再・BoninなGWD〜想定外の幸運〜 11.5/3

<3>小笠原・母島 続き

  
さて、さらに朽木をひっくり返してみると、クワガタ類の幼虫(左)を発見!
これはおそらくオガサワラネブトクワガタですよね。
近くには、なんか面白げなマイマイ類(右)にも逢えました。こいつ、過去にも
南西諸島かどこかでお会いしているんですが、つつくと丸まらずに
ピンピン跳ねて逃げるんです。名前が前からわからないんだよなぁ…

  
などと思いながら倒木をひっくり返していくと、ついにコロリと転がり出たのは
おっしゃ、これまた珍品のオガサワラネブトクワガタじゃないですか!
それもこれはまたご立派なサイズの見事な♂ですよ♪

  
ということで、こんな出会いは次いつあるかわからんということで、
薄暗い場所でしたが苦労しながらバシバシと数十枚以上撮影。うん、嬉しい限り。
調子に乗ってもう1つの特産種、オガサワラチビクワガタを探しますが
こちらはなぜかサッパリ見つかりませんでした。こちらのほうが普通なはずなのに…

  
林の周りをあるくと、かわいい新葉を広げ始めたモモタマナ(左)に遭遇。
ヤロード(右)はかろうじて花をつけ始めた株がありました。

  
えらくご立派な雰囲気のオガサワラビロウ(左)を見ていると、足元に怪しい植物(右)。
これなんだろう、と散々悩みましたが、よく考えると普通にハナイバナ
なんですね。小笠原には国内帰化だそうで。逆に意外だったなぁ。

  
あたりではカタマイマイ類(左)や、アフリカマイマイ(右)もお元気に活動中でした。
最後の幕引きに夕陽でも見るか、と思ったのですが、この日も水平線は薄雲の中で
夕陽はすっぽり隠れてしまってお姿は拝めず。結局この旅では朝日も夕陽も×でしたねぇ。

んで、その日は宿でいただくく最後の晩飯。ということで、舌鼓をうちつつ、楽しい話をに
花を咲かせたのでした。いやぁ、今回の旅は、成果ももちろん嬉しいのですが
宿でのこの賑やかな時間が、一番楽しい思い出でした♪
同宿のみなさま、本当に本当にありがとうございました(>_<)!

  
さて、楽しい時間の後で、最後の夜間散歩ということで、けっこう気合を入れて
あちこちうろつくことに。すると、つぶれちゃってましたが、
初手からコワモンゴキブリの死骸(左)を発見。トビイロ以外もいたんだ〜。
近くには実に独特な模様の蛾(右)がいましたが、こちらはお名前調査中。

  
自販機では、なんともシックな模様の蛾にも出会えました。図鑑を
ひっくり返した感じでは、カギバエダシャクってになるのかな?

  
調子に乗ってうろつくと、ボロッボロのシロナヨトウ?(左)も発見。
オガサワラフトスジエダシャク(右)なんてあたりにもお逢い出来ちゃったりします。

  
大興奮したのは、憧れのオガサワラチズモンアオシャク(左)。ボロだけど。
灯火の下にはオガサワラヤモリ(右)も闊歩してました。

  
面白かったのは、昼間イヤになるほど見たオオウンモンクチバ(左)やら
ウスオビクチバ(右)も灯火に来ていたこと。昼行性なんでしょ?

  
さらに探索範囲を広げると、あちこちで路地上にトビイロゴキブリ(左)が
闊歩していることに気付きます。中には幼虫(右)も時折混じっていたり。
そういえば、本場モノのオガサワラゴキブリは散々探したけど見つかりませんでした。

  
続いてちょっと感激したのは、灯火の下で見つけた極小サイズのカミキリ。
この手はワタシにはお名前を調べる技量がありませんが、きっと固有系じゃないかな?
#特産のスジダカサビカミキリではとご教示いただきました。Mikiさんありがとうございます!

  
さらにうろつくと、都営住宅の明かりに虫が多いことを発見。
ナカウスツマキリヨトウ(左)やら、ギンネムエダシャク(右)にも逢えました。

  
こちらも派手な模様のハスモンヨトウ(左)も発見。悔しかったのは、
かなり高い場所に居たツマムラサキクチバ(右)。手のひらサイズくらいで、
こんな大型種がいるなんてちょっとビックリだったのでなんとかキレイに撮りたかったのに。

  
さらにしつこくうろつくと、タマナギンウワバ(左)も発見。
こちらも欠けてましたが、特産のトガリサザナミシロアオシャク(右)もいました。

  
灯火の下ではオニグモの類(左)も獲物を狙っていました。
さらに足を伸ばして海岸方面に行くと、メマツヨイグサ(右)が満開状態。

  
うろうろすると、オオヒキガエル(左)やら、ホオグロヤモリ(右)といった
あたりにも出会えましたが、密かな狙いの直翅類は今回も敗退。
う〜ん、固有直翅類狙いで秋とかにいつか来てみたいモンで。

  
その後もしつこくうろついて、カタマイマイ類(左)やら、
前回も見つけた謎のキセルガイ類(右)やらを見つけましたが、それ以上は
成果もなく夜はふけて行き、寝床に着いたのは日付変更線過ぎだったのでした(笑

というわけで、予想もしない大幸運にビックリ仰天な1日でした。
いやはや、まさかまさか、2種とも制覇だなんて、実際有り得ない幸運ですよね。
しかし、昨日の経験も含めて、今回は非常に勉強になりましたが、
幸運を呼ぶには「無欲な状態」であること、つまり、努力は怠っていないものの
半ば諦めて過度な期待がアタマから消えうせている状態。というのがイイ条件のようです。
ま、この法則は理解できたとしても応用できないんですけどねぇ(笑
あと、予想もしない展開が到来した場合は、目ざとく確率を計算して行動を決めるのでは
なくて、その面白そうな流れに身を任せた方が幸運が到来し易いというのも
今までの経験に裏打ちされた『幸運の法則』のようです。
え〜、ま、珍しくラッキーをひいたんですから、ちょいとエラそうに語っても許してくださいな(笑
さてさて、明日は母島での全力疾走最終日。
最後にどんな展開が待っているのか、これまた乞うご期待ですぞ!!


次⇒

topへ⇒