流浪のお盆旅D〜おまけの1日〜 10.8/16

この日はお盆無計画旅第5弾。おまけの1日です。
ちょっとここんとこムチャ続きだったので、最終日は早めに帰りたい
というのと、休日\1000割引の恩恵を考えて
最終日は地元探索、ということで行きそびれていた場所を
数箇所巡ってみることにして、前々からの宿題を
まとめて一気に片付ける作戦に。
想定外にアチコチうろうろしてしまいましたが、妙に成果たっぷり
濃密な最終日となったのでした。ありがたや。

<1>西播磨&岡山各所

  
というわけでまず朝っぱらから目をつけていた山里へ。
ごそごそと湿地の周りを歩くと、真っ赤に色づいたマユタテアカネ(左)やら、
相変わらず異形のツノトンボ類幼虫(右)やらに出逢えたりします。

  
しかし、サトキマダラヒカゲ(左)が何度か登場しただけで、期待してた蝶は登場せず。
いい雰囲気に咲き誇っているミクリ(右)には出逢えたんですけどね〜。

  
それでは、ということで別の場所に移動して沢沿いを歩くことにしましたが、
ここは去年までは薄暗くていい雰囲気だったのが、今回行ってみると、
公園としての整備をしたようで一気に明るくなっているんです。
こりゃ厳しいかな?と思いながら、時折飛ぶオニヤンマ(左)なんぞ見つつ歩くと、
それでも意外なくらいあっさりとハネビロエゾトンボ(右)がご登場。

  
しかし、朝っぱらからすごい猛暑だったからなのか、ほとんどホバリングせず
すぐにそこらの枝先で休憩するんです。というわけで、証拠写真は簡単に撮れて
嬉しいのですが、やっぱりこいつは飛びモノ狙わなきゃ〜いけませんよね。

  
ホバリングが少ないので、置きピンで近くに来たらシャッター切る作戦に
すると、数十枚の何も撮れてないショットの中に、なんとか
こんなショットも抑えることができました。いやはやラッキ〜♪

  
調子に乗って探索範囲を広げると、以前行かなかったような場所でも
ハネビロエゾトンボ(左)はそこそこ見れることを発見。
飛びモノは、飛び去る後姿(右)だけしか撮れませんでしたが。

  
それでは、とさらに奥の方に進んでみた時のことです。足元に何か違和感を
感じて見下ろすと・・・えぇ!??ハネビロエゾトンボが2匹並んでとまってる!
こんな奇跡のショットが撮れるなんて予想もしてなかったので大興奮!

  
しかも、その2匹止まっている上をもう1匹ブンブンとパトロールしていたかとおもうと
先ほどの2匹とまっている枝の少し上の方にとまったんです!
おおっ!と思って1枚撮ったけど絞り損ねたので下の2匹はドピンボケ。
慌ててもう1枚と設定を変えていたら3匹とも逃げられちゃいましたが…
でも、その後も待っていると、どこからかビロエゾが飛んできて
同じ枝にとまるんです。よっぽど条件のいい場所なんですねぇ。

  
んで、枝に執着しているようであたりをブンブンと飛んでくれるので、
置きピン作戦もバッチリ成功。なんとかこんなショットも押さえられました。

  
満足したので、昼飯くいがてら海岸まで足を伸ばすと、すでに花盛りの
ハマサジ(左)を発見。しかし、シバナ(右)は今年も花の咲いた株が見つかりません。
毎年気づいたときにはすっかり実になっているか、一切花跡がないかどっちかなんだよなぁ。

  
などと嘆きつつ歩くと、葦原の中に怪しい植物を発見。
このあたりではレアモノのヒメナミキじゃないですか!
昔見つけた場所が思い出せずに悩んでいたので、これは嬉しい出会いでした♪

  
んでその後、そういえば花でいうと、昨年再挑戦し損ねたいたのがあるよな、
ということで下道使って一気に岡山県内の水田地帯に。
しかし到着して愕然としたのは、全開目をつけていた水田地帯のうち1箇所は
埋められて重機置き場になってるし、放棄水田だったあたりは今年はしっかり稲作中。
ということで、一から探し回るハメになってしまったわけで…
猛暑の中歩くと、ウキアゼナ(左)やら、ミズワラビ(右)なんかはぽつぽつと見つかりますが
肝心の花はなかなかその姿を見せてくれません。むむむ。

  
と、そうこうするうちに怪しげな物体(左)を発見。ドキドキしながら水のある辺りにまわって
みると、やっぱりそこにはヒメシロアサザ(右)が群生していたのでした。
先ほどのは、干上がった場所での陸生型だったみたいですね。

  
それでは、ということで花を探しますが。これが妙に少ない。
散々探して、あちらに1つ、こちらに1つ、とパラパラ数花あるだけなんです。
今回は花盛りのところが撮れるだろうと期待していただけにこれはショック。
時期的にはばっちりなハズなんですが、暑すぎるからなのかなぁ?

  
などと思っていると、なんか超ミニサイズのヘンテコな花(左)をいくつか発見。
こいつは奇形?それとも暑すぎる時期はこうなっちゃうの?
悩んでいると、周辺をセスジイトトンボ(右)が何匹も飛び交います。

  
その後、諦めて帰路に着いたのですが、まだ時間に余裕があったので、もう1箇所
まわることにして沢沿いをのぼっていくと、いい雰囲気のヤマカガシ(左)発見。
小さな沢沿いでは、コシボソヤンマ(右)がクルクルとテリを張っています。
#行動パターンからコシボソヤンマと思い込んでいましたが、ミルンヤンマだとの
#ご指摘を頂戴しました。関西方面だとこんなホバリングする個体は珍しいそうで…

  
ちょうどよさげな距離感でとんでいてくれるので、置きピンでまた頑張ると
こんな奇跡のショットも数枚GET。いやぁ、楽しいねぇ。
もっと粘ろうと思ったら、オニヤンマが通り過ぎて、とたんにコシボソミルン君は
恐れをなしたようでどこかに消えてしまったのでした。

  
さてさて、湿地を歩くと、お久しぶりのカミガモソウを発見。
今回はほとんどが閉鎖花ばかりだったけど、いやいや、健在で嬉しい限りです。

  
それでも粘ると、いくつか開放花も見つかりました。木影っぽいばしょにあったからか
このあたりの株は全体に大柄な株が大きかったのもちと印象的。

  
こ〜んな勢いのよい株(左)もありました。数的には減ってない感じかな?
と思いつつ、以前見つけた群生地に行こうとすると、これが道が全くわからなくなって
さんざんっぱら迷いまくることに。汗まみれになりつつ、ふと振り返ると、、
バカにしたようにこちらを見ている、イノシシ(右)発見。むむ、なろ〜〜!

  
引き上げるときに気になったのがこちら。竹やぶの一角が、こんな感じになってたんです。
近づけなくてよくわかんなかったけど、これって数十年に1度という竹の花の跡?
すると、この竹やぶってこのあと枯れちゃうんですかね?謎だなぁ…

というわけで、最終日で近場うろうろの予定が、
計画外にあちこちうろついてしまった1日となりました。まぁ濃密だったけど。
ハネビロエゾは環境の激変に驚いたけど、
ミラクルなダブルショットが撮れたので大満足ながら、
その後のシバナもヒメシロアサザもカミガモソウもちょっと不完全燃焼な結果。
う〜〜ん、また来年以降も挑戦しなきゃいけませんねぇ。
そんなこんなで、この日は長期休暇にしてはかなり珍しい早めの帰宅と
相成ったのですが、それでもさすがに連日のムチャは効いていて、
しばらく体調を壊し、HPの更新は遅れまくったのでした。
というか、信州序盤の高所での車中泊で予想外に寒い夜が多くてカゼひいたところに、
最終日でもう煮えるがごとき猛暑だったのですから、
体が対応できるわきゃないですね。みなさんもくれぐれもご自愛を☆


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