不謹慎的鳥見@〜予定調和再び〜 11.3/12

この日は、タイトルどおり不謹慎ながら、懲りずに野外に出ておりました。
もちろん、直前の大震災のニュースには大きな衝撃を受け、
かつ関東・東北方面の知人親戚の安否には多大な不安を感じていましたが、
一晩悩んだ挙句の結論は、現時点ではなにもやれることがなく
結局TV報道にかじりつくくらいしかできない、という情けない事実。
それならば、ということで、ちょうど届いた面白そうな情報方面に突撃してみたのですが、
これが詳細を聞くにつれ、空振りしそうなイヤ〜な予感がヒシヒシしてきて、
かなり気が進まないような気もしつつ、まぁこんな日に行くにはちょうどいいか、と
ヤケになりながら到着してみたら、ものの見事に予定調和。
渓流の寒風と、いくつかの早春の花を眺めただけの1日となったのでした。
まぁ、こんな不謹慎な旅の日にゃぁちょうどよい結末ですかね(^^;

<1>広島県某所

  
というわけで、早春からやってきたのは、密かにおなじみになった某渓谷。
歩き始めると、道端にはクモノスシダ(左)やら、コタニワタリ(右)やらが見つかります。

  
まだ薄暗い中、さっそく御登場いただいたのは、カワガラス。
おお、こりゃ幸先いいなぁ、と思ったのですが、これが考えが甘すぎたようで、
その後もかなりの時間歩き回ってもひたすらカワガラスばかり。
一度だけシジュウカラが通り過ぎただけで、他の鳥影が極端に薄いんですよ(^^;

  
流れの中には、ハンノキ類(左)が咲いていました。カワラハンノキかな?
1株だけ、気の早いコチャルメルソウ(右)もなんとか発見。

  
さらに粘りますが、まだ硬い花芽のミツマタ(左)やら、ヤナギ類(右)やらがあった
くらいで面白そうな早春の花も全くみつかりゃしません。
場所柄あれこれ期待していたんですが、どうも今年は相当季節が遅いご様子。

  
そうこうするうちに、かなりいい距離でのんびりとたたずんでいるカワガラスに遭遇。
嬉しくなってバシバシと撮影しますが、よく考えたらキミを撮りに来たんじゃないんだよな。
んで、狙いの某大珍鳥は影も形も見つからず。やっぱ予想通りなのね(ToT)

  
悔しいのでさらに歩きまわると、赤く色づいたバイカイカリソウ(左)があちこちに
あるのに気付きます。ふと見ると、頭上はるかにスズメバチ類の古巣(右)があったので、
こちらはデジスコでドアップ撮影。う〜ん、こういう使い方は楽しいねぇ。

  
その後も、ひたすらカワガラス(左)ばかり見つめ続けた後でついにギブアップ。
諦めて車のところまで戻ると、少し離れた対岸にマンサク(右)が満開に咲いていた
ので、こちらもデジスコで撮ってみたり。らくちんでいいよね。

  
あたりには花芽をびっしりとつけたヤナギ類(左)があったので
眺めてたら、隙間からミヤマホオジロ(右)が御登場。1枚撮ったら消えたけどね。。

  
その後は、思い立って少し離れたポイントへ。ヤマネコノメ(左)なんぞ見つつ歩くと、
さっそく目的のミチノクフクジュソウ(右)が見つかりますが、
ほぼ全面的につぼみばかり。ありゃ、そろそろ時期だと思ったのに。

  
それでも粘ると、数株だけ咲きかけのものが見つかりました。
時間が早すぎて開ききってなかったのもありますが、どうも今年は
寒さが濃かったからか、季節が遅れ気味なご様子ですな。

  
それでは、ということでグンと移動してきた水田地帯では、けっこう花盛りの
コハコベ(左)があったり、目の前でバサッと飛び立つアオサギ(右)がいたりします。

  
んで、セツブンソウの自生地に立ち寄ると、これがまぁ見事に
咲いていてちょいと小躍り。何度見てもいい雰囲気の花ですよねぇ。

  
というわけで、しばらく場所を変えてはバシバシと撮影して大満足。
FZ-100+クローズアップレンズは、なかなかいい働きするみたいですね。
うっかりACではなくてMCのレンズ買っちゃったんでまずいかなぁと思ってたんですが…

  
少し離れた場所では、残雪の中で咲いているセツブンソウもぱらぱら
見つかりました。これもまたなんともいえない良い風情です。

  
中には、ちょっと花色の濃い株(左)もありました。色変わりかな?
なぜか近くにはキジョランの実(右)が落ちてたりもします。

  
面白かったのは、周辺に植えられていたフクジュソウ。こちらは見事に
満開でした。植栽ものでも、やっぱりこういうの見ると嬉しくなりますね。


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