八重山ヤケ旅A〜想定外の酷暑日〜 10.10/24

<3>石垣島各地 続き

  
さて、さらにうろつくと、イヌビワオオハマキモドキ(左)も登場したのでついでにドアップ撮影☆
林縁の樹にはヤエヤマモモアオフキバッタ(右)も見つかります。

  
ふと気付くと、近くに大満開の花をつけている樹木(左)を発見。ツゲモドキかな?
よくよく見ると、オオゴマダラ(右)なんかもけっこう集まっていたりします。

  
コイツは面白そうだ、と思って裏に回ってみたところ、
なんとそこにはマルバネルリマダラが3匹もぶら下がっていて大仰天。
案外敏感でかつ高い場所だったので、ろくな写真になりませんでしたが。

  
さらに、よくよく見るとヤエヤマムラサキもあちこちに
そこそこの数が集まっていて二度ビックリ。そうか、今年もキミたちのシーズンなのか。

  
さらに、ヤエヤマムラサキ(左)やら、ヤクシマルリシジミ(右)やらにも遭遇し、
この樹一本でかなりの面白い出逢いを果たすことが出来ました。
  時間に余裕があれば、この場所でじっくり粘ると大発見がありそうですねぇ。

  
さてさて、とはいえほかにも行きたい場所もあるので移動すると、お次の場所ではで
モンシロモドキ(左)がいたり、ウラナミシロチョウ(右)が登場したりします。

  
でも、この場所ではタイワンキチョウ(右)がいたり、タイワンクロボシシジミ(右)が
登場したり、といったくらいで期待していた出逢いは全くなし。むむむ。

  
それでは、ということでさらに海岸沿いのポイントへ移動してくると、
イリオモテアザミ(左)の花で、せっせと吸蜜中のヤエヤマカラスアゲハ(右)を発見。

  
あたりでは、抱卵中のヤモリ類(左)を発見。これ、何ヤモリかなぁ?
何度見ても嬉しくなる派手さのアカホシカメムシ(右)も登場します。

  
こんなオープンランドにもいるんだ、と驚いたのはヒメウラナミシジミ(左)。
草間では、こっそり愛を語らっているヒメシルビアシジミ(右)も見つかります。

  
そして!
ビックリしたのはこちら。キタテハです。
いや、それがどうしたという声も聞こえそうですが、こいつは南西諸島じゃ迷蝶。
うむ、珍品に合えたのは間違いないのだが、嬉しいかどうかはやや複雑な気分(笑

  
少し離れた別の海岸では、ハマササゲ(左)の群落の中をすばやく飛び交う
ヤクシマルリシジミ(右)にも逢えました。色合いが薄くておもろい個体やねぇ。  

  
海岸をじっくり歩きながら、大量のオジロシジミを丁寧に見て回りますが、
おもしろげなウラナミ系シジミは全く混じらず。昔O氏は大量に見たというのですが
もはや、古きよき時代の話になってしまうのかな?むむむ。

  
悔しいのでさらに粘りますが、リュウキュウアサギマダラ(左)がいたり、
ヒメトンボ(右)が飛び交ってたりするくらいで成果なし。
日も暮れ始めたので、さらに別の場所に挑戦すべく移動を開始します。

  
すると、道中ではムラサキサギ成鳥(左)が隠れていたり、シロハラクイナ(右)が
ヒョコヒョコ出てきたりしますが、この後モノのミゴトに道に迷ってしまい
到着した頃にはすっかり薄暗い感じ。たははのは。
しかも、沢沿いでヤンマ狙いの予定だったのですが、良く考えればわかることでしたが
沢は大増水中で全く近寄れず、あっけなく断念することに(笑

  
そういえば一応タモ網持ってきてたんだよなぁ、ということで
近くの小さな水場で今回初のヤゴ捕りに挑戦。
西表でもそうでしたが、あちこち増水がすごすぎてまったく狙えなかったの
ですが、ここは珍しく手ごろな水場があったので…
すると、オオシオカラトンボ(左)なんかに続いて、ヒメハネビロトンボ(右)なんか採れます。

  
そうこうするうちに、なんかヘンなヤゴが出現。え〜と、ベニトンボかなぁ?
などとその場では大して気にすることもなく数枚撮影して
引き上げたのですが、道中の暗闇の中で容器を落としたらしく紛失しちゃったんです。
んで、戻ってからなにげなく図鑑を眺めていた私は仰天。
……こ、これは特徴的には憧れのウミアカトンボのヤゴなんじゃないですか??
うわぁ、そうだとしたら後悔してもし切れないくらいの大チョンボだ〜(ToT)

  
さてさて、そんな大チョンボにも気付かず、近くの定食屋で晩飯食ったあとは
いつもどおり夜の生きもの探しにのんびりご出発。
歩き始めると、あちこちに大量のオオヒキガエル(左)がうごめいてましたが、
林の中に入るとすぐに、サキシマキノボリトカゲ(右)にも遭遇。

  
今回も懲りずにアイフィンガーガエルを見つけるべく必死で歩き回って
いると、ふいに林の中に怪しい影。おお、ウルシゴキブリ(左)ですね。
きちんと撮影するのは初なので感激でしたが、ぱっと見はほとんどクロゴキと同じ
だから、数匹集まったシーン(右)なぞはお嫌いな方にはタマらない風情満点(笑

  
前回卵を見つけた樹を狙おうとすると、あちこちにカマドウマ類(左)が
くっついていて、それを狙っているのかオオゲジ(右)も多数。
大ムカデもいたりして、うっかり樹に手をつくのもはばかられる状況なんです。 

  
堂々と闊歩しているタイワンサソリモドキ(左)も発見。
でも、今回もアイフィンガーガエルはあちこちで賑やかに鳴いているのに
さっぱり姿は見つけられず。どうやったらあんなの見つかるというんだ?
失意に沈みつつお次の場所へ移動していくと、オオハナサキガエル(左)が登場。

  
道路の上をゆったり横切っていくサキシマハブ(左)を見たあとで、
久しぶりのバナナ園に立ち寄ってみると、初手から、もぞもぞと活動中の
バナナセセリ幼虫(右)が見つかってちょっとビックリ。なにしてんの?

  
しばらく見ていると、ミョ〜ンと伸びて(左)、クニャッと首を曲げて(右)と
いうのを何度も繰り返してました。そっか、バラけかけた巣の補修なのね。
ちなみに、真夜中に成虫が活動してないか?というのもたずねた理由でしたが、
こちらはさすがに見つからず。っていうか、どうもこの時間帯は飛び交ってはない様子。

  
お次に、これも目星をつけていた水辺に立ち寄ると、懐中電灯の光の中に
なにやら怪しい影。そっと近づいてみると…うわ、ギランイヌビワカなんかの実に
もっさりと蛾の集団がたかっているじゃないですか!

  
ドキドキしながら観察すると、キイロヒトリモドキ&シロスジヒトリモドキ(左)が
多かったようですが、それ以外にタイワンキシタアツバ等(右)さまざまな蛾がブンブンと
飛び交っていて、なかなか楽しげな様子。でも狙っていたカエルの方は大空振り。
さて、それではさらに気合を入れて、林道巡りじゃ、ということで
うろうろしようとしますが、ここからが難関。先日の台風のせいで、あちこちで林道が
崩壊してるらしく、「工事中通行止め」のロープだらけ。
そうでなくても、巨大な倒木が倒れていたり、すごい状況なんです。
それでも、とあちらこちらと転戦して回った挙句、車で流せるような林道は
ほとんどナイ、という結論を発見。諦めてフテ寝したのでした(^^;

というわけで、なんとも成果盛りだくさんの一日でした。
早朝の八重山系ヤンマ2種セットに、憧れのアカスジベッコウというスタートで
もうテンション上がりっぱなしの皮切りだったんだから本当にスゴイ。
石垣島では夜を中心に中途半端な空振りもけっこうありましたし、
なんといっても悔やんでも悔やみきれないウミアカトンボやご紛失事件がありましたが、
(これでもう一度網を持って石垣に来なきゃいけない理由が出来ました)
それでも1日の成果としてはなかなかなもんでしょう。
いやはや、ダメもとで来て見てホントによかった♪
しかし、予想外の酷暑には、ちょっとばかりヘバりました(^^;
昨年の10月に来た時は車中泊だと寒かったんですが、今回は車の中だと
暑すぎて寝れず、屋根の上に登って寝てたくらいの温度でしたから
その格差がわかろうかというものです(笑
さてさて、明日は鳴いても笑っても最終日。成果はどこまで積み上げれるかな?


次⇒

topへ⇒