奄美初突撃!A〜悪天に苦悩する日〜 10.7/18

<3>奄美大島各地 続き

  
さて、移動のついでに道端の水場を見ていくと、アマミシリケンイモリ(左)は
やっぱりそこかしこにやたらめったらいらっしゃることが判明。
ウスヒラタゴキブリ類(右)も登場しました。ミナミヒラタゴキブリの方か?

  
んで、道端に水の流れているポイントでは、タイワンシオカラトンボ♀が登場。
う〜ん、やっぱりこういう場所が好きみたいですね。
普通の図鑑には「浅い湿地や池沼に棲息」などと書かれていますが、どうやら
流れがあることが必須条件みたいです。そうわかっていたら
大隈半島で探した時も、探索する場所がぜんぜん違ったのになぁ…

  
リュウキュウカジカガエル(左)も隠れていました。棲息範囲広いなぁ。
あたりでは、こんな場所でも絶好調、クロマダラソテツシジミ(右)も登場します。

  
なにげなく流れのふちにある石をめくったら、ヘビトンボ類幼虫(左)が
潜んでいたりもしました。こんな場所にいるのはなんて種類なんだろう?
最後にまたいい場所に出てきてくれたタイワンシオカラトンボ♀(右)を
バシバシ撮影した後、さらにぐんと移動して、面白げな林道へ。

  
林道をすすんでいくと、いきなりブンブンと車の前を飛ぶ怪しい影。
O氏の網が一閃し、捕らえられたそれはなんとヒメミルンヤンマじゃないですか!
まだ時期的には早いだろうなぁと思っていたのでこれはビックリ。
しかし、確かに小柄ですが、ミルンヤンマそっくりですなぁ。

  
林道を歩くと、アマミヘリグロツユムシ(左)も登場。なんともいい雰囲気の
スミナガシ(右)も姿を見せました。次の瞬間ビュンと飛んで消えましたが。

  
さらに場所を変えると、沢の中ではえらく真っ白なリュウキュウカジカガエル(左)が
いてビックリ。どないしたのアンタ。リュウキュウアブラゼミかな?
という雰囲気の羽化殻(右)も見つかったりします。

  
沢の中では、オットンガエルのかわいらしい幼体(左)を発見。しばらく
バシバシ撮っていると、沢に潜って隠れる(右)あたりもキュート。
でもこれがあのサイズとパワーの持ち主になるんだから面白いなぁ。

  
なぜかオオゴキブリの死骸(左)が落ちていたりもしました。
極小サイズながら面白い模様のコメツキムシ類(右)も見つかります。

  
いかにもトゲオトンボがいそうな崖があったので、万が一生き残りがいないかと
探しますが、アマミルリモントンボに散々驚かされただけ。
羽化後あまりたってなさそうな未熟個体(左)から、産卵中の個体(右)までいました。

  
さらに林道をすすんだところで、連結中のアマミルリモントンボ(左)なんぞ
撮っていると、怪しいヤンマが登場。正体はまたヒメミルンヤンマ(右)でした。

  
さらに奥に攻め込むと、今度はミナミヤンマの♂が御登場。
♀のような色っぽさはなくても、やっぱりいい雰囲気のトンボですね。
そうこうするうちに、路上をたくさんのヤンマがぶんぶん飛んでいるところに遭遇。
これはスゴイ!ということでO氏の網がブンブンと炸裂!

  
ところが、飛び回っていたのはすべてヒメミルンヤンマ。
O氏の技術がみごとなもんで、私は片手に4匹確保する(左)という離れ技も
体験することができたのでした。最後には両手で8匹までいきましたが(笑
結局アマミヤンマは混じらず、全てリリースすると
手近な葉裏で休息を始めた個体(右)もいたのでバシバシ撮影。

  
さらに場所を移動すると、梢で休息中の未熟なヒメミルンヤンマ(左)にも遭遇。
近くでは、アマミフキバッタ(右)もこっそり隠れています。

  
さらに場所を変えると、すでに相当薄暗い中、ミナミヤンマ♀が登場。
う〜〜ん、やっぱさっきの♂よりもいい雰囲気だよなぁとか思ってみたり。

  
リュウキュウトンボ(左)も登場しましたが、このワンショットで力強く逃げられました。
路上には、アマミハネナガヒシバッタ(右)も鎮座していたりします。。

  
その後も、暗くなって手元がほとんど見えなくなるまで頑張りますが
見つかるのは全てヒメミルンヤンマ。アマミヤンマにはまだ早いのかなぁ?
などと言いながら撤収して、まずは昨日の教訓から
とりあえずは晩飯が食べられる店を必死に探すことに(笑

  
なんとか美味なるラーメンにありつき、林道を走り始めると
ご立派なモダマ(左)を発見。すぐに後ろから車が来て、これしか撮れなかったけど。
さて、気合を入れて林道をうろつくと、さっそくオットンガエル(右)が登場します。

  
しかし、その後かなり走り回るも、オットンガエル何匹か見つかっただけ。
んで、結局黒いウサギ君はお目どおりかなわず撤収することになったのでした。
ってか、ナイトツアーだと思うんですが、この場所では林道を走ってる車が多過ぎで
これじゃぁよっぽどマル秘の脇道でも知らなきゃ逢えるはずもない雰囲気(^^;

  
諦めて宿に帰ろうとすると、道中でアマミヤマシギが登場。
これがのんびりしているので、私のヘッポコデジカメでもバシバシ撮影できちゃいました。

  
左のショットでは、とっさのことでテレコンつけれてなかったから、
その距離は本当に5m程度でしょうか。次はぬかりなくテレコンつけましたが
今度の個体は愛想なく、同じくらいの大きさにしか取れなかったのが残念。

  
さらに驚いたのはリュウキュウコノハズク。実はこいつ、ゆ〜っくり流していた
ところに自分から車に突っ込んできたんですよ(^^;
んで、目を回したらしく枝先でしばし休憩した後、力強く飛び去っていきました。

  
宿に到着する直前に、最後に登場したのはアマミハナサキガエル。
パラパラと緑色のでたかわいい個体で、初見なこともあって大満足♪

  
テンション上がりつつ宿に戻ると、デッキの上では、脱皮直後の真っ白な
サツマゴキブリが、自分の抜殻をモサモサ食ってました。
感心してバシバシと撮影した後、この日もやっぱり
早々に夢の中に沈んだのでした。雨風もあってだいぶ疲れてました(笑

というわけで、あれこれ成果はありましたが、
悪天に悩まされまくって気合の盛り上がらない1日でもありました。
なんというか、イジワルな神様がずっとこっちを見てんじゃないかというくらい
「おっ!いたっ!」と感激すると、ほいそれじゃ、というほど
見事なタイミングで豪雨になったり、強風が吹いてきたりするんですもの。
特にアップ撮影は幻に終わってしまったハネナガチョウトンボは
なんとも悔しい感じ。二度チャンスがあって二度降ってきましたからね(笑
ちなみに、こいつは現在このポイントだけにしかいないんですが
昔O氏が見に来た頃にはかなりの数がいたけど、最近は相当減少しているとか。
飛来個体による一時的な発生がスタートですから、
遺伝子的劣化もあるんじゃ、とか、場所が限られてるので捕獲圧もスゴい
のではとかいろいろ聞きましたが、いなくなる前に見れてよかったと
思うと同時に、いなくなる前に再挑戦したくなりますね(笑
さてはて、奄美挑戦も残すは1日。
課題はまだまだ山積しております。さてどんな展開になるのか、乞うご期待♪


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