなぁと不思議に思いましたが…
もう翌週がウスイロの観察会。無事に見れることを祈るばかりですなぁ…


んで、その後ついでに立ち寄ったのは、素晴らしいウワサを聞いた某所。
教えてもらったあたりをウロウロしますが一向に見つからず、こりゃもういないのか?
と諦めかけたころ、ふいに発見。地面に座っている噂のヨタカです。
ってか、ずっ〜と目の前にいたという圧倒的事実に仰天。すげぇ保護色だなぁ。

  
こんなチャンスは二度とないだろうからということで薄暗い中バシバシと大量に撮影。
ヨタカの営巣シーンなんて、ほとんど聞かないくらいの珍事ですよね〜
でもその理由もよくわかった。こりゃ飛びでもしなきゃわからんし、かなり近づかんと飛ばない(笑

  
さて、その後はしばらくあたりをうろうろしてみましたが、ホソバセセリ(左)やら
ウラナミシジミ(右)やらが登場したくらいで、それ以上の面白い成果は皆無。

  
帰る前に再度見に行くと…ありゃ、先ほどはなかった卵の殻(左)があるじゃん!
ということは雛がかえっているんだな、とじっと見るも全く姿はわからず。
んで、引き上げる時につまづいてしまって、かなり太い枯れ枝を踏み折ってしまったんです。
けっこう派手な音が出たので、ヨタカはビュンと飛んで、なんと目の前の枝に着地(右)。
かなり慌てましたが、しばらく置いてから再度見にいくと巣に戻っててくれました(^^;
このまま無事に雛が巣立ってくれるのを祈るばかりです。
(当然ながら裏ページ掲載ですが、お問い合わせには一切お答えできませんのでご了承を)

  
その後、かなりの雨になってきたのですが、悔しいので日没寸前に
いつものカシワ林に立ち寄ると、こんな雨でもハヤシミドリシジミ♀(左)を葉上で発見。
かなり驚いたのは、けっこうな雨なのに、♂は元気に卍飛翔やメス探ししてるんですよね。
でも撮影チャンスは皆無で、撮れたのは羽化不全の♂(右)だけ。しかもブレブレ…
その後、夜の外灯巡りまで一休み、ということで車の中で仮眠をとったのですが、
なんと目が覚めたらAM0時というド級のオチ付き。えらいこと寝過ごしたもんだ。

  
悔し紛れにウロウロしますが、エビガラスズメ(左)やら、クチバスズメ(右)やらはいたものの、
雨脚はますます強く、甲虫系の成果は皆無のまま引き上げることになったのでした。
少年ごめん、カブクワぜんぜん採れなかったや、虫ハカセ失格やねぇ(^^;

というわけで、なんとも不思議な展開のあった1日でした。
なんといっても、まさかまさかのヒサマツミドリシジミ♀がビックリですね。
あんな偶然、それも2連発なんて一生ない幸運でしょう。
本当に神様に感謝ってトコかな?
「運はプラマイゼロになる」というのが私の人生哲学の1つなのですが
前回の北海道特攻のあとの怒涛の3連続オチと、
前日のまさかの大雨+ゼフ皆無、という分の”負の貯蓄”が
今回の大幸運につながったのでしょう。
他のゼフはほとんど出なかったくらいの状況の中ですから、
神様の気まぐれって本当にウソみたいな面白さがありますよねぇ。
自然相手に遊んでいると。実は神様って
真面目な聖人なんかじゃなくて、ものすごくイタズラ好きで
あれこれテキト〜な人格破綻者なんじゃないかと
思っちゃうコトってけっこうありますよネ(笑
その後の展開も面白かったし、やっぱり但馬は濃い!
次週もウスイロ観察会のついでにあちこちを流離うことに
なりますし、次はどんな幸運が飛来するのか、今からワクワクです♪
てか次週こそ少年のリクエストに答えなきゃマズイなぁ(^^;


次へ⇒

topへ⇒