予定外の春日に〜地元のんびり旅〜 12.4/21

この日は予定外の展開の1日となりました。
本来は天気も悪いようだし、当たるも八卦な花方面の挑戦にプチ遠出、
という予定だったのですが、前日が新入社員の歓迎会でだいぶ呑んだ挙句に
朝までそのお相手をしなくちゃいけなくなったので遠出断念。
かなり呑んじゃいましたからアタマがガンガンでしたしね(笑
しかし、朝起きてみるとなんか予報と180度真逆のイイ気じゃん!
ということで、前々から課題になっていた地元方面の某所を回ると、
けっこう成果たっぷりの楽しい展開が待っていたのでした。

<1>播磨地方各所

  
というわけで、やってきたるは山深い渓谷。すでに里では散った
ソメイヨシノ(左)が満開に咲いていて、季節感の差異を感じたりもつつ、
歩き始めると、可愛らしいヤマエンゴサク(右)が見つかります。

  
岩陰にはちょこっとでしたが、シロバナネコノメソウ(左)も咲いていましたし、
タチネコノメ(右)もパラパラと咲き残っていたりもします。

  
コウライテンナンショウ(左)は咲きはじめという感じでした。ヒナスミレ(右)なども
見つかりますが、こちらは今年も花は見つけられず。

  
そうこうするうちに、期待していたスギタニルリシジミがご登場。
まだ少し早かったのか、♂が数匹だけでしたが、久しぶりの出会いに嬉しくなります。

  
あたりを見渡すと、サワハコベ(左)もこれでもかというくらい大満開の花がありました。
意外だったのは、ここの名物であるオチフジ(右)が、まだ少数のつぼみだったこと。
う〜ん、今年の季節はやっぱり相当遅れているみたいですぞ。

  
なかなかいい感じに咲き乱れているコチャルメルソウ(左)の群落もありましたし、
ふいにすぐ近くにオオルリ♀(右)が登場して嬉しくなったりもします。

  
岩上の鳥の糞で吸汁していたスギタニルリシジミ(左)なんて撮って遊んでると、
雲の切れ間から光が差し込み始めたので、わくわくしながら待ってると
ふいに飛んできた個体が目の前でV字開翅(右!!

  
おお〜〜!!っと思いながら散々粘りましたが、結局この個体は
V字より大きくは開いてくれず、こんな感じのショットが数枚撮れただけ。
その後は、再度雲が広がってしまい、無念な展開となりました(^^;

  
まわりをウロウロすると、大満開のシロバナアオキ(左)を発見。こりゃ面白い。
キブシ(右)もまだかなり花盛りの株が見つかったりします。

  
岩の隙間にはマルバノコンロンソウ(左)も咲いていましたし、中途半端な開き方ながら
ミヤマカタバミ(右)もパラパラと見つかったりします。

  
渓流沿いを歩いていくと、岩場一面のシロバナハナネコノソウ(左)やら、
これも見事に大満開のサワギキョウ(右)なんかにも逢えてちょっと嬉しくなったりとか。

  
倒木に、シイタケ?って雰囲気のキノコが大量に着いているのにも
逢えました。採って帰って食べようかと思いましたが、イマイチ自信がなくてパス(笑

  
なんか面白げな雰囲気のネコノメソウ類にも逢えました。イワボタンかな?
と思いつつ、この手って似た種類がたくさんあってよくわからんのよねぇ……

  
花は終わりかけでしたが、別の種類のネコノメソウ類(左)もありました。
これはヨゴレネコノメとかに近そうですが、さてはて正体は?
岩場では交尾中のカゲロウ類(右)も見つかりますが、それ以上の成果もないので
とりあえず車を停めたポイントに戻ることに。

  
すると!
なんと車のすぐ近くで、羽化直後らしき翅のピカピカなムカシトンボがいるじゃん!
予想外の出会いにビックリしましたが、彼は葉っぱにうまくつかまれないようで
四苦八苦してるので、そっと押し上げてあげたら、
そのままフワッとはるか多角に飛び去ってしまって、撮れたのは数ショットのみ(^^;

  
んで、じっくり探すと羽化殻も見つかりました。あまり粘らずに早めに戻ってれば
羽化中の個体が見れたのかナァと思うとちょいと残念。
しかし、この場所、沢から結構距離があって、なおかつアスファルトの道路をまたいだ
場所なんですが、こんなところをえっちら越えて羽化するんですねぇ。

  
さて、まさかの成果にちょっと嬉しくなったので、大きく移動して
昆虫館の近くにある山を歩いてみると、あちこちにまだいい感じに咲いている
コショウノキ(左)があったり、大満開のミツマタ(右)があったりします。

  
んで、意外とあちこちにハリママムシグサがあることも発見。
えらく葉のでかい株(左)から、葉の小さめの株(右)までバリエーションも豊富でした。

  
調子に乗って散策範囲を広げると、ここでは開花しているコウライテンナンショウ(左)を
発見。近くにはシソバタツナミらしき葉(右)も見つかります。

  
お久しぶりのキンシベボタンネコノメは、ちょうどいいタイミングだったようで
可愛らしく咲き誇った株がかなりの群生になっていました。

  
さらにうろうろする、ここでもヒナスミレ(左)を発見。でもそれ以上の成果もないなぁと
思いながら山道を歩いていたときのことです。
杉の葉の間にふと怪しい影(右)があるのが目に飛び込んできました。これはもしや…

  
おおおぉぉおおぉ〜〜!キバナサバノオじゃんか〜!
というわけで、最後の最後で超大物に出逢えてマジ感涙。
県内で会うのは初めてなので、感動に打ち震えながらバシバシと撮影☆
ついでに昆虫館に立ち寄ってご報告を、と思っていたら
ここでこれまた予想外にいきなりの呼び出しを食らってしまい、
おおわらわで帰路に着くというオチになったのでした(笑

というわけで、予定外の展開でしたが、なかなか充実した1日でした。
なんといっても最後のキバナサバノオが素晴らしすぎるし、
V字ながら撮れたスギタニルリシジミも、
そういえば県内で撮るのはお初のムカシトンボも、嬉しい限り。
これも可愛い新入社員のおかげ、でしょうかね。
しかし、ここのところなにかと遠出病が深まっていましたが、
やはり地元の底力も捨てたモンじゃぁないと実感した1日ともなりました。
まだまだ播磨近辺で出会い損ねている生きものも多いことだし、
これはもちっと近場も重点的に攻めなきゃいかんですね☆


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