な〜んもいなくて〜蛾三昧な日〜 14.6/22

この日は前日とはうってかわってどうにもならない1日でした。
前編の蛾三昧はなかなかの密度だったのですが
その後は「久しぶりに但馬のゼフを堪能!」と盛り上がっていたのに
朝からどうにもならないオミゴトな大豪雨。
ちょうどウスイロの生息地での草刈作業をお手伝いする予定が
あったので早々に諦めましたが
その場所でも終日見事な濃霧でなんともいえぬ幽玄な風情。
んで、夕刻に再挑戦するも、これまたさぁっぱり見事に
何一つご登場されないという、逆にスゴすぎる展開で、
この時期に但馬に来て蛾だけ見て帰るというすげぇ1日となったのでした(^^;

<1>但馬地方某所

  
というわけで、まずは前夜の移動中の成果から。何気なく立ち寄ったコンビにでは、
面白い模様のシラオビキリガ(左)やらクロスジアオシャク(右)がご登場。

  
カールした枯葉モドキ、ムラサキシャチホコ(左)も姿を見せました。
こちらは地味な色合いのコトビモンシャチホコ(右)もご登場。

  
のこのことヨコヅナツチカメムシ(左)もご登場。なんかこの類好きなんですよね。
こちらも小型ながら面白い模様のヨツボシノメイガ(右)も見つかります。

  
びっくりしたのは、コンビニに入って夜食買おうとしたら、レジの前に鎮座していた
ウンモンスズメ(左)。しょうがないので捕獲して逃がしましたけど。
さらに次のコンビニによると、オオエグリバ(右)もご登場。

  
ヨトウガ系の蛾(左)も登場しましたが、この手は名前がよくわからん(諦
ご立派なサイズのシンジュサン(右)もバサバサと登場されます。

  
別のコンビにではヒメガムシ?(左)がゴロゴロとかなりの数落ちてました。
ビックリしたのは、羽化直後のオナガサナエ(右)もいくつか落ちてたこと。

  
んで、しばし仮眠をとった後で但馬入りすると、カギシロスジアオシャク?(左)やら
ヒロヘリアオイラガ(右)やら、ここでも面白い蛾が次々登場されます。

  
面白げなヨトウガ類(左)も飛来しました。ネスジシラクモヨトウ?
カキバトモエ(右)もいましたが、撮影しようとすると店員が出てきて、殺虫剤をプシュ〜ッと
撒いてしまって……けっこう経験するんですが、怪しい撮影者の撃退目的ですか(T_T)?

  
しょうがないので場所を変えると、そこでは軒先に大量のノメイガが
集まっていてビックリ仰天。ほとんど無数といいたくなるくらいの数ですぞ?

  
その正体は、セスジノメイガ(左)でした。でもなんでまたこんなに大量に?
あたりにはギンモンスズメモドキ(右)なんかも登場されます。

  
お久しぶりのフトオビホソバスズメ(左)も発見。
不思議に派手な和風美のマダラツマキリヨトウ(右)も見つかります。

  
オビカレハ(左)も何匹かご登場。シンプルだけど面白い模様だよね。
ダルメシアン系列の模様がかわいいキオビゴマダラエダシャク(右)もいました。

  
さらに、黄色がなんとも可愛らしいナシイラガ(左)もご登場。
面白い模様のキリガ類?(右)もいたけど、なぜか名前が調べきれず。
#右はネグロトガリバでした。まさかのトガリバ系か〜

  
よくみると、大雨の中で濡れ鼠で頑張っているノコギリクワガタ(左)も。
あたりにはこれも面白い模様のヤスジシャチホコ(右)も見つかります。

  
久しぶりに見つけておおっと思ったのは、シロスジキノコヨトウ。普通種ではありますが、
パンクヘッドかリーゼントかというツッパリ風味がなんともステキです。

  
アオバシャチホコ(左)もいましたが、面白かったのは、ちょんとつついてみると
落っこちて擬死のポーズ(右)をしたこと。こんなの鳥には効果ないと思うけどなぁ。

  
さらにしつこくうろうろするとエゾスズメ(左)もご登場。
これまたちょいと意外なハイイロヤハズカミキリ(右)も見つかったりしました。
その後再度軽く仮眠を取ってから、明るくなり始めた山道を登り、しばらく長竿をせっせと
振り回してみますが、これがびっくりするぐらい何一つご登場せず。
過去に大豪雨の中のゼフ探しなんてのも何度かやってますが、ウラクロやフジくらい
登場するものなのに、ほんっとうに何一つ出ませんでした。こんなん初めてヤ。

  
時間がなくなったので、昼飯を調達しにコンビニに再度立ち寄ると、
アミメケンモン(左)やら、ヘビトンボ(右)やらがまだ頑張っていました。

  
カギシロスジアオシャク?(左)も再度ご登場。でかいアオシャクって盛り上がるよね。
これまたなんともいえない精妙なひび割れ模様、セスジナミシャク(右)もご登場。

  
調子に乗ってさらにうろうろすると、小形ながら面白い模様のモンシロルリノメイガ(左)や
和風美の伊達男、マダラツマキリヨトウ(右)なんかも見つかります。

  
ヘビトンボ(左)も地面でのんびりとしていました。
こちらも小さいけど面白い造形のホシスジトガリナミシャク(右)も発見。

  
ゲンジボタル(左)がチョコチョコ歩き回っていましたが、落ち着きがなく撮影は難航。
オオウスベニトガリメイガでいいのかな?極小サイズながらパンチの効いた蛾(右)も発見。

  
セスジノメイガ(左)はまだ大量に残っていました。そして何気に初の出逢いになる
マダラエグリバ(右)なんかもいましたが、ふと時計を見ると遊びすぎて
時間ギリギリになっていたので大慌てで急ぐことに。結局若干の遅刻でスイマセン…

  
んで、そのままやってきたのはウスイロヒョウモンモドキの生息地。
この日は生息環境の整備のための草刈だったのですが、現地はこんな感じの濃霧。
少し離れた場所で作業している人が見えないことも往々にしてありましたから…
それでも暑いよりはマシということで、5時間近く頑張ってかなりの面積を刈り上げることに成功♪

  
んで、草刈の途中に登場したのは、ウラギンヒョウモン(左)とギンイチモンジセセリ(右)だけ。
過去には何度かこの場所でゼフも見ているんですが、そういうのは全くナシ。
気温も低かったしずっと霧が流れ込んでいたし、そんなモンかもしれませんが…

  
その後、夕刻に活動するゼフを狙って再度山に行きましたが、これがまた
ものの見事に何も登場せず。悔し紛れに場所を変えても、マダラツマキリヨトウ(左)と
カヤネズミの巣(右)が見つかった程度で、本当に徹頭徹尾なにもナシ、という
ある意味清々しい成果となったのでした。ホンマ、こんなの初めてだわ。

  
帰りがけにクロスジアオシャク(左)やらウスイロオオエダシャク(右)は見れましたが
帰路は蛾もめぼしい成果がなく、なんか不完全燃焼での帰り道となったのでした。

〜おまけ〜

  
おまけは、前々から地元に飛来しているアオバズクを。ウワサは聞きつつも
なかなか撮影に行くチャンスがなかったのですが、思いついて会社の帰路に挑戦♪
まずは正面から狙って見ますが逆光がきつくてうまく撮影できず。

  
ということで角度を変えてみると、ほとんど寝っぱなし(左)でしたが、
時々起きて周りをキョロキョロ(右)見渡す感じがなんとも可愛らしい♪

  
粘っていると、ふいにおきあがってせっせと羽繕いを始めてくれましたが、もうこの頃には
大分遅い時間だったので、撮れるのはブレブレばかり。むむ、難しいもんだ。

  
んで、こちらをじろっと見た(左)あと、バサッと飛び出して、しばらく電線に止まって(右)から
林の方へ飛んで消えました。このあたりはもう7時半頃なのでISO上げまくりの撮影です(^^;

というわけでなんともいえない1日でした。
前日のゼフ三昧・蝶三昧とはまるで逆転して
ゼフとしては、なんかウラクロっぽいのが飛んだかな〜くらいで
まぁったく見れませんでしたから、逆にビックリ。
前日のラッキーは私じゃなくて同行の皆様の運だったんですね(-_-;
まぁ雨続きで、気温も低かったので見難い条件なのは確かですが…
でも、そんな無為な時間を、ウスイロ生息地の草刈作業で
有効活用できたと思えば悪くはないかナ(^^;
今年はまだ但馬のゼフというか山地性ゼフを見れていないので
また機会を見つけてきらびやかな辺りを見に行かなくっちゃ。
それまでいい感じに残っていてくれることを祈るばかりですナ☆


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