真夏の播磨探索〜猛暑にロマンを〜 13.8/18

この日は、お盆開けの、休日出勤明け。
というわけで、初手からかなり体力的に難ありだったもので
完全不可抗力のうちに近場を巡るコースに決定。
しかもこの日はなかなかのド真夏日、ということでここまで猛暑なら
いっそのこと、最難関のアレを狙うか、と。
ヒットするはずがないものでロマンを追い求めてみるかと計画(笑
すると、ロマンの痕跡を見つけて超大興奮というスンバらしい展開があって
ワクワクしてみたり、ついでにいくつかセットで回ったところでも
面白い成果があったりとなかなかいい展開ではありましたが、
本命自体はギリギリにニアミスな感じの展開となったのでした(笑

<1>播磨地方各所

  
所用を片付けてからまずやってきたるは、毎年必ず訪れるポイント。
入り口で恒例のハンミョウ(左)に挨拶したあとで、さっそく沢の中を歩くと
すでにかなりの気温になった中、さっそくお篭り中のミルンヤンマ(右)を発見。

  
さらにうろうろすると、別の場所でも次々とミルンヤンマ(左)を発見。
続いて、少し高い場所でしたが、狙いのハネビロエゾトンボ(右)もすぐに登場されます。


そうこうするうちに、ふわりと怪しい影が飛び立って、少し高い梢に静止。
こ、これは!ハネビロエゾトンボの交尾態じゃないですか!

  
落ち着きなく何度か飛んだ中に、近くまで寄れるケースもあったので
腕を必死に伸ばしつつバシバシと撮影。いやぁ、こんなラッキー滅多にないぞっと♪

  
さてさて、沢沿いを歩くと、すぐにパトロール中のハネビロエゾトンボも発見。
飛翔写真を撮るべく頑張りますが、日の差し込む暗がりというのは、コントラストが強くて…

  
すぐ側でホバリング(左)してくれたのですが、ド真逆光。とほほ。
しかもしばらくすると、暑さにへばったのかすぐに静止(右)するようになったんです。

  
こりゃダメだ、ということで引き上げようとしたら、少し薄暗い場所でも
パトロールしている個体を発見。こちらも数枚撮ったら逃げられたのですが、
とりあえず、毎年数枚はビロエゾのホバリング撮らんと夏の気がしないですものね。

  
お次の場所に転戦するついでに立ち寄った海岸では、なぜか干潟にマダラバッタ(左)発見。
ハマゼリ(右)なんかもパラパラと咲いていたりします。

  
ハマサジ(左)が大満開に咲き誇っている中、ワクワクしながら覗き込みましたが
シバナ(右)はさらにイキオイを減じていて今年も花はなし。結局毎年通っているのに、
未だに花を見れていないんですよね。実を見る年はあるのにツイてないなぁ。

  
あたりにはコメツキガニ(左)がちょこまかしていたり、ユビナガホンヤドカリ?(右)が
歩き回ってたりしましたが、炎天下の中粘るとやばそうなので早々に移動することに。

  
んで、お次にやってきたるは、モミの大木(左)が散在するマル秘ポイント。
僅かな情報から当たりをつけてきた場所だったのですが、
歩き始めてものの数分、モミの木の幹に怪しい模様(右)があるじゃないですか!

  
大興奮しながらあたりを見て回ると、これが予想以上に大量のマーク発見。
そう、天下の大珍品、オオトラカミキリの食跡です。
数年前に県下で始めて見つかったという大珍品ですが、案外と棲息密度は濃そうな感じ。
もしかして、初手からの大ラッキーがありえるんじゃないか、なんてワクワクしたり。

  
うろうろすると、なんか面白そうなキノコ類(左)もみつかりました。イグチ類かな。
これまた胞子をたっぷりつけた粘菌類(右)もあって、実に面白い雰囲気。

  
うろうろしていると、なんとネブトクワガタ(左)まで登場したじゃないですか!
少し高い場所でしたが、キシタバ(右)も登場したり、なかなか楽しそうな感じの場所です。

  
巣を守っているキボシアシナガバチ(左)がいたり、林間にボタンヅル(右)が咲いていたり
しますが、予想外にもこの頃には少し厚めの雲が空にかかって、気温が若干低下。
この気温じゃ、ねばってもオオトラ様は登場しないよなぁ、と諦めモードに。

  
悔しいのでさらに探索範囲を広げてみると、別の場所でもオオトラカミキリの食跡(左)を発見。
結構分布は広そうだし、密度もそんなに低くなさそうなんですが、やっぱり難物。
結局、あとは威嚇中のオオカマキリ(右)なんかに遭遇した程度ですごすご退散。

  
お次に所用ついでにやってきたるは、今年何度か通った某所の公園。
歩き始めると、あちこちでもういやになるくらい賑やかにクマゼミが喚いていました。

  
しかし、しばらく粘れど、アオスジアゲハ(左)やギンヤンマ(右)が出る程度で
やっぱり季節的には遅すぎた感じ。少し前に某氏がかなりウハウハな経験をされたようですが、
私はこれで三連敗になります。なぜかこいつも妙に縁がないんですよね。とほほ。

  
んで、所用が案外さっくり終わったので、日没寸前にちょいと立ち寄ったのはまた別の公園。
なぜかのんびりしているイボバッタ(左)なんぞ見ながら歩くと、地面に実に怪しい穴(右)を発見。
もしかしてこれがそうかなぁ、とかなりワクワクしながら粘りますが、今年も狙いのハチは登場せず。

  
さらに探索範囲を広げて、ヤブガラシ(左)が咲き誇る空き地を歩いていると、
夕陽に照らされたクロアナバチ(右)が御登場。ここで最後のミラクルは起きました。
フワッと目の前の花に止まったのは、あこがれ続けたキアシハナダカバチモドキじゃないですか!
ド肝を抜かれましたが、彼は次の瞬間再びフワッと飛び立ってそれっきりLOST。
シャッターを押すことすらできませんでしたが、憧れに逢えたハッピーエンドとなったのでした♪

というわけで、なかなか楽しい展開の1日でした。
まぁ、写真的成果としては、ハネビロエゾトンボとかですが、
なんといっても、オオトラカミキリのポイントがわかったのが実に嬉しい限り。
しかも、結構食跡が多かったのがビックリでした。まぁほかの生息地を知らないので、
これが多いのかどうかがよく分からないというのが実情ではありますが(笑
「月刊むし」の記事では、超凄腕の方々が3年がかりでようやく初採集されてましたから
シロートがヒョイと行って採れるわきゃ絶対にナイんですが、
それでも夢は膨らみますね。もう一度、9月頭ぐらいに猛暑日が来てくんないかナァ。
最後のキアシハナダカバチモドキも、Eさんと探しに来てから3年越しの出会い。
チラミでしたが、少しはポイントが絞れた気がするので、下見としてはかなり有意義。
宿題ばかり積もっていきますが、来シーズンはまとめてがさっとGETすべく頑張るぞっと(>_<)!


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