再・BoninなGWB〜厳しい現実〜 11.5/1
  
<2>小笠原・母島 続き

  
さらに林の中を進むと、ハシナガウグイスがめっちゃ目の前にチョロチョロ御登場。
ちょっと薄暗すぎてぶれちゃったのが残念でしたが…

  
その後もしばらく粘るもこちらもさぁっぱり成果無し。バカにしたように見上げる
グリーンアノール(左)を横目に、悔し紛れに朝っぱらと同じポイントまで戻ってみるも、
ウロコ雲と熱帯雨林(右)という風情ある景色が見れただけ。と・ほ・ほ。

  
日も暮れなずむ頃、失意につつまれつつ港を歩くと、飼育されている
アオウミガメが悠然と泳いでいるのが見れてちょっと心癒されたりします。

  
既に薄暗くてコマツヨイグサ(左)も花開き始めている海岸を歩くと、
これまたえらいこと目の前にイソヒヨドリ(右)登場。警戒心って知ってるか?

  
浜辺にはオオハマボッスの小群落(左)が見れて嬉しくなりました。
面白かったのは、近くのガレ場でみつけた物体(右)。これってライフル弾
な雰囲気ですが、先の大戦の遺物なのかなぁ。

  
波静かな湾の中では、今年も大量のネムリブカがのんびりと
よこたわっていたので、とりあえずはバシバシと撮影して宿に戻り、
美味な晩飯で疲れを癒し、しばし同宿の人たちと賑やかな歓談を楽しんでから、
この日は少し早めに夜の徘徊に出かけることに。

  
すると、町のあちこちで見かけたのは…こりゃトビイロゴキブリなんですね。
てっきりここらもワモンゴキブリばかりと思っていたのでチョイとビックリしながら
港の方に行くと、なにげに特産のホウライヒザラガイ(右)も目に付きます。

  
お約束のオオイワガニ(左)もあちこちで走り回っていました。悔しかったのは
海中に隠れていたオガサワラモクズガニ(右)。頑張ってシャッターを切りましたが、
ユラユラと揺れる波間なので証拠写真にもならないのが撮れただけ…

  
おおっと思ったのは、オガサワラチャイロカミキリ。灯火ではお初のカミキリ類なので
かなり感激してバシバシと撮影しましたが、後で調べると内地にもいるのね(^^;
#特産のフトガタヒメカミキリだとご教示いただきました。Mikiさんありがとうございます!

  
その後もかなりしつこくウロウロ歩くと、イラクサギンウワバ(左)やら、
オオホシミミヨトウ?(右)やら、前回よりはかなり虫影が多いことに気付きます。

  
灯火の側で虫を狙っているオガサワラヤモリ(左)なんぞ見てると、近くで
オガサワラクビキリギス(右)を発見。おお、本場モンだぞ!

  
クチバ系かな?というおもしろげな蛾(左)も発見。名前はわからなかったけど。
倒木なんかの下には、独特なフォルムのヤスデ類(右)がやたらと目立ちます。

  
あちこちでチリチリと声がしているのですが、見つかるのは全てカマドコオロギばかり。
カネタタキ類の声もするのですが、特産コオロギ類も含めて
いくら探せども見つからず、という感じでした。季節が早すぎるとかあるのかなぁ。

  
無地で清楚な感じのアメリカシロヒトリ(左)もいました。
あたりではナニに襲われたのか尻尾のないオガサワラヤモリ(右)も発見。

  
さらに粘ると、面白そうなハシリグモ類(左)にも会えましたし、なにげに久しぶりに会う
オオヒキガエル(右)も見つかりましたが、それ以上の成果もなくこの夜もふけていったのでした。

というわけで、現実の厳しさをまじまじと感じた1日でした。
まぁ、前回のお目通りすらかなわなかったのに比べると、とりあえず会えはしました
からまだマシなんでしょうが、3度梢をチョロッと横切っただけの
合計時間10秒弱の出逢いでは、撮影も何もあったモンじゃありません。
おまけにその後の、嬉しくなるくらいのものすごい大快晴でも全く飛ばないのですから…
いやぁ、来ちまってよかったのかなぁ、とかしばらく後悔(^^;
ちなみに、この日、同宿の方々は星さんに石門をご案内いただいたそうで
それがちょうど植生調査の依頼も重なっていたかららしんですが、超ハードコース
だったという話題で盛り上がられていましたが、その話の中で
セキモンノキとかタイヨウフウトウカズラとか、ちょっと聞き逃せない単語が
飛び交うのでその度に、度肝を抜かれつつ大反応してしまってマニアっぷりがバレたり(笑
あげくに、調査員されているSさんからは不思議そうな顔で、
「えっと、普段はどんな仕事を?え、サラリーマンなんですか?え〜、仕事、面白いですか?」
とイタいところをつかれてしまったり。いやぁ、そりゃ自然相手の仕事も
ホンキで憧れますが、シガラミとかいろいろありましてねぇ…(^^;
しかし、今回の旅では本当に同宿の方々には恵まれまして、楽しい時間をすごせました。
さてはて、島で残すはあと2日半。少しはステップアップできるか乞うご期待?


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