突発的越後突撃〜裏々目天気な日〜 10.6/26

この日は、発作的に大遠征をしてきました。
シゴトでは先輩社員が産休に入るも、無能かつ仕事の遅い私はその穴を埋めれず、
家に帰ればオヤがヤヤコしいルートのヤヤコしい話を仕入れてきやがったりして、
どうにもここんところストレスが溜まることばかり。
それなら思いっきり遠征して憂さを晴らしてこよう!という本当の発作的企画。
南は鹿児島南端まで行ったことがありますが、北は最北記録かも。
しかし、初手からケチがついてぐったりしているところに、
予報は「曇り時々雨」だったので、そこそこ期待していたのだが、
到着すると予報外の大快晴&夏日で逆に狙いにくくなっちゃって、
どうにもならんということで転戦したらそこで一気に大豪雨。
嬉しい成果もあったけど、ストレス解消にはちょっと足りなかった、
そんな不思議な展開となった遠征でした。

<1>中越地方某所

  
というわけで、期待を膨らませまくって早朝からウロウロしますが、
実をたくさんぶら下げたデワノトネリコ(左)は見つかれど、本命は一向に登場せず。
道端で羽化中のオニヤンマ(右)なんてあたりにはお逢いできましたが。

  
しかし、気合を入れてまわった数箇所目で、ようやくフワフワと狙いの蝶が登場。
かわいらしいチョウセンアカシジミです♪
いやぁ、現物見るとなんとも可愛らしい模様じゃぁないですか(^o^)

  
この個体はえらく新鮮かつ愛想がよかったのでがんばってバシバシ撮影。
粘れば開翅まで披露いただけるかな?と思ったのですが
その下心が伝わったのか、それともかなりのドピーカンで気温もあがったのが
悪かったのか、何度かフワフワ飛んだあげくに御披露ナシで樹上に飛去。

  
さらに粘ると、クロヒカゲ(左)なんかも御登場してくれましたが、
肝心のチョウアカはかなり粘って大破個体(右)が1匹撮れたのみ。むむむ。

  
さらに転戦してくると、水田地帯の中にトネリコが植えてある場所を発見。
そんな中には、稲を干すのでしょうか、横木が添えて(左)ある樹もあってビックリ。
さらにビックリしたのは、ちょうどそういう時期なんでしょうか、アマガエルの
上陸後あまりたっていない小型個体(右)が、本当にゴマを撒いたようにやたらいたこと。
こんな感じのべたべたシーンがあちこちで見れましたから。

  
さて、長竿だしてがんばると、あっけなくチョウセンアカシジミが登場。
この場所は比較的個体数が多いようでしたが、すでに気温が高いので
降りてきた個体もなかなかじっとしてくれなくて撮りにくいんです。

  
えらく大柄なヒメジャノメ(左)も姿を見せました。水田のあぜみちには、
なんか面白そうな花(右)もありましたが、こちらはお名前調査中。

  
水田の中を覗き込むと、びっちりとイチョウウキゴケ(左)が浮いていたり、
あぜ道にはなんとも見事なミゾカクシの群落(右)があったりもします。

  
歩くと次々と、羽化直後らしきアキアカネ(左)が飛び立ちました。
それでは、と水田の中を見ると、当然ながら羽化殻(右)がベタベタ。

  
ここでもオニヤンマ(左)が羽化してらっしゃいました。多いなぁ。
ぴかぴかのウラギンヒョウモン(右)も飛び交ってらっしゃいます。

  
さて、うろつきながらトネリコの木を叩いていくと、チョウセンアカシジミは
数匹ご登場。翅をすりすりすると色鮮やかな翅表が見れて感激しますが、
じ〜っと待っても全く開翅は御披露いただけず。なんか悔しいなぁ。

  
さらに場所を変えると、いい雰囲気の溜池を発見。のぞきこむと
連結中のモノサシトンボ(左)やら、オオイトトンボ(右)やらが見つかります。

  
嬉しかったのは、目の前で産卵してくれたクロスジギンヤンマ。
喜んでバシバシ撮っていたんですが、ちょっと設定を変えて…とカメラを離した
その瞬間に、いきなり♂がつっこんできて目の前で強引に捕捉して
飛び去ってしまいました。しまった、決定的チャンス撮り損ねた〜!。

  
オオシオカラトンボかな?おもしろげな羽化殻(左)もあったりしました。
あたりでは、ここでもアマガエルが大量発生中(右)。この光景、スゴくない?

  
ここでもチョウセンアカシジミ(左)は御登場。1匹だけだったけど。
おっかけてると花上に乗って(右)くれたけど、吸蜜までは披露いただけませんでした。

  
この子はチョコチョコ飛ぶけど案外と愛想よかったのでしばらく遊びました。
ちょぉっとスレまくりだったのが残念でしたが、贅沢は言っちゃいけませんね。
しかし、この頃には完全に夏日になっちまって、この後は叩き出しても全く降りてきて
くれなくなったんです。これじゃぁどうしようもない。とほほのほ。

  
それでは、ということでちょっと大きく移動して面白そうなため池に。
ところが、移動中にあれだけの夏日から一気に雲が沸き立って大雨になったんです。
ちょっとまってよ、そりゃないぜベイビ。
おろろ泣きつつ歩いてみると、池の縁にはチョウトンボ多数。

  
待つと小降りになったので歩いてみると、水辺にはウキヤガラの群落(左)がたくさん。
林縁には、オトシブミ(右)もひっそり隠れていたりします。

  
ミヤママイマイでいいのかな?絶対に触りたくない雰囲気の蛾の幼虫 (左)にも遭遇。
ヌマトラノオのように直立しているけどサイズ的にはオカトラノオッぽいという不思議な花(右)
にも逢えました。イヌヌマトラノオとかっていうやつですか?

  
驚いたのは、葦原の中を何匹もアオヤンマが飛び交っていたんです!
これはチャンス!と思いましたが、全個体すべてノンストップで遠くを飛び続けるので、
散々がんばって、証拠写真未満(左)が1枚撮れただけ。
変わりにアオフキバッタ(右)が登場してくれましたが、同じアオでも君ではなぁ…

  
さらにうろうろすると、ものすごく新鮮なウメエダシャク(左)がいたり、
セアカツノカメムシ(右)の集団がいたりしますが、肝心かなめの北方系トンボは皆無。

  
しかし、雨の切れ間はホンの短時間で、その後は怒涛の大豪雨。
悔しいので歩いてみますが、遠くにコサナエ(左)が出たり、コフキトンボ(右)がたくさん
遊んでいたりという発見はあるものの、次第に雨脚は強まって
歩くのも全く無意味なくらいの状態に。
諦めて車にもどり、ちょっと仮眠とるつもりが、前夜の寝不足等々あって、
ふと気付いたら真夜中12時という素敵なオチつきの〆となったのでした(^^;

というわけで、目的のチョウセンアカシジミは見れましたが、
それ以外はちょっとばかりイマイチな遠征でした。
やはり思いつきだけでこんな遠くまで来てはいけません(笑
うむむ、かえってストレスが溜まったような(^^;
まぁ、この場所のチョウセンアカシジミは放蝶由来という話もありますし、
開翅やら交尾やら狙いで、やはりいつかは山形まで行きたいものです♪
しかし、今回のチョウアカ撮影で嬉しいことに、一応ゼフ全種制覇なんです!
(亜種はまだまだ残していますが、種レベルだと…)
んで、これをmixiで自慢したところ、ライフリストは?と聞かれたもので
カウントしてみると、ボケボケでもいいから写真を撮ったことがある蝶は236種
われながら頑張ったというべきかバカというべきか悩ましい(笑
ちなみに、残り物はと考えると、迷いモノをのぞくと本州はあと1種。
残りは北海道、対馬、小笠原、与那国ですね。 これ以上の挑戦は金かかるなぁ(^^;


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