近場散策〜寮掃除のついでに〜 12.3/18

この日は、諸事情でほとんど外遊びができませんでした。
というのは、勤務先の社員寮に4月から新入社員が入るのですが、
これが私がモノゴコロついた頃にはすでに古めかしかったという歴史的建造物。
部屋の中もあちこち素敵にガタがきまくっていまして、
大きな欠陥は業者が修理し、最後に嘱託の人が掃除に入ってくれるといっても
あれこれチョコチョコ直してあげたいところがあったりするので
ゴソゴソやっていたらあっという間に夕方近くに……
悔しいので地元近辺の早春モノをいくつか見に行ったのと、
なぜか寮で見つけたたくさんの冬虫がササヤカな成果の1日でした。

<1>たつの市周辺

  
というわけで、寮でゴソゴソ遊んだ後でふと周りを見渡すと、
えらく形のはっきり残ったジョロウグモの死骸(左)を発見。これいつ頃まで生きてたんだろ?
あたりの天井にはなんかあちこちに黒い点々(右)がやたらとめだつのですが…

  
これは実は全部クロウリハムシの集団越冬(左)なのが面白いところ。
よくよくみると、ビックリしたことにその中にカメノコテントウ(右)も混じっていたりします。
当然室内を掃除するとあちこちにナミテントウ・クサギカメムシは大漁ですし(笑

  
壁を見ると、早くもトビモンオオエダシャク(左)を発見。そうか、もうそんな季節かぁ。
そう思いながら周辺を見渡してみると、アトジロエダシャク(右)を発見。

  
コンクリ壁に見事にどうかしていたキノカワガ(左)には脱帽でした。
さらに、シックな模様のシロヘリキリガ(右)も隠れている個体を発見。

  
ちょうしにのってさらにしつこく探すと、シロテンエダシャク(左)とか、ソトカバナミシャク(右)
とかいった地味系蛾も見つかりました。この手の名前調べは疲れるねぇ(^^;

  
さて、一息つくことにして町内の林へ向かうと、林縁に咲き始めのウメを見つけて
ちょっと嬉しくなったり。満開よりもむしろこれくらいの方が風情ありますね。

  
雨に濡れたヤマネコノメ(左)を愛でつつ歩くと、さっそく出てきたのは
セツブンソウの葉(右)。でも、これがしばらくさがせど花がなかなか見つからない…

  
んで、うろうろしても結局見つかったのはこんな程度。む〜残念。
今年は雪がすごかったからだいぶ時期が遅くなってるかと思いきや、そうでもないのね。

  
なんか面白げな葉(左)もありました。なんとなくキバナノアマナだったりしないかなぁと
期待しちゃうところ。近くには寒さに震えているツマグロオオヨコバイ(右)もいたりしました。

  
このままでは悔しい、ということでちょいと移動してきたのは隣町のいつもの場所。
歩き始めると、ユキワリイチゲの群落に遭遇。毎年イキオイがよくなっていくねぇ。

  
曇天でしたが、中途半端に開いた株(左)もありました。眼福なり。
んで、いつものミノコバイモの群落(右)も今年も実にいい感じ。

  
というわけで、ひたすらバシバシとシャッターを切って遊んだり。
いやぁ、やっぱ休日は家にこもってないで外遊びしなきゃねぇ♪

  
素芯の株(左)もあちこちにあってなんとも面白い雰囲気でしたし、
横向きになっている株があったので、お約束の内部ショット(右)も撮って遊んだり。

  
うろうろすると、ヒメニラ?って株(左)がいくつかありましたが、花は見つからず。まだちと早い?
あたりにはえらくいい感じにまっか並みをてんこ盛りつけたハダカホオズキ(右)もありました。

  
その後、そろそろペンキの乾いたはずの社員寮に戻ってあれこれ後始末していると、
外壁にかわいいアカバキリガ(左)を発見。近くには地味系の蛾(右)がいましたが、
こちらは調べてもお名前がようようわからず。ヨトウ系かなぁ?

  
後翅を見せてくれたアトジロエダシャク(左)と、デカくて特徴たっぷりなのに
なんかお名前の分からない不思議な蛾(右)もみつかりました。
右のはもしかして羽が中途半端に隠れているだけで、トビモンオオエダシャク♀になるのか?
というわけで最後まで不思議とササヤカな出会いのある1日でした。

というわけで、短時間トライでしたが、あれこれ遊べました。
いやぁ、うちの社員寮は住んでる人に言わせると『虫だらけでトンデモない!』そうですが
やはりあの山際で、毎晩毎晩ライトトラップしてるわけですから
私なんかにすりゃ素晴らしい住居に間違いないんですけどねぇ…
掃除中も大きなミヤマカミキリやらカブトムシやらの死骸がごろごろ出てきたし(笑
徒歩1分程度の超ご近所ですから、今年こそは夜毎にカメラ片手に
ウロウロしちゃろうかなぁとちょっと企んでます。
んで、この夜はそのまま移動して、神戸にある激安焼肉食べ放題店で
腹イッパイに肉を食らって、そのままのイキオイで夜中のうちに大移動、という
計画でしたが、これが恐ろしいことに、肉にかじりついていたら
だいぶ昔に歯医者で修繕していただいた前歯の補修部分がイキナリぼろっと取れ、
それを肉ごと力一杯かじったので「ガキッ」とスゴイ音がしたあげくに
イキオイでそのまま肉と一緒に飲み込んでしまうという素敵なストーリーが発生。
前歯はスースーするし、なんか喉にヘンな違和感あるし、で
もののみごとに食欲を喪失し、気合もヘロヘロに抜けつつの移動となったのでした(^^;


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