イナイモノ探しA〜うだらない日〜 10.10/10

この日は、「イナイはずのモノ探し3連休」の第2日目。
今回の突発的長旅の中で一番の目的である某所に突撃です☆
サブタイトルをみて、何狙いかわかる方はわかるんじゃないかな(笑
そう、今年の夏、局地的にえらいお祭り騒ぎになったとある山への再挑戦。
憧れのタッパンルリシジミへ再トライというバカな話です。
と言っても、妄想にはそこそこの根拠がありまして
@夏には結構な個体数が採れているし♀もそこそこいたらしい******
A迷蝶でも、そんだけ採れたなら発生してないか?もしくは産卵してんじゃ?
Bだとしたらちょうど次の個体が出るのは今頃じゃん?*********
C「ってか、誰も秋に調べてないだけで、密かに土着種かもしれないし〜**
…まぁ、たぶんに期待というバイアスがかかってますが(笑
などというバカげた妄想の結果がどうなったかは、サブタイトルで賢察
いただくとして、同時に蝶屋というのはどういう種類の人種であるのかという
勉強にも非常になった、実に貴重な一日なのでした(^^;

<1>宮崎県各所

  
というわけで、早朝からやってきたるは懐かしい山の山頂。
歩き始めると、あちこちにオオマルバノテンニンソウが今を盛りと咲きまくっててお見事。
あ、ここだと別名のツクシミカエリソウの方がしっくりきますかね。

  
あちこちにおもしろげなアザミの類もけっこうありました。
ちょっと図鑑と闘いましたが、この手はやっぱり名前がぜんぜんわかりませんなぁ(笑

  
木影のぞき込むと、マムシ(左)が隠れていたりもしました。
あたりをよくよく見ると、なんか面白げなカンアオイ類(右)もありましたが、
このあたりのヤツはなんて種類になるんだろうかしらん。

  
なんか殻に対して明らかに体が長すぎて、これは全部は収まらんのじゃ?
と思うようなマイマイ類(左)も発見。独特のフォルムですねぇ。
キンケハラナガツチバチ(右)なんかも登場したりします。

んで、ここで仰天の出会い。
ちょいと場所を変えたところ、そこには網を持った怪しげな面々。
「も、もしかして、タッパン狙い?うわぁ、バカってほかにもいるんですねぇ」
などと、思わずお互いに褒め称えたりしたのですが、
その後も続々と集まる蝶屋さんたちにちょいとビックリ。
あとで聞くと、某Fさんを中心に、九州の蝶屋さんが大集結した場に
ちょうど居合わせたということのようですが、いやはや、蝶屋ってすごい♪

  
ほとほと感心しながらうろうろしますが、ルリ系どころかシジミチョウが全くおらず、
いるのはキタテハ(左)などといった体たらく。あちこちにハガクレツリフネ(左)
があるのは嬉しかったんですが、ちょっと期待薄かなぁ。

  
妙に色鮮やかなオニグモ類(左)も発見。名前は何だったっけなぁ?
しばらく見てると、ハナアブを捕まえてグルグル巻き(右)をはじめたりしました。

  
ものすごい花盛りのアケボノソウ(左)もあったりしました。
ふと見上げると上空をチゴハヤブサ(右)が飛んだりもしますが、
その後も、相当根気良く歩き回りますが、蝶影はほっとんどなしなんです。

  
目線を変えて、ということで少し山を下ってみると
なんかおもしろげな花(左)を発見。ヒゴタイ系だとは思うんですがお名前は?
いい感じに花盛りのホトトギス(右)も見つかります。

  
うろうろと山麓まで降りてくると、ここでも面白いげなセリ系植物(左)発見。
これまた見事に花盛りのヌマダイコン(右)も咲いてました。
さらに歩いていくと、昼間っからノンアルコールビールでプチ宴会してる
Fさんご一行に再会。狙う場所はみんな同じなのね。
「ちょうどよかったオニギリあまったから食べてください」などと呼び止められ、
ありがたくご馳走になることに。ありがとございました♪
しかし、すご腕の蝶屋さん達をもってしても「こりゃダメっぽいなぁ」とのこと。
夏はヤクルリなんかがたくさんいるのに、今日はそれすらいないし、
との話に、やっぱりそうなんだなぁと溜息をついてみたり(^^;

  
プチ宴会後、周辺をうろうろしてみると、葉っぱが完全に枯れているのに
なぜか花だけ咲いているツルニンジン(左)を発見。なにがあったんだい?
近くではサカハチチョウ(右)なんかには逢えたんですけどねぇ。

  
なぜかイタドリの花で熱心に蜜を吸っているヒメスズメバチ(左)も発見。
あんたそんなチマチマしたことするようには見えんのですが?
あたりにはヤマシロギク(右)なんかも咲いていたりもします。

  
さらにさすらうと、木影にモミジコウモリの群落も発見。
薄暗い場所で四苦八苦しながら、バシバシ撮影してみたり。

  
おお〜、と言いたくなるほど見事なコブナグサの群生(左)もありました。
あたりには、レモンエゴマ?(右)もぱらぱらと咲いていましたが、
ちょっとばかり色鮮やか過ぎるので類似の園芸系かもとか怪しんでみたり。

  
んで、山頂に戻ってじっくり粘っていると、ようやく青色系のシジミ登場!
寿命が縮むかと思うほど心臓をバクバクさせながら近付いてみると、それはやっぱり
ウラナミシジミ(左)なのでした。とほほのほ。
なぜかあたりではコノシメトンボ(右)も登場したりもしますが、
そのうち、なんかビュンビュンと茶色いシジミチョウが上空を飛び始めてビックリ。
ちょうど居合わせた蝶屋さんに聞くと、網に入れてみたらムラサキツバメだったとの
ことで、集団移動中じゃないか?とのことで二度ビックリしたのですが、
やがてその蝶屋さんが、上ずった声で
「あ!来た来た!青いの!……よっしゃ、入ったぁ!うわぁ、ウラナミじゃねぇか!」
というステキにドラマチックな瞬間を目撃。
こりゃ今日は絶対ダメだ。そう確信を持った瞬間でした(笑

  
その後もしばらく粘りましたが、すがすがしいほどにさっぱり成果なし。
諦めて山を下り始めると、ツクシママコナの群落を発見♪

  
さらに下ったあたりで、ボォッと道端を眺めつつ車を走らせていたワタシは
ふと目に飛び込んできた光景に思わずフルブレーキ!
そこには、色鮮やかな黄色い花が群生していたんです!
予想すらしなかった、キバナノホトトギスの群落との出会いでした♪

  
すでに日も傾きつつあり、薄暗い木影でもあるので撮影は難儀しましたが
バシバシと数十枚以上撮影しまくり。いやぁ、マジで感涙でしたよ☆

  
近くにあった沢をのぞくと、そこにはヒバカリ(左)がそっと潜んでいました。
しばらく撮影していると、気になったのかスゥッと動き始めたのですが、ビックリしたのは
その個体が上り始めた壁に、別のヒバカリ(右)が!
寄り添うように登っていった個体は、当然ながら先客に思いっきり威嚇されて
遁走し、こちらは腹を抱えて笑ったのでした。

  
最後に面白い出会いがあったなぁ、とニンマリ顔で車をとめた場所まで戻ると、
車の真横に、こんどはタカネハンショウヅルの大群落を発見!
こちらもお初の出会いなので、予想外の連続技にしばし目をシバシバしてしまったり。

  
あたりを探すと、いい感じに花盛りの株もそこここに見つかって、ホンキで感涙。
いやぁ、無謀すぎた挑戦ではありましたが、この山に再挑戦してみてマジよかった☆

  
山麓まで下ると、夕陽の中、秋型のタテハモドキが歓迎して
くれましたが、最後に海岸方面に転戦しようとしたものの、街中が混んでいて
タイムアップ。まぁ、でもあまり悔しくない〆括りでしたね。ウシシ。

というわけで、狙いはやはり幻に終わりましたが、
予想外にもなかなかステキな出会いが続いた1日となりました。
なんといっても、嬉しかったのは、挑戦したのが1人じゃなかったことかな(笑
蝶屋の性質を深く学んだ気分になった一日だったわけですが、
考えてみればFさんと同タイミングだったということは、狙いはあながち
間違ってなかったということ。そして、あれだけの人数の凄腕蝶屋が揃って
成果がなかったのだから、本当にいなかったと断言できますしネ。
少し気になったのは、ある蝶屋さんの言ってた
「ヤクルリって夏は山ですが、秋は海岸で見ますよね」
という一言。たしかに、言われてみるとにそうなんですよねぇ(^^;
もしかして、この時期は密かに海岸沿いのどこかにタッパンのいる地域が
あるのかもしれないなぁ、とか妄想が膨らんだりもしますが
少なくともこの山でもう1日粘る勇気はさっぱり沸かなかったもので、
お次の更なる妄想めがけて、また一路ひた走ったのでした☆


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