干潟巡り〜地味系巻貝探し〜 13.2/2

この日は、深い意味もなく干潟巡りを敢行してまいりました。
先週は潮の読み間違いやらでさっぱり中途半端な挑戦だったもので
意気込んでリベンジに行った、という次第。
ちなみに今回はきっちりと潮位表を見ながら準備したわけですが、
当然といえば当然ながら、南北で満潮とかの時間ってスンごい違うのねぇ。
というわけで、地元周辺は朝一が、リベンジ狙いポイントは
夕方が干潮と判明し、両方回れるじゃんと欲かいた動き方に(笑
ちょっと所用で時間制約がついてしまったのですが、
朝夕の時間だけで存分に楽しめた、そんな1日でした☆

<1>東播磨某所

  
というわけで、朝一にやってきたのは、ズグロカモメ(左)が飛び交う某河口。
足元を気にしながら歩き始めると、すぐアカニシ(右)なんかが目に付きます。

  
葦原沿いの泥地を歩くと、すぐさまフトヘナタリ(左)が多数ゴロゴロ。
ここでもやっぱり、殻の異様に磨り減った個体(右)も幾つか見つかりました。

  
んで、うろうろするとあっけなく見つかったのは、珍品カワアイ。
いや、実は今まで何度か見てはいるんですが、結構なレアモノだって知らなかったので
改めて探しに来た次第。うん、初手からこれだと幸先がいいぞ。

  
調子に乗ってさらに探していくと、イシマキガイ(左)を発見。アナアオサの
散らばる干潟の上には、極小サイズのカワザンショウガイ(右)もゴロゴロしています。

  
葦原の倒木の上には、別のカワザンショウガイ類も発見。この手は正直よくわからんの
ですが、図鑑とにらめっこした結果、クリイロカワザンショウかな?

  
すげぇな、と思ったのは、ごちゃっと集まっていたホトトギスガイの殻。
一角にだけ敷き詰めるがごとくあったのは、潮の加減なのか、なんなのか・・・

  
よくみると、ホトトギスの殻の上についてるフジツボ類(左)を発見。こんなとこにもつくのね。
ミニサイズの可愛らしいアカガイ(右)もありましたが、ここらであっけなくタイムアップ。
とりあえず大急ぎで所用方面に向かうことにしたのでした。

<2>阪神間各所

  
んで、所用を終えてやってきたのは阪神間の公園。ウロウロすると、藪の中にオオタカ(左)が
隠れていたり、ユリカモメの乱舞(右)を見れたりしましたが、狙いの鳥は大空振り。

  
一瞬アメリカヒドリ?と思うようなヒドリガモ♀(左)がいてビックリする一幕も。
あとは、チョロチョロしているハクセキレイ(右)を愛でてから次の場所へ移動。

  
道中立ち寄った河川敷では、なんとも間が悪く、ついでに撮り直したろうと
思っていた某鳥がちょうど遠くに飛んでいくところを見送ることに(^^;
ウロウロすると、なんとナヨクサフジがアチコチで狂い咲いていたのにちょい吃驚。

  
せっかくなので、川沿いの干潟をうろうろしますが、イソコツブムシ(左)がいた程度。
アシハラガニ(右)も活動していましたが、敏感なのでデジスコで1枚パチリ。 

  
んで。期待していた干潟に到着すると、ちょうどいい感じに大干潮。
歩き始めると、初手から足元に転がっていたのがヘナタリで小躍りしたり。
どの図鑑にも出ているメジャーものですが、結構な絶滅危惧種なんですよね。

  
あたりにゴロゴロしていたのはこちら。えらくコブがはっきりしているので、
最初は何か別種かと悩みましたが、消去法で考えるとホソウミニナなんですね。

  
んで、よくみると、けっこうパラパラとツボミガイのついている個体もありました。
しかし、ウミニナ系の殻の上にだけつくって、奇特な生活を選んだモンですよね。

  
さらに探索範囲を広げると、ウミニナ(左)がゴロゴロ。んで、予想外に
ヘナタリ(右)もアチコチにあったもので、二度ビックリ。前回は気付かんかったなぁ… 

   
んで、この前感動したイボウミニナにもすぐに再開。
いやはや、夜中に見つけて目星をつけていた甲斐があったナァと思ったのですが…


しばらく歩いていくと、こんな光景がひろがっていて、しばし呆然。
一面、撒き散らかしたように、無数に広がっているのは、これほとんどイボウミニナ。
実は前回、「夜に懐中電灯の明かりだけ見つけるなんて眼力あるじゃん」と自画自賛を
していたんですが、これじゃ見つからなきゃただのバカじゃん(笑
しかし、大阪湾では一時期絶滅とさえ言われた種類なのに、スゴイ場所あるもんだなぁ…

  
岩場では、こんなおもしろげな貝を発見。派手な模様に、図鑑を見れば一発だと思いきや
よくわからなかったのですが、これもアマガイの範疇でいいのかな?

  
薄暗くなり始めた中、さらにうろうろすると、極端にゴツい体型のヤツ(左)に続いて、
線模様がものすごくキレイなヤツ(右)にも遭遇。これも悩みましたが、
いずれもウミニナでいいみたいですね。変異が多いのはややこしいのぉ…

  
とっぷり日が沈んだ中でもさらに粘るもと、なんかえらく溝の目立つヤツ(左)を発見。
別種かと思ったけど、ホソウミニナの範疇なのかな。
あとは、元気一杯のケフサイソガニ(右)なんかも見つかったりします。

  
浅瀬をウロウロすると、ヤドカリ類も多数発見。え〜と・・・種類が分からん。
多分、ユビナガホンヤドカリとかだと思うんだけどなぁ。

  
不思議だったのは、浅瀬にいたこちらのカニ。ケフサイソガニっぽいんですが、
はさみが極端に小さいんですよね。別種じゃなさそうなんだけどなんでだろ?
その後も粘りましたが、それ以上の成果もなく、地味に終了となりました(笑

ということで、朝夕短時間でしたがあれこれと楽しめた1日でした。
実は今回の裏テーマは「干潟のウミニナ系一気コレクション」でして、メジャーどころは
一気に見れてしまってなかなか感動的だったのですが、密かに狙っていた
コゲノツブエだけ空振り。この干潟にもいるはずなんですけどね。
でも、図鑑見ただけではピンとこないものも、現物を見ると全然雰囲気違うじゃん、
ということですごく勉強になった1日でした。
しかし、干潟系の生きものは、今までスルーしてきちゃったのもあって、
未見モノが多くて楽しいですねぇ。しばらくはアチコチ攻め込んじゃいそうです。
次回はふるいを買っていこうかと、ホンキで悩みつつ(笑
ちなみに、翌日も所用がちょいと入っていたので、このまま続けて和歌山あたりの
干潟巡り、とも思っていたのですが、ちょうど面白い情報が入ってきたので
そのままこの夜はビュンと大移動、と洒落込んだのでした☆


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