関東古巣旅〜時の流れに〜 11.8/7

この日は、友人との約束の隙間時間を使っての古巣探索。
というのは、少し前に相当ビックラコな情報を手に入れてしまったので
なにがなんでもそれをこの目で確認したかったので…
意気込んで向かった懐かしい池では、写真を見せられてもイマイチ
どこか信じきれていなかった仰天物件にあっけなく出会えて
移ろう自然の底力と、いつの間にか過ぎていた時間の長さに想いを馳せ、
それではついでだからと転戦した先では、ほとんど期待も
していなかった大物にあっけなく出会えちゃって、
短時間でアドレナリン出まくりの楽しい1日となったのでした♪

<1>神奈川県某所

  
というわけで、気合を入れてやってきたのは、懐かしい某池。
歩き始めると、アオモンイトトンボ(左)や、コフキトンボ(右)やらを発見。

  
ヤマトシジミ(左)もあちこちで飛んでいたので、思わず綺麗なあたりをパチリと撮影。
不思議だったのは、からからに乾いた樹の上を歩いてたナメクジ(右)。ダイジョブなのか?

  
池のアチコチで賑やかに飛び交っているのはコシアキトンボ(左)。
薄暗い場所にはリスアカネ(右)もいましたが、コレも昔だとこのあたりじゃ
かなり大珍品だったはずなので、ちょいと驚いてみたり。

  
んで!
薄暗い笹藪の中を歩くと、拍子抜けするくらい呆気なく出会えたのは
今回の狙いのベニイトトンボなんです。うわぁ、ホンマにいたんや〜!
♀(左)、♂(右)とも見ることができましたが、これが実は昔の神奈川県のRDBでは
絶滅種に指定されていた種類なんですよね。後で調べると数年前から
この池では記録されていたようですが、まさかこいつが復活してるなんてなぁ……

  
ドキドキしながら歩くと、クワイらしき群落(左)がありました。野生化したものなのかな?
薄暗い場所では、クサガメ(右)がノンビリ歩いていたりします。

  
さらにウロウロすると、これも以前は大珍品のムスジイトトンボ(左)が御登場。
葦原の中をのぞきこんで、休憩中のコシアキトンボ(右)なんか撮ったりしていると、
なんと遠くをアオヤンマまで飛んだので目を白黒。
これも調べると数年前から記録が出ているようですが、昔の神奈川RDBでは
だいぶ古い記録しかない絶滅種だったんですよね。いやはや時の流れとは…

  
さらにウロウロしてると、ハラビロトンボ(左)が登場。そして、そのあたりでは、
水辺をフワフワと飛ぶベニイトトンボ(右)が何匹もいるじゃないですか〜!

  
ウロウロすると、周辺にはかなりの数のキイトトンボがいて、♂(左)、♀(右)ともに
あっけなく撮影できました。こんなものと思われるでしょうが、これだってかつての
このエリアでは1匹見つかれば大騒ぎナレベルだったはずなんだよなぁ…

  
さらにビックリしたのは、今を盛りと大満開に咲いていたアサザ。
まぁ、これはさすがに自生ではないと思いますので、どこかからの移植だと思いますが(^^;

  
ちなみに、チョウトンボ(左)はかなりの数がいましたが、気温が高かったから
さっぱり静止してくれず、撮れたのは数枚だけ。むむ、ウデがないなぁ。
ヤブガラシの花には、キアゲハ(右)やら、アオスジアゲハやらが舞っていました。

  
うろうろしていると、更なるビックリな発見がありました。
結構な大群落になっていたタテバチドメグサです。こんなとこにも帰化してたのね。

  
さらにうろうろすると、アカハネナガウンカ(左)が登場。
ムスジイトトンボ(右)も何匹も登場して、なんか嬉しくなっちゃいます。

  
そういえばこの池の名物、ということでウチワヤンマ(左)もバシバシと撮影。
近くには、なんか中途半端な色合いのオンブバッタ幼虫(右)も登場しました。

  
さらにしばらくうろつくと、ベニイトトンボの鮮やかな♂にも数度遭遇。
そこそこ個体数も多いようで、予想もしない展開にホトホト感嘆しつつ、更なる成果を
もとめて、もう1箇所、前々から狙っていた池の方に転戦してみることに。

<2>東京都某所

  
渋滞にハマリつつ、やってきた場所では、初手からアカボシゴマダラ幼虫(左)を発見。
林の中では、ご立派なサイズのカブトムシ♂(右)にも遭遇します。

  
歩いていると、林縁に見つかったのは、なんと咲き残りのマヤランじゃないですか!
さすがに時期的にアウトだと思っていたので、大喜びでバシバシ撮影♪

  
あたりには、かわいらしいマヤランの実(左)もありました。
さらに歩いていくと、これまた久しぶりのオオミスジコウガイビル(右)にも遭遇。

  
ツルニガクサ(左)なんぞ咲いているあたりをウロウロしていると、少し離れた
梢にナガサキアゲハ(右)が御登場。コレも昔は見れなかったんですよね〜。

さて、この場所の狙いはずばりお篭りヤンマ。
昔から高名な場所ですので、一度遊びに来てみたかったわけですが、
そこそこ気温が上がってきたとはいえ、まだ酷暑というほどでもないし、湿度も高い。
ん〜〜、来てみたけどやっぱコレじゃだめだなぁと諦めつつヒョイと道端を見ると…

  
え?えええぇぇえ?うわ、めっちゃ目の前にいるのは
なんと憧れのマルタンヤンマ♂じゃないですか〜〜!
まさかのいきなりの大本命GETに心臓バクバク。脳味噌クラクラ。

  
晴れた日の薄暗い木影で、背景を真っ黒にせずに本体の色を出すというのは
なかなか難関で、数十枚撮ったけどロクなショットがなかったのですが
なんとか色鮮やかさが伝わるでしょうか。さすが日本一綺麗なトンボだけある♪

  
驚いたのは、常連らしきトンボ屋さんと話していると、もう1匹マルタンヤンマ♂が
とまっているところを教えてもらえたんです。さっきよりもさらに薄暗かったけど
大喜びでバシバシと撮影。「暑くなりそうだし2時くらいまで粘ればウハウハだよ」
と言われたのですが、とっくに友人との約束の時間は過ぎていたので(笑)、
ここで諦めて引き上げることにしたのでした。いやでも充分大満足ですよ☆

というわけで、午前中の短時間挑戦でしたが、相当濃密な1日となりました。
いやぁ、しかし最初のポイントのベニイトトンボはホンキで仰天。
一瞬だけ見たアオヤンマも未だに信じられないくらいの気持ちですし、
ムスジやらキイトが豊産してるのもなかなか…
まぁ、どうやらベニイトなんかの再発見は私が帰郷したあとのコトだった
ようですので、私が遊びに行った頃にはまだいなかったのでしょうけど、
憧れだったトンボが近くに復活しているというのは不思議な感覚。
自然は時にとても脆いのですが、今回はその強さを思い知らされた感じでした。
その後のマルタン♂×2連発もホンキでビックリで、
今まで四国に何度も遠征してもマルタンはあたったことがなかったのに、
マルタンだけいる場所というのも今だに信じられない気持ちで一杯。
しかも常連さんと話していると、この場所、後はヤブヤンマがメインらしんですが
ネアカヨシが出ることもあるとか、近くの池には春先にアオヤンマが多いとか、
これまた昔の常識からは想像もできない話が続々。
いやはや、時の流れとは本当にスゴイなのですねぇ(>_<)!


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