オレンジ・リベンジ〜再戦実らず〜 11.5/14

この日は、昨年から虎視眈々と企画していたリベンジ企画。
昨年、舞を眺めるばかりだったオレンジチップに再挑戦というわけなのです。
今回はスギ丸さんがご都合が着かないとのことだったので、
メンバーは、「蝶に遊ぶ」のma23さん、「ノゾピー蝶観察・撮影の部屋」のノゾピーさん、
そして不肖ワタクシの3名での特攻ということになり、
またぞろ前夜のうちに大阪に集結して夜通し走って信州着という
強行陣スケジュールで、鼻息も荒く突撃してきたような次第なのですが……
結論から言えば、リベンジ成らず。
敵の手強さをつくづく思い知ることとなった、ため息交じりの結論となったのでした。

<1>信州某所

  
ということでまだ真っ暗なうちに信州入りして食料調達にコンビニに立ち寄ると、
そこにはなぜかハイイロヤハズカミキリ(左)がいたりしました。ちょっと触覚が長い気も
するけど早春だからハイイロ君でいいんですよね?
んでしばしの仮眠の後歩き出すと、あちこちで満開の花をつけたハシバミ(右)が見つかります。

  
ブナ(左)やら、アサダ(右)やら、さまざまな樹木が花盛りで
見ごたえ満点で嬉しくなります。この雰囲気なら結構、バシバシじゃん?

  
とあちこちに結構いい感じに咲いているタチツボスミレ(左)があって期待が
たかまります。ちょっと意外だったのは、咲きはじめな感じだったニリンソウ(右)。
これを山菜として大量に採って帰る人に何人か遭遇したんですよ。
食べれるというのは知識で知っていますが、これを食おうという気にはならんなあ…

  
などと思っていると、スギタニルリシジミ(左)がちらちらと舞い始めました。
キブシで吸蜜する個体(右)もいましたが、しばし粘れど開翅は見せてもらえず。

  
コツバメ(左)もビュンビュンと相変わらずの超高速飛翔を繰り返しています。
さらに歩くと、カラマツもかわいい花芽(右)をつけている枝を見れました。

  
探索範囲を広げると、スミレサイシン(左)やら、アオイスミレ(右)やらも
見つかりました。そうこうするうちに、グングンと気温も上がってきて、ワクワクしてきます。

  
ふいにキレイなキアゲハ(左)が飛んできて、スミレでの吸蜜を見せてくれました。
木影には、オオバナノエンレイソウ(右)なんかも咲いていたりします。

  
小さな沢には、イワボタン?(左)はが咲いていました。近くでは、1花だけ開いた
咲き始めのタチカメバソウ(右)も発見。季節を変えてきても面白そうな場所だよなぁ。

  
沢沿いには、あちこちにものすごい花盛りのフキ(左)があって、
ここで粘ればきっとオレンジが、と夢想ばかりが走りまくりますが、この頃から
なぜか強い風が吹き付けてきてちょっと怪しい雰囲気。同じオレンジでも
イタドリハムシ(右)はものすごい数がいてウジャウジャ状態だったんですけどね。

  
谷間でぼ〜っとしてると、のぞぴーさんから携帯で「キベリ!」と連絡。
急いで駆けつけると、キベリタテハ(左)が鎮座していてくれましたが、遠目から
1枚撮ったらフワッと飛んで谷間に消えました。ギリギリセーフ?
あたりには、大満開のオオヤマザクラ(右)なんかも見つかります。

  
その後も粘れどオレンジは姿を見せないので場所を変えることにすると
道中で、オオルリ(左)やら、ゴジュウカラ(右)やらといったあたりが次々と御登場。
デジスコ持って来ても1日楽しめそうな場所ですよねぇ。
なんてこと考えながら、雪も残る谷まで戻ると、途中で合流したHさんが
眼下を見下ろしながら「今飛んだの怪しくない?」

  
ドキドキしながら見下ろすと、そこにはオレンジ色の影!
1年ぶりのクモマツマキチョウとの出逢いです!
おおおっと大興奮するうちにすぐ近くまで上がってきてくれたのですが、相変わらず
飛ぶばかりだったので、思わず適当にシャッターきりまくったら
ドピンボケながら証拠写真(左)も1枚だけなんとかGET。
その後、なんと斜面のスミレで吸蜜(右)も疲労してくれたのですが、
ほんの数秒で飛び移るので、慌ててシャッター押しまくったら、ギリギリ
画面端っこに写ってるショット(右)が1枚だけといった体たらくでした。
いや、我ながら、ちょっと焦りすぎやッちゅうねん(笑
ma23さんはビシバシのを撮影されていてさすがだなぁ…と感嘆しましたが(^^;

  
しかし彼はヒョイヒョイと飛んではそのまま雪渓のかなたに消えていき
それをひたすら追い掛け回した我々は汗だくでそれを悲しく見つめることに。
「斜面を上がるスピードはカモシカより早かったですよ」と見ていた人に笑われましたが(笑
きっと戻ってくる!と鼻息も荒く雪渓をにらみつけていると、
あたりにはシータテハ(左)やら、クジャクチョウ(右)やらが登場します。

  
でも、ふわふわと登場したのは全部エゾスジグロシロチョウ(左)ばかり。
フキの花によってくるのは、他にはビロードツリアブ(右)ばかりです。
むむ、やはり強敵。そう簡単にはチャンスをくれないなぁ。

  
その後も場所を変えつつひたすら粘りますが、クモツキは片鱗すら見れず。
暇つぶしにコツバメを追いかけてると、偶然飛び立ち(左)が撮れたのが嬉しかった
くらいで、あまりに成果がないので、のぞぴーさんと一緒に大きく移動してみることにすると
途中でいきなりフワリとヒメギフチョウ(右)が登場したじゃないですか!

  
これが結構愛想のいい子で、しばらく付き合ってくれたので
大喜びでバシバシと撮影しまくり。いやぁ、こいつは嬉しいオマケですぞ。
ちなみに、最近実感したのですが、FZ100はズームが強い&マクロAFだと結構近くで
ピントがあうので、こういう場合でも望遠接写のドアップ撮影が結構楽しめちゃいますね。

  
その後も成果がなかったのですが、ウロウロしていると、ノジコがちょろちょろと
していてくれたので、FZ100+テレコンでバシバシ撮影。巣が近くにあるのかな?

  
その後も、ミヤマハタザオ(左)のあるあたりでひたすら待ちますが、クモツキの
姿は全くなく、しばらくウツラウツラと居眠りするハメに(笑
やがて昼を大きく過ぎたので、あと30分粘ったら諦めよう、ということに方針決定、
うろうろ歩き回ると、谷間にツルネコノメソウ(右)なんかも見つかりました。

  
おおっと思ったのは、岩場にあったコウグイスカグラ。
なにげにお逢いするのは初めてなもので、密かに興奮しながらバシバシ撮影。

  
しかし、散々歩き回れど、飛んでる白い蝶はエゾスジグロシロチョウばかり。
フキ(左)での吸蜜に続いて、モミジイチゴでの吸蜜(右)が見れたのは少し嬉しかった
ですが、これがクモツキだったらサイコーなのになぁ…
などと思いながら最初の場所へ戻ると、ずっと同じ場所で粘っていたHさんが
「いやぁ、さっき出たんですよ」と見事な吸蜜写真を見せてくれて一同呆然(@_@;

  
悔し紛れに終了時間を延長してひたすら粘りますが、キブシの花に訪花
しているルリシジミ(左)が見れたくらいで、それ以上の成果はなし。
思い足取りで引き上げる途中、道端で見かけたミズバショウの群生地(右)に
ちょっと立ち寄ってみることにします。

  
ミズバショウ(左)は盛りを過ぎたあたりで、はじめてみるというお二方は
思っていたような清楚なイメージと違う、と少しガッカリされたご様子。そうですよね、
こいつは尾瀬の歌でのイメージと比べると、現物はうすらデカいもんな〜。
あたりに咲いてたリュウキンカ(右)を撮ったあたりで、この日の挑戦は終了。
少し肩を落としつつ、また6時間かけての帰路についたのでした(^^;

というわけで、今年も「ミッションならず」な一日でした。
大本命との出会いは、丸半日粘って30秒弱ってのは厳しい限り。
昨年は、撮影チャンスはなかったものの、何度も悠然と舞う御姿は見れたのに
今回はそのワンチャンスだけでしたから、難しい。
数減ってるんじゃ、とか、時期がズレてんじゃ、などという言い訳は
この1週前にビシバシの写真を大量に撮ってる御仁がいるので通用しないし…
まぁ、ヒメギフチョウをはじめ、オマケ多数だったということで
なんとか納得しましょう。たははのは。
しかし、昨年に続いてのミッション不達成に、むしろ熱意が高まったというのも事実。
ということで、今年は時期と場所を変えての再挑戦もただ今検討中。
今度こそ、オレンジの輝きを、バキバキに撮るべく、
頑張る所存です。てなわけで、期待しちゃっといてくださいませ(>_<)!


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