初・海外がさがさ団!〜涙のパリ旅〜 12.8/12-15

今回のお盆は、実は密かに『初!海外がさがさ団!』でした。
といっても、海外の生きもの探して海外遠征したわけではなく、妹がダンナの
仕事の都合でフランスに住んでいるので、そこに家族旅行という次第。
いわゆる観光地巡りがメインになるわけですし、時間的制約&言語的制約から
自由行動もまず難しいわけですし、まぁ期待はできなかろう
ということで、ワクワク度控えめで旅の準備をしたような次第ですが、
それでも異国の地、イロイロ見れるのかな、
というオボロげな夢想は、予想以上にキッパリポッキリと打ち砕かれ、
大変楽しくはあったものの、趣味的側面ではかなり欲求不満を大きく積みの残した
どちらかというと「涙々」な感じの海外遠征となったのでした。
とりあえず、まずざくっとした実感。「パリには庭園はあっても自然はない!」なぁ。

<1> 8/12 パリ周辺

  
というわけで、12時間の長い長い飛行機旅の末到着したるパリの街。
到着時点で既に夕刻でしたが、一面にずらりと並ぶ「歴史!」な町並みに圧倒されましたが…
実はこの時点で微妙にテンションが下がっていたのはなぜかというと、
シャルルドゴール空港からパリまで車窓を眺め続け、しばらくはそこに広がる壮大な自然と、
当然ながら日本とは風情の全く異なる植生に大興奮し、夢が膨らみきった後で、
グングン都会化し、街路樹以外に何もなくなって、目的地到着という(笑
あわててあたりをキョロキョロするも、愛を語らっているドバト(右)がいるくらいで(^^;

  
しかし、ホテルの窓からモリバト(左)が見えてちょいと興奮。これは日本にはいないし。
その後、妹夫妻と合流し、すぐ側の公園でピクニックとしゃれ込むと、
公園の中にイエスズメ(右)がいて、ちょっと興奮。いや、向こうじゃただのスズメだけど。

  
隙を縫ってウロウロすると、幼鳥を中心に結構たくさんのイエスズメに会えるも、
ちょっと薄暗くなっていてロクに撮れず。一度だけクロウタドリ♀っぽいのも出たけど撮れず…
まぁ、明日があるや、とそう信じてこの日は早々に寝たのでした(笑

<2> 8/13 パリ周辺

  
翌日は、まずはパリ市内観光バスツアー。バスに乗り込むと車窓のすぐ側にモリバト(左)が
いたりします。カラス(右)も登場したけど、これって日本と同じハシボソなのね。

  
んで、その後はしばしバスの車窓から、パリの名所観光。いやはやさすがにすげぇと
ひたすら感嘆もいたしましたが、時折遠くを飛ぶツバメやカモメに気をとられて気もそぞろ(笑

  
バスを降りると、街中でもハシボソガラス(左)に逢いましたが、その後はしばしショッピング
ということで街中練り歩くも、本当にひたすらドバトばかり。
それ以外の鳥はというと…看板にドードー(右)を見つけたくらい、でした。

  
歩いてて痛感したのは、公園以外では隙間的な緑が全くない。
植え込みがほとんどなく、街路樹ばかりで、その根元もからっからに乾いているから、
雑草がないんです。だから、ハエくらいしか虫も見ない。
それでも、コンクリートの隙間から生えているノゲシ(左)や、ノボロギク(右)を
見つけたりしましたが、それっくらい。日本だと都心でも、ちょっとした植え込みの中に
帰化植物とはいえ雑草が生え、小さな虫くらいいるんですけどねぇ…

  
その後は、かの有名なルーブル美術館に行ったのですが、ものすごくはっきりと
人ごみに酔ってしまい、ホンキでくらくらしたので早めに退散して一休みしたりする体たらく(^^;
おかげで、とりあえずはフランス旅の初蝶(左)と、初トンボ(右)は撮れましたけど(笑
というわけで、残り1日に期待する!と叫んで、この日もパタンキュ〜、で爆睡だったのでした。

<3>8/14 パリ郊外

  
3日目。最も期待していたこの日は、パリ郊外にある、妹のダンナさんの研究室見学。
周辺は結構イナカと聞いてワクワクしながら着いていったのですが、現地は小雨(^^;
それでも歩いていくと、なんか面白い実をつけた樹木(左)があったり、
セイヨウヤブイチゴらしき実(右)があったりします。いわゆるブラックベリーってやつかな?

  
少々遠かったのですが、カササギ(左)も登場されました。日本とは別亜種ですね。
薄暗くて全く撮れなかったのですが、キツネ(右)もヒョッコリ登場したりします。

  
サンザシ系のかわいい実(左)もありましたし、ヒヨドリジョウゴによく似た
赤い実をつける植物(右)も見つかったり、ちょいとずつテンションがアップ↑

  
研究所の構内でも、カササギ(左)は何度も登場されました。面白かったのは、草地に
散在していた花(右)。調べると日本と同じウツボグサなんですね。ヨーロッパにも有るんだ…

  
セイヨウミヤコグサでいいのかな?ミヤコグサ類(左)もありました。
シカギクなんかに似た感じのかわいい野菊類(右)も咲いていたりします。

  
ハチジョウナなんかに似た感じのキク科植物(左)やら、白い花のセリ系植物(右)
なんかもここそこに咲き誇っていました。ここらへんは名前はわからなそうだよなぁ…

  
しばらく最先端科学の想像を絶する世界を詳しくご説明いただいた後で
すぐ近くの池をのぞくと、カナダガン(左)の大群がいてビックリ。
あたりにはユリカモメ(右)もいたので何枚か撮りましたが、あとで帰宅後、右下にアジサシも
いたことに気付いてビックリしたりとか。カワセミも飛んだんですけどねぇ…

  
カナダガンはものすごい数で、なかなか賑やかでしたが、帰国後に気付いたのですが
向こうで買ってきた野鳥図鑑には載ってないんです。もしや野鳥じゃないのかも? 

  
池の周りをすこしだけうろつくと、ヤナギランの類(左)もかろうじて咲き残っていましたし、
ハシバミの類かな、という感じの若い実をつけた樹木(右)もあったりします。

  
水辺にはミズキンバイ系の花(左)もありましたし、ちょいと面白げな
キク科の花(右)も咲いていたりしましたが、この頃には小雨もぱらついてきて、
期待していたトンボ類はさっぱり皆無。イトトンボくらいいると思ったのに。

  
駅までの道すがらでは、本場モンのセイヨウヒルガオ(左)も発見。
あちこちに、実をたっぷりつけたボタイジュ(右)があるのもなんか面白い風情です。

  
セイヨウオトギリソウ(左)も咲いていました。ここじゃ野草なんですよね。
ハチジョウナ系の植物(右)は、向こうの図鑑ひっくり返すとSonchus arvensisとか
いうらしんですが、日本名なんてないんだろうから、まぁいっか。

  
草地には、面白げな雰囲気を漂わせたアザミ類もいくつかありました。いかにもヨーロッパな
雰囲気もありますが、日本産でも分からんのに海外産なんて当然お名前不詳(^^;


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