祭のあとで〜筋肉痛短時間旅〜12.10/21

この日は予定外の動き方をした1日でした。
まずは前日、地元の祭で1日神輿を担ぎ、全身がたがた筋肉痛になったので
翌日はサボることにしたのですが、予報があまりにきれいな晴れマークだったので
ふと「久しぶりに渓流沿いのあの蝶に逢いたい」と思い付き
そのまま衝動的に南向かって走り始めたという次第。
結果として成果はある程度あったのですが、本文中に書いたとおりの
あれやこれやの予定外事項のおかげで、実挑戦時間は妙に短めになり、
中途半端な感じの展開になったりもした1日だったのでした(^^;

<1>徳島県某所

  
まずこの日の失敗その@は……どうせ渓谷に日が差すのは結構遅い時間だから
ゆっくり行けばいい、と途中で仮眠をとったら思いっきり爆睡して
渓谷到着が10時前になってしまったこと(笑
慌てて向かう道すがら、道端にはヤクシソウ(左)やら、ヌマダイコン(右)やらを発見。

  
おお〜〜!っとおもったのは、少し離れた場所でしたが、大群落になっていたアサマリンドウ。
こんなみごとな群落はなかなか見れないもので、初手からかなり興奮したりとか。

  
さて、渓谷沿いを歩き始めると、いい感じのアザミ類(左)も咲いていましたし、
ヒキオコシ(右)も大満開の株がありましたが、ここでこの日の失敗そのA
大した登り道でもなかったのですが、筋肉痛状態だったのでメチャクチャしんどい!
しばらくゼェゼェいいながら、カメのごときスピードで登ることに・・・

  
んで、昨年と同じポイントに到着すると、すぐさまムラサキシジミ(左)が
何匹も飛び交っていて、ぱっかり開翅(右)も見せてくれました。
なんとかいい時間帯に間に合ったようで、ほっとしながら粘ることに。

  
すると、すぐにルーミスシジミがフワリと登場してくれたじゃないですか!
なんかめっちゃくちゃ敏感でなかなか近づけなかったのですが、頑張ってバシバシ撮影。

  
水の染み出す崖で、吸水(左)も見せてくれました。その後、ふわりと葉上に止まって
す〜〜っと翅を開き始め(右)ましたが、これくらいで飛んでしまって残念・・・

  
あたりには、前回同様にカギカズラ(左)がたくさんありました。今年も花見損ねた。
ビックリしたのは、イキナリ登場したサツマシジミ(右)。かなり敏感でこの1枚しか撮れず
だったけど、その後も何匹かチラチラ飛んでくのも目撃。昨年は見なかったのになぁ。

  
なんか、えらくダラ〜ッとした感じでひなたぼっこしているニホントカゲ(左)もいたので
バシバシ撮ってると、近くの物陰に怪しい影(右)を発見。おや、これは。

  
おっしゃ!お久しぶりのヒサマツミドリシジミ♀です!
さすがにボロボロだけど、それでもこの時期にしてはまだマシな感じだぞ。

  
しばらく追いかけていると、岩上です〜っと翅を開き始め(左)、
その後、葉上でぱかっと全開姿(右)も見せてくれたのでした。

  
その後、岩上でも全開姿をなんども見せてくれましたが、さすがに
ちょっとぼろさも目立ってしまいますね。でも1年ぶりの出会い、感涙です。

  
その後もしばらくウロウロしますが、いきなりイシガケチョウ(左)が出てきたり、
サツマシジミ(右)が吸水シーンを見せてくれたりという嬉しい成果はありましたが、
ルーミスはちょこちょこ飛ぶし、ヒサマツや、ムラサキシジミなんかも登場してくれるものの
あまりに一気に気温が上がったからか、全く落ち着かず撮影チャンス皆無。むむむ。

  
しつこくウロウロしていると、あちこちに可愛い花をつけたキッコウハグマを発見。
いつも閉鎖花ばかりでなかなか普通の花は見れないので、バシバシと撮ってみたり。

  
おおっと思ったのは、あちこちに咲いていたアオヤギバナ。やっぱり渓流ですね。
昨年はこの場所では終わりかけの株しか見れなかったので嬉しい限り。

  
ちょっと光の具合が悪いですが、ヤシャゼンマイ(左)もありました。
などと思っていると、ふいに足元にルーミスシジミ(右)が御登場。

  
メチャクチャ敏感ですぐに飛んでしまうので、四苦八苦しつつ、かつ何度も見失いつつ、
なんとか翅表も数カットだけ撮影に成功。やっぱりきれいな水色やね♪

  
その後、さらに成果薄になったので探索範囲を広げると、谷沿いに
ダイモンジソウの群落を発見。ちょうどいい感じに花盛りになってました。

  
あたりにはなんか面白げな植物(左)も発見。ミズの類っぽいけど?
えらく巨大なサルノコシカケ類(右)にも遭遇したりしましたが、ここらでこの日の失敗そのB
電池残量がヤバくなってきたので、入れ替えようとしたら予備のバッテリーがない(^^;
どうやら自宅に忘れてきたらしいんですよね。こりゃマズいなぁ。

  
まぁギリギリまで粘るか、と開き直ってウロウロしているとヤマカガシ(左)に遭遇。
その後、ルーミスは何度も出てくるけど樹上をウロウロするばかりで降りず、
なんとか長竿で誘導できないかなと四苦八苦してた時、この日の失敗そのCが発生。
振り回してた時、長竿がふいに縮んで、各節がいきおいよく底面を打ったあげく
底が抜ける、なんてのはよくあることなのですが、この時は
底が抜けた拍子に、ちょうどそのままスポッと中身が抜けて、そのまま深い滝つぼ(右)へ。
ドリフのコントのような出来事にポカ〜ンとしてしまいましたが、
こりゃ諦めて帰れ、という神様の思し召しかな、と素直に帰路に着くことに(^^;

  
ついでなので、念のために昨年も来たヤッコソウ群落をのぞいてみましたが
やっぱり予想通り、まだまだ花には一足早い状態。とほほのほ。

  
あたりにはお久しぶりに逢うカンゾウタケ(左)やら、なんだかわからないけど
美味しそうなキノコ類(右)もありましたが、それ以上の成果もなく、しょうがないので
充電しつつ淡路方面まで帰って最後のワンチャレンジ、と思っていたのですが、
ここでこの日の失敗そのD、最後の失敗は道中の意外な大渋滞。
結局途中で日はさっくりと沈んでしまったのでした。たはは。

ということで、大願成就ではありましたが中途半端な展開でした。
結局、片道4時間近く移動してきて、実働時間は3時間弱でしたからねぇ(^^;
それでも、一応狙いの2種はきちんと見れたのは嬉しい限り。
好天だから出る、という予想は当たったわけですが、好天過ぎて
あまり続かなかった、というオチはイマイチでしたけどねぇ。
ルーミスはここでは昨年3回行って、降りてきたのは1匹だけだったのに
この日は撮れなかった個体をあわせると6匹は見ましたから条件がよかったのでしょう。
といっても撮れたのはそのうち2匹なんですけどね。
ヒサマツも昨年よりスレた個体だったし、来年はやはりもう少し早い時期に
他の渓流性の花や、団地ならではの昆虫とセットで再訪せねば。
しかし、虫方面はシーズンオフまであとわずか。最後まで頑張るぞっと(^-^)


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