三度目の谷へ〜トリプルリベンジ〜 11.11/27

この日は、これまた発作的なトツゲキをかました1日でした。
前日が仕事で動きが取れなかったのでふて腐れつつ天気予報を見ていると
翌日の天気予報がやたらと良さそうだと発見。
この時期にこうなると、先週狙い損ねたルーミスが気になるわけですが
さすがに千葉は日帰りするわけにも行かず、
和歌山は来月行くコトになっているからお楽しみにとっとくとして…
うん、徳島だったら前回のフライング物件たちにもリベンジができるじゃん、
などと、まぁこれでもかというくらい甘っちょろい思考回路で
いそいそと明石大橋に乗っかるという展開に。
しかし、なにが効したのかわかりませんが、あれこれ微妙ではあるものの
トリプルリベンジ成功という嬉しい展開の1日となったのでした♪

<1>徳島県某所

  
というわけでまずは早朝から歩くと、狂い咲きのナガバタチツボスミレ(左)なんぞ発見。
立派な実をつけたセンリョウ(右)なんかも見つかって嬉しくなります。
#左はシハイスミレではとの指摘をいただきました。確かにそんな雰囲気ですね(^^;

  
んで、意気揚々とやってきたのは、前回と同じヤッコソウの産地。
しかぁし!うわ、なんかもう時期遅しって感じ濃厚。先端真っ黒になってるし、ほとんどの
株ではまわりの鱗片も真っ黒に朽ちてしまってる感じだし…
おまけに予報と違って雲が厚く、林床はかなり暗くてISO上げてスローシャッターって感じ(^^;

  
それでもなんとかマシそうなものを選んでバシバシと撮影。いやぁ、しかし
なんでこんなデザインにしたのか、責任者ちょっと説明してみなさいってくらいに
わけわからんスタイルでいいですねぇ。あんまりヤッコにゃぁ見えないような。

  
悔しつこく探すと、まだマシな感じの株がイイ感じに群生している場所も発見して、
少し前だったらスゴくいい感じだったんだろうなぁと思いつつバシバシと撮影してみたり。

  
そうこうするうちに、ふと思いついたことがありました。日当たりの悪い暗い場所だと
生育の悪いやつがあるハズで、それはまだいい雰囲気だったりすんじゃない?
ということで、暗くて急斜面の林の中にもぐりこんでゴソゴソすると…
よっしゃ!珍しく読みがあたって、まだ若い株がいくつもあるじゃないですか!

  
という訳で、イイ感じの株をいくつも見つけてはバシバシと撮影。といってもあまりに暗いので
ISO200+1/6秒のスローシャッター+フラッシュ弱とかの四苦八苦状態。
うん、でも、まぁなんとか可愛らしい辺りが撮れて、まずはリベンジ1つ目成功だぞい♪

  
さて、お次にいそいそとやって来たのは前回と同じ渓流。早速歩きはじめると、
いきなり目の前をのそのそとニホンヒキガエルが歩いていてちょっとビックリ。
ええ、そろそろかなりお寒い頃ですが、こんな渓流沿いでなにをしてらっしゃるんで?

  
ちょっとビックリしたのですが、渓流の岩の上を見ていると、ボロボロ状態でしたが
アオヤギバナらしき株(左)が1つだけもありました。ここにもあるんやねぇ。
あと、海岸のイメージの強いハスノハカズラの実(右)があったのもちょっと意外。

しかし、道中ではそこそこ天気が良くなっていたはずなのに、渓谷に入ってからは
待てど暮らせど曇天のままで日が差さない。こりゃしょうがねぇなぁ、と思って
大岩の上にごろんと転がってふて腐れていたのですが、どれくらい待ったでしょうか、
ふと谷の上部にはさんさんと日が差しているという事実を発見。
そこでようやく圧倒的な事実に気付きました。曇っていたんじゃないんです!
冬が深まって、太陽の角度が低くなったから、谷に日が差し込む時間が大幅に遅くなり、
前回と同じ時間帯にきても日が差していなかっただけなんです!

  
というわけで、急にテンションが上がりつつ、待っていると、すぅっと谷間に日が差し込みました。
とたんにふわりとムラサキシジミ(左)が降りてきたので俄然盛り上がりますが、
次の瞬間、すっと飛んで来て翅を開いた個体(右)を発見。え、なんか小さいし、青っぽい。
いや、まさかこんなすぐ、と半信半疑になってるとその個体がふわりととんで岩の上にポトン。

  
うわぁあ!やっぱり!
 
というわけで、本日2匹目のその蝶は、いきなりルーミスシジミ様だったのでした。
結構落ち着きなく飛びましたが、大興奮しつつ追いかけてバシバシと撮影。

  
んで!

彼はツイと飛んで陽だまりの中に降りたと思うと、そのままス〜ッと目の前で全開を
ご披露いただいたじゃないですか!予想外の展開にもう目を白黒。アドレナリン大放出。

  
んで、何枚か撮って、これからじっくり、と思ったとたんに彼はフワリとはるか高くに
舞い上がってしまったのでした。いや、でもこれは今日はウハウハでしょう、
とのんきに構えていると、お次に登場したのはなぜかイチモンジセセリ(右)でしたが、
日差しの角度がいいのか、なぜか体毛が虹色に輝いてるんですよね、これ。

  
しかし、その後が意外な展開でした。なんせ待てど暮らせど次が出ないんです。
しょうがないのでウロウロと歩き回ると、前回に続いてカギカズラの大きめの株を発見。
来年は花の時期に見に来たいよなぁ。まぁ神戸辺りにもあるはずなんですけど。

  
探索範囲を広げると、先ほどのニホンヒキガエル(左)が山に戻っていくところに
遭遇しました。いや、時間的に考えても渓流の水辺までは辿りつけてないはずだけど
なにしにきたの?近くには、地味なゴミムシ類(右)がいたので、ついでにバシバシ撮影。

  
その後もひたすら粘ると、ムラサキシジミは何度かご登場されるものの、なかなかに敏感で
こんなのが数枚撮れた程度。上のほうを睨むと、高い梢をチョロチョロしている中に、明らかに
ルーミスだなという裏の白い個体が混じるのですが、これがさっぱり降りてこない。
それでも、とかなりの時間粘りましたが、季節が進んで日の傾きが低くなったのか、
わりと早々にいいポイントには日が差さなくなってしまった上に、
前回有望だと思っていたもう1つのポイントに至っては、昼過ぎまで待ったのに
日は差しこまず、どうもこの時期は直射日光がはいらないご様子(^^;
というわけで、なんとも不完全燃焼な感じになったのでした。まぁリベンジは達成したけど…


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