ヒメヒカゲ調査〜おまけに蘭巡り〜 11.6/5

この日は毎年恒例、ヒメヒカゲのマーキング調査。
そういえば今年はまだコイツに逢いにこれてなかったんだなぁと思いながら、
意気込んで調査のほうに参加したのですが、捕虫網が行方不明になっていたモンで
この日は主に記録係で頑張ってみると、予報とは大違いで今にも振りそうな曇天の下、
蝶の活性は低いわ、網がしけったからか鱗粉が取れ易いわで大難儀でしたが
なんとか無事に今年も調査が済んでなんとも嬉しい限り。
改めて書きますが、地道な保護活動に、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
そして調査終了後のおまけも非常に楽しかったし、それよりなによりも前後の隙間時間も
合わせてなぜかしら「蘭巡り」という不思議な展開に。これもかなり楽しめましたが
詳細は本文に譲りますが、トンでもないオマケ付きだったのはご愛嬌(^^;

<1>京都府某所

  
なぜかこの日の早朝いたのは京都某所。とある憧れの花のある場所を帰路ついでに巡る
ということで来たのですが、現地に着いてから情報メモを忘れてきたことに気づき愕然(笑
それでもなんとか、と歩き始めると綺麗なオオミズアオ(左)がいたり、
早くも咲き始めていたテイカカズラ(右)やらが見つかります。

  
道端にはアリドオシ(左)も見つかりました。この手は識別が苦手だけど…
その後はかなり気合を入れながらマメヅタ(右)を順番に片っ端から見て行きますが、
かなり頑張っても見つかるのは純粋なマメヅタばかり。むむ、難関。

  
などと思ってると、雰囲気の違う植物を発見。よくよくみると、これがムギラン(左)
でしたが、花は辛うじて花芽(右)がある程度でちょい残念。

  
あたりには、ヤマタツナミソウ?(左)もパラパラとありました。
ここ上げには、なんか面白いポーズをとっているガガンボ類(右)を発見。ダンス中?

  
うろうろすると、忘れ去られたような小さなトイレにたくさんの蛾が集まってました。
ほとんどが撮る前に飛んで消えましたが、お名前のわからない蛾(左)に混じって、
かわいらしいクロエグリシャチホコ(左)もご登場したりします。

  
ぎょっとするくらいに蛍光ピンクなカンゾウタケ(左)も発見。ここまでどぎつい色なのね。
そんなこと思いながら近くの岩場をのぞきこんだワタシは、そのまま絶句。
だって、岩の一角を黄色く染め上げるように大満開に咲いている花(右)が
目に飛び込んできたんですもの。もしかして、これこそが狙いの…

  
おおおぉぉぉお〜〜〜〜!
そう、それが狙いのマメヅタランだったのです。しかし、どうですかこの盛況さ。
ありえないくらいの花盛り。想像とはまるで違う豪華さです。

  
あまりにも素晴らしすぎるもので、あっという間に瞬間沸騰して、バシバシ撮影。
といってもメチャクチャ暗い場所でしたので、ストロボ+スローシャッターでブレボケ量産。

  
いやはや、しかし眼福ですなぁ。でもよく考えると今回の隠れた目的である
「マメヅタと一目で区別できるようになって地元で探す」という役にはたたなかったかも(笑

  
しかし、その後さらに粘って、花のアップを撮ろうと四苦八苦をしていた時です。
すべりやすい岩場にしがみつく様に撮影していたのですが、もうちょっと右側から……と
手を伸ばしたトタン、一気にバランスを崩して、フワッと浮き上がるようにそのまま滑落(T_T)
とっさにデジカメをかばったもので、地面に強烈に叩きつけられ、
しばらくは地面で激痛にもだえることに。気付くと左腕は上から下までハデに血まみれで、
さすがにそれ以上の挑戦は諦めて早々に撤退することに。いやぁ、マジ痛かったデス。

  
ヘロヘロになりながら戻っていくと、道端にオオシラホシアツバ(左)が隠れていたり、
えらく不思議な雰囲気のマイマイ類(右)に出会えたりします。

  
かわいらしいナガエコナスビ(左)があったり、びっしりと胞子をつけたヒトツバ(右)が
あったり、あれこれ楽しみつつ車に戻り、しばらくヘバッて仮眠しちゃったり。

<2>東播磨各所

  
おかげで若干遅刻気味で到着したのは、ヒメヒカゲの生息地。あたりには
コモウセンゴケ類(左)や、イシモチソウ(右)がイイ感じに咲いています。

  
マーキングを開始する前に、近くを飛びまわっているヒメヒカゲを数枚激写。
その後、調査のお手伝いをしましたが、この日は捕虫網の数が足りず、なおかつ
いつも車に積んでいるはずの網もどこかに行方不明で、しょうがないので
他の方とタッグを組んで、記録係をさせていただくことに。

  
今にも振り出しそうな空模様にドキドキしつつ最初の調査を終え、周辺をうろつくと
大満開のガンピ(左)やら、ハシナガヤマサギソウ(右)やらが見つかります。

  
ウラナミジャノメ(左)もちょうどいい時期のようであちこちで飛び回っていまして、
何度か開翅(右)も披露いただいたのに、撮れたのはこんな感じのハンパな角度ばかり。

  
まだまだ羽化直後という雰囲気のコシアキトンボ(左)もご登場しました。道端にはパラパラと
ウツボグサ(右)も咲いてて実にイイ感じ。う〜ん、やっぱ何度来てもおもろいトコじゃ。

  
後半の調査が終了した後、それでは周辺の生息地確認へ、ということで移動すると
なんとその場所では、ヤマトキソウの群落を発見!このあたりにあるなんて
予想もしていなかったので、大興奮してしまいました。何度見てもかわいい花だよなぁ。


次へ⇒

topへ⇒